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転職コラム

Webデザイナーが転職して年収アップ・キャリアアップするには?

Webデザイナーが転職して年収アップ・キャリアアップするには?

WEBデザイナーをされている方の中には、このままWEBデザイナーを続けていて大丈夫だろうか、と不安を抱いている方もいるかもしれません。この記事では、WEBデザイナーの方が転職する理由や、転職やキャリアアップの仕方について解説していますので、是非ご覧ください。

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WEBデザイナーから転職する理由

WEBデザイナーをされている方が、転職される際の転職理由について解説します。

労働時間が長い

WEBデザイナーの仕事は、納期があるものがほとんどです。また、他の案件と同時並行で進めている場合がほとんどのため、納期が重なると、残業を余儀なくされるケースが発生します。

厚生労働省の発表する『毎月勤労統計調査』によれば、所定外労働時間(残業や休日出勤)の平均は11.5時間です。しかし、dodaによればWEBデザイナーの月間残業時間は21.4時間となっています。つまり、平均と比べて、毎日2時間多い計算です。たかが2時間、と思われるかもしれませんが、仕事時間が2時間増えると、それ以外の例えばプライベートの時間が2時間減ることになります。そのような毎日がずっと続いていくとなると、若いうちは良くても、年を重ねるごとに、健康面や精神面にも影響が出てくる可能性があります。また、ワークライフバランスにも影響を与える可能性が高くなります。

年収アップさせにくい

厚生労働省のjobtagによれば、WEBデザイナーの平均年収は480.6万円としています。これは、国税庁の発表する『平均給与』にある、日本人の平均年収461万円と比べると、20万円ほど高いことになります。

WEBデザイナーは、平均に比べて年収が優遇されているのでしょうか?

同じく、厚生労働省のjobtagによれば、WEBデザイナーは、正社員の場合、WEBサイトの制作会社などに所属しているケースが多く、社員数が10〜20人ほどの小規模な会社や、SOHOが多いという傾向があります。また、フリーランスが占める割合が最も多く、64.5%となっています。

つまり、事業規模の小さな会社や個人で事業を営んでいるケースが多く、年収を上げにくい背景があります。

加えて、Webサイトの制作は、価格競争が激しく、そのため、単価もある程度決まってきます。例えば、年収を上げるために単価をあげたくても、相見積もりなどで、価格競争に敗れてしまうこともあるでしょう。そうなれば、単価を引き上げることが難しい、という訳です。これは、クリエイティブ系全般に言えることかもしれませんが、年収はある一定のところから上がりづらくなる傾向があります。

顧客のデザインの好みに合わせる必要がある

特に注文のない顧客でも、コーディングやシステムといった素人には分かりにくい部分と比べて、見た目(デザイン)に関してはこだわりのあるという顧客は、一定数います。

例えば、WEBデザイナーとして、プロの目から見たデザインを提案したとしても、顧客の好みによってダメ出しされ、顧客の方向性のデザインを採用しなければならないケースがあります。デザインとしてしっくりこないものであっても、そのようにデザインしていく必要があります。

他の例では、顧客にデザインイメージはある、と言ったものの、デザインについての具体的な説明はなく、仕方なく制作に入り、提案してみたものの、思ったものと違う、というだけで、具体的なフィードバックが一切貰えないケースもあります。このような場合、何度も出し戻しを繰り返さなければ、納品することも難しいでしょう。

このように、顧客が納得してくれるまで、何度も作り直さなければならないこともあります。

 

WEBデザイナーの将来性

経済産業省の『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』では、2025年以降に、IT人材の不足などの理由により、最大12兆円の経済損失が生まれると発表しています。IT人材は、今後市場で不足傾向になる可能性が高いため、引き続き需要は高い傾向にあると言えそうです。

例えば、経済産業省の『電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました』では、EC(Eコマース)の需要は、右肩上がりでありながら、世界基準と比較してまだ低いことから、更に伸びていくことが期待されていますし、SNSなどのWEBサービスや、スマートフォン向けアプリなど、今後もますます需要が高まっていくことが予想されています。

