【2020年】コロナ禍でエンジニアの働き方はどう変わったのか?

  • TOP
  • 転職コラム
  • 【2020年】コロナ禍でエンジニアの働き方はどう変わったのか?

【2020年】コロナ禍でエンジニアの働き方はどう変わったのか?

全世界に広がった新型コロナウイルスの影響は、私たちの働き方や企業そのもののあり方に大きな変化をもたらしています。とりわけIT業界は新型コロナの影響を大きく受けたといわれています。

今回の記事では、新型コロナがIT業界に与えた影響と、それによる働き方の変化について解説します。また、新型コロナの影響でエンジニアの働き方はどう変わったのか、これからどう変わっていくのかについても併せてご説明します。

 

新型コロナウイルスにおける各業界への影響

 

新型コロナは、日本の幅広い業種に影響を及ぼしています。「どの業種がとりわけ大きな影響を受けたか」という点に注目してみましょう。

ある企業が実施したアンケート結果によると、「新型コロナウイルスが閉店・倒産・廃業につながったか?」という質問を各業界の企業経営者に行ったところ、以下のような回答を得ました。

 

病院・製薬・調剤 はい(15%) / いいえ(85%)
広告・マスコミ・イベント・制作 はい(15.6%) / いいえ(84.4%)
不動産・ゼネコン はい(16.7%) / いいえ(83.3%)
士業・人材派遣・商社 はい(20%)/ いいえ(79.8%)
物流 はい(20%) / いいえ(79.3%)
金融・保険 はい(20.8%) / いいえ(79.2%)
学校・塾 はい(20.8%) / いいえ(79.2%)
製造・メーカー はい(23.8%) / いいえ(76.2%)
小売 はい(25.7%) / いいえ(74.3%)
IT・通信 はい(37.6%) / いいえ(62.4%)

 

上の結果を見ると、医療・メディア・不動産業界には大きな影響はなかったといえます。一方、影響を受けた業種の1位はIT・通信業界(ゲーム含む)で、小売業界、製造・メーカーと続きます。

注目したいのは、IT・通信業界への影響が目立つという点です。スマホやネットサービスが中心のIT・通信業界は、むしろ新型コロナの影響を受けにくいと思われていましたが、結果はその反対だったようです。

IT・通信業界が新型コロナの影響を被った背景には、ウィズ・コロナの波に乗れたサービスが好調な半面、SI事業者・小規模事業者・フリーランスの方が打撃を受けてしまったことが一因と考えられています。

 

テレワークの急激加速

 

新型コロナの影響は、働き方そのものにも変化を及ぼしています。出社に伴う感染リスクを警戒し、ネットワーク環境を充実させて、業務形態を見直す企業が大幅に増加しました。

とあるコンサルティング会社が実施した調査によると、新型コロナ対策として、以下のような施策が行われていることが分かりました。

 

・テレワーク制度の導入(37%)
・リモートアクセス環境の追加導入(27%)
・新規コミュニケーションツールの追加導入(26%)
・新規モバイル・PCデザイスの追加導入(25%)
・ネットワーク・インフラの増強(20%)
・営業活動のオンライン化(20%)
・採用活動のオンライン化(19%)

 

それぞれの数値を見てみると、テレワーク(在宅勤務)を導入する企業が非常に多いことが分かります。実際に、テレワークでも、これまで同様に問題なく業務を遂行することができるということを知った企業も多いようです。その他、リモートアクセス環境の追加導入、新規コミュニケーションツールの追加導入など、ネットワーク・コミュニケーション環境を充実化する企業が増加し、働き方に対する意識改革、また業務形態の見直しが進んでいます。

 

今後、新型コロナの終息にかかわらず、テレワークを常態化する方針の企業もあり、新型コロナは日本、そして世界における働き方を大きく変えるきっかけになったと言えるでしょう。

 

一方でエンジニアの働き方は?

