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転職コラム

フロントエンドエンジニアに必用な言語4選 | フレームワーク・ライブラリなどもご紹介

エンジニアは、開発するシステムによってプログラミング言語を使い分ける必要があります。今回の記事では、フロントエンドエンジニアに必要な言語やフレームワーク、転職方法なども記載しています。ぜひともご確認ください。

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  1. フロントエンド開発とは

フロントエンド開発とは、Webサイトなどでユーザーの目に見える部分の開発をすることで、HTMLやCSS、JavaScriptなどでシステムが構築されています。

今ご覧いただいている、こちらのWebページで見えている部分を『フロントエンド』といい、データベースなどとのやりとりをする『バックエンド』のシステムとは分けて開発されるようになっています。

  1. フロントエンドエンジニアとは

フロントエンドエンジニアとは、Webデザイナーが作成したWebサイトやWebサービスのデザインを、実際に使えるものとして実装するエンジニアのことです。しかしながら、企業によってはフロントエンドエンジニアがWebサイトの企画から参画する場合や、Webデザインをおこなう場合もあります。

  1. コーダーとの違い

コーダーは、基本的にHTMLとCSSを用いてWebサイトなどの構築をします。HTMLとCSSだけで作られたWebページのことを静的Webページといい、Webサイト訪問時やアイコンのクリック時に画像などが動かないもののことをいいます。

それに対してフロントエンドエンジニアの場合は、HTML、CSSに加えてJavaScript、企業によってはPHPなどのプログラミング言語のスキルが必要になります。JavaScriptを使うと、画像のスライドやマウスオーバーなどでポップアップが出現するなど、Webページに動きが加わった、動的Webページと呼ばれるものを作成することができます。

そのため、双方の違いは静的Webページをメインに作成するか、動的Webページをメインに作成するか、という点が大きいといえるでしょう。しかしながら、フロントエンドエンジニアとコーダーの職種上の明確な違い、定義などはなく、企業によってはコーダーでもJavaScriptのスキルを求める情報なども見受けられます。

そのような情報などを含め、コーダーについてより詳しく解説をしている記事がありますので、よろしければご確認ください。

※関連リンク:Webコーダーへの転職方法とは?仕事内容やメリットも解説

  1. バックエンドエンジニアとの違い

バックエンドエンジニアはユーザーの目に見えない部分の開発を担当するため、フロントエンドエンジニアとは業務領域が異なります。また、フロントエンドと違いバックエンド開発で利用されるプログラミング言語は多数あり、開発するシステムの内容や重視する機能、対応できる言語などで利用するものを選ばなければなりません。

加えて、バックエンド開発では、開発するシステムによってデータベースやサーバー、ミドルウェアなどの知識も必要になります。そのため、バックエンド開発は開発システムによって必要な知識が異なってきます。HTML、CSS、JavaScriptが基本的に用いられるフロントエンドエンジニアとはその点でも違いがあるといえるでしょう。

バックエンドエンジニアについて解説をしている記事がありますので、よろしければこちらもご確認ください。

 

※関連記事:バックエンドエンジニアにおすすめな言語とは?未経験でなる方法も解説

  1. フロントエンドエンジニアに必要な言語4選

フロントエンドエンジニアで使われる言語を4つお伝えします。

  1. HTML

HTML(HyperText Markup Language|ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)は Webページの文字やレイアウトなどの構成を作るためのもので、マークアップ言語の一種です。インターネット上のほぼすべてのWebページはHTMLを基本に作成されています。

マークアップ言語はプログラミング言語とは違い、コンピューターが理解できる言語になっているため、コンパイルなどをして機械語に変換する必要がない言語です。(プログラミング言語はそのままだとコンピューターが理解できないため、機械語に変換をして、コンピューターに理解させる工程があります)

HTMLでは『タグ』と呼ばれる要素で記述を分類し、<h1>のタグで挟んだら一番サイズの大きい見出しを作る、<li>のタグで挟んだら箇条書きをする、などを指定することができます。

