Webデザイナーが転職して年収アップ・キャリアアップするには?

WebデザイナーはIT業界のなかでも人気の職種の一つであり、転職マーケットも活発に動いています。「もっと年収を上げたい」「スキルを磨いてキャリアアップしたい」「自分の市場価値を知りたい」「ライフイベントに備えて働き方を変えたい」など、様々な理由で転職活動をしている人がいるでしょう。
今回は、Webデザイナーが満足度の高い転職をするために押さえておきたいポイントなどについて解説していきます。
Contents
Webデザイナーが転職する際の注意点
Webデザイナーが転職を成功させるには、転職活動の準備が非常に重要です。転職活動と言うと、求人情報のチェックや企業選びからスタートする人も多いと思いますが、あまりおすすめできません。その前に時間を使っていただきたいのが「自己分析」です。
転職活動の第一歩は自己分析から!
満足のいく転職をしたいなら、まずは自己分析から始めましょう。今のあなたは、Webデザイナーになったばかりの頃のあなたとは違うはずですし、今の会社に入社した頃とは考え方が変わっているかもしれません。自分の価値観やWebデザイナーとしての仕事観を確かめるため、自分自身に以下のような質問を投げかけてみましょう。
・Webデザインのなかでもどんな仕事・デザインが好きなのか?
・Webデザインのなかでもどんな仕事・デザインが不得意なのか?
・Webデザイナーとしてどんな働き方を理想としているか?
・Webデザイナーとして働くうえで譲れないことは何か?
・Webデザイナーとして自分の強みはどこにあるのか?
・Webデザイナーとして自分に足りないものは何か?
・今の仕事のどこに満足していて、どこに満足していないのか?
・自分はスペシャリスト志向なのか、ゼネラリスト志向なのか?
このような問いに向き合うことで、転職の目的(なぜ転職したいのか?)や、ビジョン(将来どうなりたいのか?)が見えてきます。転職の目的とビジョンが明確になれば、企業選びの軸(優先順位)ができるので、無駄なく的確に転職活動を進められます。転職を成功させるためには、Webデザイナーとしての自分を見つめ直す時間が欠かせません。
Webデザイナーの将来性と転職に必要なスキル
Webデザイナーは将来性豊かな職種の一つであり、今後も安定した需要が見込まれています。しかし、だからと言って、誰もが理想とする会社で理想とする仕事に携われるわけではありません。将来性のある職種であるがゆえにWebデザイナーの数も増えており、転職マーケットにはライバルがひしめいています。
その意味で、WebデザインだけしかできないWebデザイナーは今後、淘汰されていく可能性が高いと言えます。Webデザイナーとして有利な転職を実現するには、スキル面でライバルたちと差別化を図らなければいけません。そのためにWebデザイナーが習得しておきたいスキルとしては、以下の3つが挙げられます。
プログラミングスキル
Webデザイナーとして有利な転職をしたいなら、HTMLやCSS、JavaScriptなどを使ったプログラミングスキルは不可欠です。また、WordPressでWebサイトを構築するために、PHPもWebデザイナーにとって必須のプログラミング言語になりつつあります。デザインしかできないWebデザイナーよりも、プログラミングができて一人でWebサイトを構築できるWebデザイナーのほうが、好条件で転職できるのは間違いないでしょう。
UI/UXデザインスキル
昨今のWebサイト制作ではUI/UXの視点が重視されるようになっており、WebデザイナーにもUI/UXデザインスキルが求められるようになっています。Webデザインはどちらかと言うと、おしゃさやかっこよさなどブランドイメージを優先したデザインだと言えますが、UI/UXデザインはユーザーの利便性や使用感を第一に考えたデザインです。UI/UXに配慮したWebデザインができれば、転職の際、他のWebデザイナーとの大きな差別化ポイントになるでしょう。
マーケティングスキル
どんなWebサイトにも売上アップや集客アップなどの目的があり、公開後も、目的達成を目指して改善を重ねていきます。その際に重要になるのが、マーケティングスキルです。最近は、WebデザインスクールでもWebマーケティングを教えるようになっており、Webデザイナーにとってマーケティングスキルの重要性が高まっていることが伺えます。
Webマーケターという職種もありますが、Webデザイナーがマーケティングに精通していれば最初からゴールを見据えたWebデザインができますし、公開後もより効果的に改善を進められるはずです。
Webデザイナーがキャリアアップを図る際の選択肢
Webデザイナーがキャリアアップを図るためには、どのような方法があるでしょうか。デザインスキルを追求する人もいれば、Webデザイナーとしての経験を生かしてジョブチェンジする人もいます。また、独立してフリーランスとして活躍する人も少なくありません。Webデザイナーがキャリアアップを図る際の、主な選択肢についてご説明します。
WebデザイナーからWebディレクターになる
Webデザイナーの経験を生かして、Webディレクターにキャリアアップする人は多くいます。Webディレクターは、Webサイト制作における現場責任者であり、Webデザイナーやエンジニア、ライターなどの制作スタッフを束ねてWebサイトを作り上げる責任を負う職種です。
Webディレクターになるには、スケジュール管理や品質管理、人員管理をおこなうためのマネジメントスキルや、クライアントと制作スタッフの橋渡しをするためのコミュニケーションスキルなどが求められます。Webディレクターに関しては以下の記事もぜひご覧ください。
>> Webディレクターとは?転職前に確認。仕事内容や資格は?
