エンジニアの転職に資格は必要か?疑問を解決!

エンジニアの転職に資格は必要か?疑問を解決!

一般的な考え方として、転職活動において資格を保有していることは大きな強みとなり、それによって採用・不採用も大きく左右されるケースも少なくありません。しかし、このような考え方はエンジニア業界では少し異なるため、業界ならではの資格に対する考え方を知っておくことが大切です。

ここでは、エンジニアの転職における資格の重要性について考えていきましょう。

 

エンジニア関連の資格一覧

 

エンジニアとしての転職を検討中で、資格が必要だと考えている方は、エンジニア関連の資格にはどのようなものがあるのか知っておきたい方も少なくないでしょう。ここでは、主なエンジニア関連の資格をご紹介します。

 

・情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) 

エンジニア関連の資格のなかでも、特にハイレベルな資格として「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」が挙げられます。この資格の合格率は毎回10%台であることが多く、最も取得するのが難しいエンジニア関連の資格といっても過言ではありません。

 

・情報処理技術者試験で取得できる各種資格

登録セキスペ同様、エンジニア関連の国家試験としては「情報処理技術者試験」が挙げられます。この試験は受験者のレベルごとに「基本情報技術者」「応用情報技術者」「情報セキュリティマネジメント」「データベーススペシャリスト」と分けられています。

 

・マイクロソフト認定試験

エンジニア関連の民間資格には、各企業が自社製品を使用する上で必要なスキルの程度を測るために設けられたものが多くあります。「マイクロソフト認定試験」は、そうした民間資格のなかでも特に知名度が高い資格のひとつです。

 

・Oracle認定Javaプログラマ

Javaを取り扱うプログラマ向けの民間資格です。この資格は3段階に分かれており、より難易度の高い資格の取得を目指しながら、スキルアップを図ることも可能です。

 

・Linux技術者認定試験

インフラやネットワークに関連する仕事を担うエンジニアが使用することの多い「Linux」について、操作スキルのレベルを測るための民間資格です。

 

・Cisco技術者認定

こちらもインフラやネットワーク関連の仕事に携わるエンジニアが使用することの多い「Cisco」の操作スキルレベルを測る民間資格です。こちらの資格はレベルごとに3段階に分かれており、試験ではCiscoに直接関係しないネットワーク関連の知識も問われます。

 

求人の応募要件に資格の有無は…

 

例えば、自動車ドライバーの仕事に就くには運転免許を所持していることが「必須」となります。しかしながら、エンジニアの仕事に就く上で「必須」の資格はなく、理論上は誰もがこの職種に就くことができるのです。

 

一方、エンジニアとしての転職を検討中の方のなかには、「企業によっては必須としている資格があるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、エンジニアを募集する多数の求人広告を調べてみても、特定の資格を所持していることを「必須」としている求人はほとんどありません。

 

しかしながら、エンジニアを募集する求人広告のなかには、資格ではなく特定のスキルを有していることを必須条件としているものが多数みられました。その一例としては、とある企業の求人広告に掲載されていた以下の条件が挙げられます。

 

〇必須要件
・MicrosoftExchange/SharePoint、MicrosoftOffice365の知見をお持ちの方で構築・移行・運用業務にチャレンジしたい方
・リーダーとしてクライアントの構築・移行・運用業務を行いたい方
・社会人経験(3年以上)

〇歓迎要件
・Office 365 への移行の理解
・VB、Java、C言語による開発の理解
・Windowsサーバーについての構築の理解
・IBM Notes/Domino の導入・開発・運用に関する理解

 

この求人広告で特筆すべき点としては、挙げられている条件が資格ではなく、個人のスキルや経験に関連するものだということです。また、このような求人広告は他にも多数存在し、エンジニアに関連する仕事においては、特定資格の所持を必須としない傾向が非常に強いといえます。

 

 

結論:エンジニアの転職に、資格は必須ではない

 

上述した求人広告の一例のように、特定の資格ではなくスキルや経験を併せ持っていることを採用における必須条件に掲げる企業は数多くあります。このことから、エンジニアの転職において資格は必須ではないと結論付けることができるでしょう。

企業がエンジニアに特定資格の所持を必須としていない理由としては、以下のことが考えられます。

 

・実力や経験を重視する企業が多い

新たな人材の採用において、特定の資格を所持していることを必須としない企業が多い理由としては、資格よりも実力や経験を重視する企業が多いことが挙げられます。このことは、エンジニアという職種自体が実力を重視する傾向が強いと言い換えることもできるでしょう。

 

・育成に力を入れているため、意欲を重視した採用を行っている

企業によってはエンジニアの育成に力を入れており、入社時の実力は必ずしも重視しないということもあります。このような企業では意欲があるかどうかが重視されるため、資格を有しているのかは必ずしも重要ではありません。

 

・業務内容への適性を判断できる資格がない

エンジニアの仕事は多岐にわたるため、自社業務への適性を測る上で基準となる資格が存在しないこともあります。このことから、エンジニアの採用において資格の有無を重視しない理由となるケースもあります。

 

ただし、エンジニアの転職活動において資格を有していることがデメリットとなることはなく、資格の種類によっては相手企業へよい印象を与えられることもあります。例えば、上述した求人広告の一例には「MicrosoftExchange/SharePoint、MicrosoftOffice365の知見をお持ちの方で構築・移行・運用業務にチャレンジしたい方」という条件があるため、こうした条件に適したマイクロソフト認定試験を受け、資格を取得しておくとよいかもしれません。

 

このようにエンジニアとしての転職では、応募先企業で使用されているツールに応じた資格を取得しておくとよいアピールができることもあり、余裕があれば関連する資格の取得を目指してみるとよいでしょう。

 

資格の取得以上に大切なこと

 

エンジニアを必要とするIT業界では、全体として実力至上主義的な考え方が強い傾向にあるといえます。このことから、エンジニアの転職では資格を取得すること以上に大切なことが多くあります。具体的なこととしては以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

・プライベートで開発を行い、実績をつくる

エンジニアとしての経験は仕事だけでなく、プライベートで積むことも可能です。例えばプライベートで開発を行い、実績を積んでいけば、転職においてそのことが大きな強みとなることも十分にありえます。

 

・実力や経験をアピールするための成果物を揃える

自身の実力や経験をアピールするためには、成果物を提示するのが有効です。エンジニアの転職においては、githubなどを活用して自分が経験してきた業務や、それによって得た実力を相手企業にアピールするのがよいでしょう。

 

・需要の多い言語は確実に使いこなせるようにする

エンジニアの仕事では多種多様な言語を使用しますが、言語ごとにニーズは異なります。そのため、特に需要の多いJavaやPHP、Rubyといった言語を使いこなせるようにしておくと、多くの企業にアピールができるでしょう。

 

まとめ

 

転職活動においては、資格を所持していたほうが有利になるという考え方が一般的です。しかし、エンジニアの仕事では必須となる資格がないだけでなく、資格の有無よりも実力が重視される傾向が強いことから、資格を取得すること以上に重視すべきことが数多くあります。

 

したがって、エンジニアとしての転職においては、実力や多くの経験を積んできたことのアピールを重視するとよいでしょう。ただし、企業の特性や業務内容によっては、資格を有していることで実力・経験の充実ぶりを証明することもできるため、資格の重要性は「ケース・バイ・ケース」であると考える必要もあります。