  1. CSS

CSS(Cascading Style Sheets|カスケーディング・スタイル・シート)はHTMLで記述された内容に、別のファイルを使って色や大きさ、配置、背景などの見た目に関する指定をおこなう、スタイルシート言語の一種です。CSSもHTMLと同じように、コンピューターがすぐに理解できる言語になっています。

CSSでは、HTMLで作成した<h1>に対して、h1 { color : red }と記述をしたら文字色が赤色になり、h1{ text-align: left }と記述をしたら左詰めで表示をするといった具合に装飾ができるようになっています。

HTMLだけでは簡潔なWebページになってしまうので、CSSを用いてWebページの基本となる文章や背景を装飾し、見た目がよくなるようにされています。

  1. JavaScript

JavaScriptはHTMLやCSSと違い、プログラミング言語の一種です。主に動的Webページを作成するために利用され、ブラウザ上で機能するプログラミング言語になっています。

HTMLで出力した内容をJavaScriptで書き換えることで、画像のスライドやポップアップ、アニメーションなどを作成することができるようになります。現在は動的ウェブページが一般化されているため、フロントエンドエンジニアとして活躍をするための必須スキルになっています。

  1. PHP

CMS(Contents Management System|コンテンツ管理システム)というWebサイトなどを簡単に作成できる『WordPress』などのサービスがPHPで作られているため、可能であれば覚えておきたいスキルです。

実際に弊社R-Stoneのフロントエンドエンジニア求人でも、WordPressのカスタマイズ構築を求めているものがあります。WordPressのカスタマイズは、WordPressに対応しているプラグインを用いる場合や、PHPのスキルを用いて機能拡張をする場合があるため、幅広く対応するためには習得しておいたほうがよいでしょう。

  1. フロントエンドエンジニアの効率を上げるフレームワーク・ライブラリ

フレームワークとは、Webアプリケーションなどを効率的に開発をするための枠組みです。それに対してライブラリとは、システム開発時によく利用される機能をまとめて、繰り返し利用しやすいようにしている集合体(部品)です。双方ともに効率的な開発をするために必要になるものですが、フレームワークは『全体の枠組み』、ライブラリは『機能ごとの集合体』と覚えておくとよいかと思います。

転職時にはこれらのスキルを求めるものがあるため、覚えておくことで市場価値の上昇が期待できます。今回は、覚えておきたいものを4つ選出しています。

  1. jQuery

2006年にリリースされたJavaScriptライブラリです。素のJavaScriptで多くの記述をして実装する内容でも、jQueryを用いると数行の記述で簡単に実装できるようになっています。その利便性が多くのエンジニアに受け入れられ、かつてはフロントエンド開発のデファクトスタンダード(業界標準)として利用されていました。

jQueryは現在でも多くの企業が利用しているライブラリであり、弊社の求人情報でも必須スキルに挙げているものではあります。しかしながら、jQueryの有名プラグインである、jQuery Mobile、jQuery UIの開発が2021年10月に終了し、他のプラグインも更新が止まっているため、徐々に新規開発では利用されなくなってきています。

現在では、以下で記述をするBootstrapやReact.js、Vue.jsなどの新しいフレームワークやライブラリが新規開発では好まれる傾向にあります。

公式サイト:jQuery

  1. Bootstrap

2011年にTwitter社がリリースしたWebアプリケーションフレームワークです。JavaScriptの機能などもありますが、CSSのフレームワークという位置付けになっており、基本的にはHTMLとCSSの知識で利用することができます。BootstrapはWebデザインのテンプレートが多数用意されており、柔軟性にも富んでいるため、モダンなWebサイト開発を簡単におこなえるというメリットがあります。

また、BootstrapはレスポンシブWebデザインといって、開発したWebページをAndroid、iOS、Windows、macOS問わず表示することができるようになっています。レスポンシブWebデザイン以外のものは、利用するOSやブラウザに合わせてコード記述をしなければならないため、一つの開発でマルチに対応してくれる機能があると作業の効率化に役立ちます。