 

企業の働き方に大きな変化が出る一方、エンジニアの働き方はどのように変化したのでしょうか。

ITによると、緊急事態宣言以前・以後のエンジニアの働き方について、以下のような結果が出ています。

 

●緊急事態宣言前の3月にクライアント先に出社していたか?

出社(100%) → 61.8%
出社(80%)・在宅勤務(20%) → 12.7%
出社(50%)・在宅勤務(50%) → 4.9%
出社(20%)・在宅勤務(80%) → 7.8%
在宅勤務(100%) → 12.7%

 

緊急事態宣言以前の3月は61.8%のエンジニアが100%出社しているという結果が出ています。100%在宅勤務の割合は12.7%に留まっています。

 

●緊急事態宣言後にクライアント先に出社したか?

出社(100%) → 18.0%
出社(80%)・在宅勤務(20%) → 7.9%
出社(50%)・在宅勤務(50%) → 19.1%
出社(20%)・在宅勤務(80%) → 29.2%
在宅勤務(100%) → 25.8%

 

緊急事態宣言後の在宅勤務の割合は25.8%と増加しました。程度の差はありますが、出社したエンジニアは全体の7割以上に。では、なぜ出社したのか。その理由を見てみましょう。

 

●出社理由は何か

・自宅からの作業が難しい(本番環境にアクセスできない) → 69.7%
・ドキュメントを社外に持ち出すことができない → 50%
・在宅勤務では情報漏洩におけるリスクマネジメントに対応できない → 47%

 

クライアント先に常駐する勤務形態があることから、自社ではなくクライアント先に出社していたというケースが多いと考えられます。また、上の理由のほか、「クライアントからの要望なので断れない」「対面が必須の業務がある」などが挙げられています。

 

今後エンジニアの働き方はどうなっていく?予想

 

上述したように、IT業界も新型コロナの影響を受けている業界と言えます。この影響は採用面にもおよび、未経験でのエンジニアの採用は、以前よりも減少するとみられています。しかしその一方で、IT業界そのものは、今後も大きな成長分野であることに違いはありません。新型コロナの影響でネットワーク環境を拡充している企業が増えている背景もあり、経験とスキルが豊富なエンジニアの需要は、高まっていくことが予想されます。

 

●テレワークに完全移行する企業も出てきている

とある大手IT企業では、新型コロナの影響が出始めたときに、全社員にテレワークを導入しました。もちろんエンジニアも在宅勤務です。この企業は緊急事態宣言が終わったあとも、原則全社員テレワークでの業務を続けていくことを公表しました。

このような動きは、ほかの企業にも広がりつつあります。これからは新型コロナの終息にかかわらず、テレワークが大前提となる新しい時代が到来する可能性が十分にあります。在宅勤務が当たり前になり、場所を問わずにどこでも作業できる体制が、どの企業でも一般化すれば、エンジニアの作業効率のアップにつながるでしょう。通勤可能かどうかに縛られることなく、就職・転職活動が行なえるようになるでしょう。

●リモートで面接・就職

テレワークが一般化すれば、わざわざ会社に足を運んで面接を受けるということもなくなります。面接も採用もすべてリモートでこなせるので、たとえ地方に住んでいても、東京のIT企業に就職できるチャンスが増えます。「地方在住のまま、都内の企業に勤める」ということも可能になっていくでしょう。

 

まとめ

 

今回の新型コロナの影響がもたらしたもので、最も大きな変化といえるのはやはり「在宅勤務を導入した企業が大幅に増加した」ということです。

テレワークが大前提となる時代が到来すれば、自宅にいながら国内外の企業に勤めることができます。そして、今まで携わることができなかった業務に参加し、さらに経験やスキルを積むことが可能となります。

IT業界には常に新しい技術が流入しており、転職を目指すなら時代に適合する新しい技術やスキルを身につけておき、エンジニアとしての価値をより高めておくことをおすすめします。