そうした人材として、市場とフィットすれば、IT業界での活躍が見込めます。

WEBデザイナーとして転職する際に有利なスキル

WEBデザイナーとして転職を有利にするには、まずは本業のWEBデザイナーとしてのスキルを磨くことや、資格を取ることが考えられますが、別業種のスキルを取得することで、付加価値を付けられる可能性があります。

WEBデザイナーの仕事というのは、WEBアプリケーションの制作、ECサイトの制作、WEBサイトの制作などに携わります。そこには、WEBデザイナーだけでなく、様々な職種の人が携わっています。プログラマー、UI・UXデザイナー、WEBマーケターといった専門職です。こうした職種のスキルを身に付けることで、WEBデザイナーとしての仕事だけでなく、他の領域の仕事も一気通貫で請け負うことができるようになるため、転職で有利になるという訳です。具体的に、どのようなスキルかについて見ていきます。

プログラミングスキル

WEBデザイナーとして有利な転職をしたいなら、HTMLやCSS、JavaScriptなどを使ったプログラミングスキルは不可欠です。また、WordPressでWEBサイトを構築するために、PHPもWEBデザイナーにとって必須のプログラミング言語になりつつあります。デザインしかできないWEBデザイナーよりも、プログラミングができて一人でWEBサイトを構築できるWEBデザイナーのほうが、好条件で転職できるのは間違いないでしょう。

UI/UXデザインスキル

昨今のWEBサイト制作では、UI/UXの視点が重視されるようになっており、WEBデザイナーにもUI/UXデザインスキルが求められるようになっています。WEBデザインはどちらかと言うと、おしゃさやかっこよさなどブランドイメージを優先したデザインだと言えますが、UI/UXデザインはユーザーの利便性や使用感を第一に考えたデザインです。UI/UXに配慮したWEBデザインができれば、転職の際、他のWEBデザイナーとの大きな差別化ポイントになるでしょう。

マーケティングスキル

どのようなWEBサイトにも売上アップや集客アップなどの目的があり、公開後も、目的達成を目指して改善を重ねていきます。その際に重要になるのが、マーケティングスキルです。最近は、WEBデザインスクールでもWEBマーケティングを教えるようになっており、WEBデザイナーにとってマーケティングスキルの重要性が高まっていることが伺えます。WEBマーケターという職種もありますが、WEBデザイナーがマーケティングに精通していれば最初からゴールを見据えたWEBデザインができますし、公開後もより効果的に改善を進められるはずです。

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WEBデザイナーがキャリアアップを図る際の選択肢

WEBデザイナーがキャリアアップを図るためには、どのような方法があるでしょうか。デザインスキルを追求する人もいれば、WEBデザイナーとしての経験を生かしてジョブチェンジする人もいます。また、独立してフリーランスとして活躍する人も少なくありません。WEBデザイナーがキャリアアップを図る際の、主な選択肢についてご説明します。

WEBデザイナーからWEBディレクター

転職で、いきなりWEBディレクターになりたいと言っても、上手くいかない可能性は高いです。WEBデザイナーとして見てきたWEBディレクターの仕事は、一部にすぎず、WEBディレクターの重要な仕事として、顧客との折衝があり、経験が重視されているからです。

WEBディレクターの仕事は、依頼主と打ち合わせをし、要件を確認し、予算や納期を確認したうえで、プロジェクトのゴールなどを定めます。また、開発チームとは、ビジョンを共有し、タスクの分解と割り振り、スケジュール管理などをおこないます。開発が始まれば、成果物のクオリティを確認したり、顧客に提案をおこない、顧客からフィードバックがあれば、開発チームに共有します。クオリティと納期を担保し、納品するまでがWEBディレクターの仕事です。

こうした工程や、WEBディレクターに求められるスキルを学ぶと共に、WEBデザイナーとして顧客の前に出て、提案する、という経験やスキルを磨くことで、接客面が評価されれば、アートディレクターという肩書になり、いずれWEBディレクターを任されるようになるかもしれません。

厚生労働省のjobtagでも、WEBデザイナーのキャリアアップとしてWEBディレクターを一般的なキャリアアップとして紹介しています。

 

参考:Webデザイナー(jobtagホームページ)

 