加えて、BootstrapはAngular directives for Bootstrap、Bootstrap Themes、BootstrapWP、Twitter Bootstrapの4種類があり、利用目的によって選択するものが異なります。さらに、Bootstrapを利用すると独自開発をしたレイアウトとの併用が難しいというデメリットもありますので、しっかりと検討してから利用するようにしましょう。

公式サイト:Bootstrap · 世界で最も人気のあるフロントエンドフレームワーク

  1. React.js

2013年にMeta社(旧Facebook社)によってリリースされたJavaScriptライブラリで、WebアプリケーションやWebサイトのUI開発に特化されています。FacebookやInstagram、Yahoo、Netflixなどにも利用されていて、注目度が上がっているライブラリのひとつです。

React.jsはひとつのページでWebアプリケーションを利用できるSPA(Single Page Application)に強くなっていて、仮想DOM(Document Object Model)という手法も用いているため、処理速度が速いという特徴もあります。これらはWebアプリケーションをスムーズに利用することを可能にし、ユーザー体験向上に役立っています。

また、React.jsはソースコードがわかりやすい『宣言的なView』、構成要素を管理しやすくする『コンポーネントベース』、Reactの知識で他のコード記述もできる『一度学習すればどこでも使える』の3つを特徴としており、開発者側から見ても使いやすいライブラリになっています。素のJavaScriptの記述よりも短い記述で開発が可能、大規模開発でも管理しやすい、流行のUIを簡単に作れる、などの理由で利用する企業も増えているライブラリです。

※公式サイト:React –ユーザインターフェース構築のための JavaScript ライブラリ

  1. Vue.js

2014年にリリースされたJavaScriptのフレームワークです。Vue.jsもReact.jsと同じようにSPAに強く、仮装DOMを採用しています。また、シンプルな作りで学習コストが低い、他のライブラリとの併用ができるなどの特徴があり、拡張性も自由度も高いフレームワークになっているため、利用する企業が増えてきています。

Vue.jsはMVVM(Model、View、View Model)モデルの概念を採用しており、それぞれの部分を分けて開発することができるようになっています。これにより、チームごとに別々の開発を担当できる、管理が簡単になるなどのメリットが生まれ、業務の効率化につながります。

UI開発に強いVue.jsですが、大規模開発にはあまり向いておらず、スマートフォンやパソコンなどにインストールするネイティブアプリ開発では、他のフレームワークに比べて遅れをとっている状態です。しかしながら、その利便性からGoogleやDeNA、LINEなどの大手企業にも利用されており、将来性の高いフレームワークであると注目されています。

※公式サイト:Vue.js

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  1. フロントエンドエンジニアに必要な知識・スキル3選

フロントエンドエンジニアに必要な知識とスキルを3つお伝えします。

  1. デザインツールを使うスキル

フロントエンドエンジニアでもWebデザインに携わる可能性があるため、デザインツールの基本スキルがあったほうがよいでしょう。デザインツールの代表的なものにはAdobe社が提供しているPhotoshopやIllustratorなどがあり、それらの形式でデータが送られてくることもあるため、最低でも画像の取り出しや調整などのスキルは持っていないと業務上の支障が出る恐れがあります。

また、Webデザイナーなどに転職をする際にはこれらのスキルが必要になりますので、Webデザイナーへの転身を視野に入れている方は積極的に学ぶべきスキルといえるでしょう。

  1. フォントの知識

フォントとは、活字やコンピューターで表示される書体デザインを統一したものです。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズがカリグラフィー(文字を美しくみせる書法)に魅了され、Macに美しいフォントを取り入れたことを知っている方も多いのではないかと思います。

Webデザイナーからフォントの指定が入ることもあり、実装段階で問題が発生した際はフォントについて話し合う可能性もあります。また、フォントの書体を変更するだけでデザイン全体の印象が変わるため、フロントエンドエンジニアにもフォントの知識があったほうがよいでしょう。

  1. SEOの知識

SEO(Search Engine Optimization|検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahoo!JAPANなどのブラウザで上位に表示されるように対策することをいいます。ブラウザの検索結果からの流入を除いた場合、企業サイトのURLを知らない限り利用者の目には届きません。そのため、ブラウザの上位検索に入るようにSEO対策をすることは現代のビジネスにおいてとても重要になってきています。

フロントエンドエンジニアのSEO対策としては、h1タグを各ページごとに設定しているか、画像の代替テキストであるalt属性を設定しているか、XMLサイトマップを作成しているか、などがあります。

  1. フロントエンドエンジニアに転職するには?