WebデザイナーからUI/UXデザイナーになる
Webデザイナーの経験を生かして、UI/UXデザイナーにキャリアアップするパターンです。UIデザインとは、ユーザーにとって分かりやすく使いやすいデザインのことを言い、UXデザインとは、ユーザーに優れた利用体験を提供するデザインのことを言います。
一般的なWebデザイナーより、UI/UXに配慮したデザインができるUI/UXデザイナーのほうが市場価値は高くなります。また、UI/UXデザイナーは自動車や家電などWeb以外の分野でも活躍できるため、キャリアアップの幅も広がります。UI/UXデザイナーに関しては以下の記事もぜひご覧ください。
Webデザイナーからフロントエンドエンジニアになる
Webデザイナーからフロントエンドエンジニアに転身して、キャリアアップを実現する人もいます。フロントエンドエンジニアとは、Webデザイナーが作成したデザインをもとに画面やパーツの色・形・レイアウトを作ったり、Webサイトに動き・機能を加えたりするエンジニアのこと。WordPressなどCMSの設計・実装をおこなうのもフロントエンドエンジニアの仕事です。
Webデザイナーがフロントエンドのスキルを身に付けることで、Webサイト制作に幅広く携わることができるようになります。フロントエンドエンジニアに関しては以下の記事もぜひご覧ください。
Webデザイナーとしてフリーランスになる
Webデザイナーとして独立してフリーランスになる人も増えています。自分の力量次第で高年収を目指せることや自分の志向性に合った仕事を選べること、自由な働き方ができることなどはフリーランスのWebデザイナーの大きなメリットだと言えるでしょう。
一方で、フリーランスとして活躍するには、Webデザインのスキルだけでなく営業スキルも不可欠です。自分を売り込むための営業力や提案力がないと、フリーランスとして安定した仕事を獲得していくのは難しいかもしれません。
Webデザイナーの年代別平均年収
Webデザイナーの平均年収は、厚生労働省や人材系企業による調査データが公表されています。調査機関によって差がありますが、一部を抜粋してご紹介します。
賃金構造基本統計調査によるWebデザイナーの平均年収
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、Webデザイナーの平均年収は「432.8万円」です。年代別の平均年収は以下のとおりです。
20~24歳 |
290万円 |
25~29歳 |
346万円 |
30~34歳 |
409万円 |
35~39歳 |
450万円 |
40~44歳 |
516万円 |
45~49歳 |
512万円 |
50~54歳 |
581万円 |
55~59歳 |
548万円 |
※参考:賃金構造基本統計調査|厚生労働省
dodaによるWebデザイナーの平均年収
パーソルキャリアが運営する大手転職情報サイト「doda」によると、Webデザイナーの平均年収は「363万円」となっています。男女別、年代別の平均年収は以下のとおりです。
男性 |
417万円 |
女性 |
340万円 |
20代 |
327万円 |
30代 |
388万円 |
40代 |
431万円 |
50代~ |
414万円 |
※参考:【163の職種別】平均年収ランキング 最新版 |転職ならdoda(デューダ)
Webデザイナーとして活躍する女性が増加中!
近年、IT業界は深刻な人材不足に陥っており、Webデザイナーのニーズは拡大の一途を辿っています。そんななかで、Webデザイナーとして活躍する女性も増加傾向にあります。
IT業界は男性比率が高い業界ですが、そのなかでもWebデザイナーは他の職種に比べ女性比率が高いのが特徴です。理由としては、Webデザインの仕事に女性のセンスが欠かせないことが大きいでしょう。たとえば、化粧品やファッション系、美容サロンや女性向けクリニック、育児・保育、料理・家事といった分野のWebサイトをデザインする際は、女性の感性やアイデアが必要です。
加えて、Webデザイナーの仕事は在宅勤務・テレワークやフレックスタイム、時短勤務に対応しやすく、柔軟な働き方ができます。また、Webデザインという技術を磨くことができ、出産・育児を経ても復職しやすいのがメリットです。このような点が、Webデザイナーとして活躍する女性が増えている理由だと言えるでしょう
Webデザイナーが転職を成功させるには?【まとめ】
Webデザイナーとして長く活躍していくためには、Webデザイン以外のプラスアルファのスキル習得が不可欠です。自分の付加価値を生かしたキャリアビジョンを描くことができれば、好条件での転職を実現できるでしょう。
Webデザイナーが転職活動をする際は、Web業界に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。R-StoneはWeb業界に特化した転職エージェント。業界を熟知したコンサルタントが、あなたの転職を成功へと導きます。Webデザイナーとして満足度の高い転職をしたい方は、お気軽にご相談ください。
昔から研究者やエンジニア・クリエイターなど、専門分野を持つ方に憧れていました。自分もそうした専門性・スキルを持ちたいと思い、新卒入社した人材派遣会社を退職し、メンターをつけながら独学でプログラミング学習&ポートフォリオ制作を行い、SaaS企業に転職しました。そこでフルスタックエンジニアとして開発経験を積んだのですが、あまりの仕事の出来なさに半年で会社を退職することになりました。
どん底に落とされたような気持ちになり、自分の人生を考え直す中で「専門家にはなれなくとも、経験を少しでも活かして、人材業界に戻って彼らの一生涯のキャリアを応援したい」・・・
そんな思いが生まれ、人材コンサルタントの道を選びました。