WEBデザイナーからUI/UXデザイナー

WEBデザイナーからUI/UXデザイナーに転向する方は多く、WEBデザイナーのキャリアアップの一つとして考えられています。その理由は、WEBデザイナーの仕事は、WEBサイトの表層的なデザインに特化した職業ですが、UI/UXデザイナーは、それよりも上流工程に位置するからです。具体的には、ユーザー体験を戦略、要件、構造、骨格、表層の5つに分類し、それらを上から下に策定していきます。

戦略とは、ユーザーがWEBサイトに何を求めているのか、要件とは、ユーザーの求めるものを実現する機能やコンテンツは何か、構造とは、ユーザーがどのような操作で機能やコンテンツにたどり着くのか、骨格とは、ユーザーにとって使いやすい、情報の優先順位は何か、表層とは、視覚的なデザインをどうするか、といったスキルやノウハウになります。

WEBデザイナーとUI/UXデザイナーは兼任することも多く、WEBデザイナーの仕事を続けたい方にとっても、お勧めのキャリアアップとなります。

 

WEBデザイナーからフロントエンドエンジニア

近年ではWEBデザイナーとして、デザインだけでなく、HTML、CSS、WordPress(ワードプレス)まで含む場合をよく見かけます。フロントエンジニアは、それに加えて、JavaScript、PHPなどを一から書けるスキルが求められます。そこまでのスキルがあれば、小規模なものであれば、一人でWEBサイトを作成することが可能になるため、WEBサイト制作というもの一つ事業であるという観点でも有利になります。フリーランスとして独立する際にも、役立つでしょう。

 

WEBデザイナーとしてフリーランス

上記でも解説しましたが、WEBデザイナーという職業は、フリーランスが占める割合が64.5%と非常に高い傾向にあります。裏を返せば、WEBデザイナーは、フリーランスとして独立しやすいとも言えます。その背景には、デザインの仕事というのが、制作工程として下流に位置する仕事のため、個人でも受けやすいということが言えるかもしれません。

例えば、WEBデザイナーとエンジニアを比較して、WEBデザイナーであれば顧客から直接デザインの仕事を受けやすいですが、エンジニアの場合は、顧客から直接というよりは、案件を統括しているWEBディレクターや、WEBデザイナーから仕事を受けるという流れが多いでしょう。

また、デザインは、顧客も気にする項目のため、日頃から顧客とコミュニケーションをする機会も多いです。顧客から気に入られることで、独立した際、自らの顧客となってくれる可能性も高まります。WEBデザイナーの仕事には、サイト制作だけでなく、バナー作成、イラスト作成など、パーツ単位での仕事も発注できるため、顧客を増やすことで、依頼に事欠かない、という状況を作りやすいと言えるでしょう。

可能であれば、チラシ、パンフレット、名刺などのグラフィックデザイナー寄りのスキルを身に付けることで、より顧客からの注文の機会を増やすことができるでしょう。

 

 

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まとめ

WEBデザイナーとして長く活躍していくためには、WEBデザイン以外のプラスアルファのスキル習得が不可欠です。自分の付加価値を生かしたキャリアビジョンを描くことができれば、好条件での転職を実現できるでしょう。WEBデザイナーが転職活動をする際は、WEB業界に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。

R-StoneはWEB業界に特化した転職エージェントです。業界を熟知したコンサルタントが、あなたの転職を成功へと導きます。WEBデザイナーとして満足度の高い転職をしたい方は、お気軽にご相談ください。

この記事を監修したコンサルタント

saito
齊藤 建佑 Kenyu Saito

私は昔から、弁護士やエンジニア・クリエイターなど専門職で活躍する方に憧れていました。自分もそうした専門性を持ちたいと思い、実務未経験からITエンジニアになるため新卒入社した人材派遣会社を退職。独学でプログラミング学習&ポートフォリオも制作し、コロナ禍ではありましたがSaaS企業に転職できました。そこでフロントエンド・バックエンド両方の実装経験を積んできたのですが、今後の自身のキャリアや適性を鑑みる中で「自分はものづくりをするよりも、ものづくりをしている方の人生を応援する方が自分の適性や価値観とマッチしているのではないか」と考え、人生の転機となる「転職」に関われるコンサルタントの道を選びました。