この項では、フロントエンドエンジニアになるためのキャリアプランをお伝えします。

  1. まずはコーダーとしてのスキルをつける

最初からHTML、CSS、JavaScriptのスキルを身につけてフロントエンドエンジニアへの転職を目指すこともできるでしょうが、まずはコーダーとして転職することをおすすめします。

  • 可能であればコーダーとして転職

初学者の方は、いきなりフロントエンドエンジニアを目指すよりもHTMLやCSSをメインに扱うコーダーとして転職し、実務を積みながらJavaScriptを覚えていきましょう。

実務をしていくなかで、分からないことがあった際には職場のコーダーに質問をすることができるので、効率的なスキルアップが見込まれます。加えて、自分一人でWebサイト開発をおこなうよりも、上職の指示でいろいろなパターンのWebサイトなどを作成したほうが応用力や対応力が身につくでしょう。

20代であれば未経験でコーダーやフロントエンドエンジニアとして転職ができる企業があり、30代以降でもHTMLやCSSのスキルでコーダーとして募集をしている企業が見受けられます。将来的にフロントエンドエンジニアを目指す方は、まずはコーダーとして手に職を持つほうが将来的にも有効な選択であるといえます。

  • JavaScriptのスキルを身に付ける

コーダーとして転職ができた方は、JavaScriptの勉強をしていきましょう。その際には『HTML5プロフェッショナル認定試験』などの資格取得を目指すことをおすすめします。試験勉強を通して、HTML、CSS、JavaScriptの知識を網羅的・体系的に習得することが可能です。

HTML5プロフェッショナル認定試験はレベル1とレベル2があり、レベル1はHTMLとCSS、レベル2はそれらに加えてJavaScriptの知識が問われる試験になっています。資格を取得することで、就職をしている場合は社内評価が上がることが予想され、そこから転職をする際も有利に働くことが期待されます。

また、30代以上の方などでHTMLとCSSのスキルを身につけていても転職活動に苦戦している場合は、HTML5プロフェッショナル認定試験に合格することを目標にし、学習を進めていくこともおすすめできます。

※参考:Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト

  1. フレームワークやライブラリの知識・スキル

JavaScriptの知識やスキルを有していれば、コーダーあるいはフロントエンドエンジニアとして、転職をすることは難しくないと考えられます。しかしながら、それでも転職ができない場合はフレームワークやライブラリを覚えるようにしましょう。

JavaScriptのフレームワークやライブラリの資格試験はありませんので、知識やスキルを証明するためには実際にそれらを用いて自分でシステム開発をする必要があります。

自分で開発をした作品集のことをポートフォリオといい、ポートフォリオを作成することで客観的なスキルの証明として、企業にアピールをすることができるようになります。転職をしたい企業が求めているスキルを満たし、応募するようにしましょう。

フロントエンドエンジニアになるための方法や転職するために必要なスキルは、以下の記事でもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:フロントエンドエンジニアになるための方法とは?未経験からの転職や必要なスキルをご紹介

  1. まとめ

私たちの生活のいたるところにIT技術は浸透しており、ユーザーの目に見える、フロントエンド開発の需要がなくなることは考えにくい状況です。そのため、しっかりとした技術を身につければ転職は難しくないといえるでしょう。

フロントエンドエンジニアとして仕事を極めることもできますが、UI/UXエンジニアやWebデザイナーへの転職などもキャリアプランのひとつに入ってきます。自身の進みたいものに合わせて専門性を高めることもできるので、直近の目標として、まずはフロントエンドエンジニアを目指すこともよい選択肢であるといえます。この記事が少しでもお役立てになれば幸いです。