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GitHub(ギットハブ)とは?使い方について初心者向けに解説!

GitやGithubという言葉を聞いたことがあるけれど、詳しくはわからない、使い始めてみたけれど、わかりにくい、よくわからないまま使っている、という人は多いのではないでしょうか。

Gitはプログラムのソースコードを扱う仕事で、チーム開発する際の必須スキルです。

この記事では、GitとGithubについてわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。

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  1. Gitとは

Linuxの創始者リーナス・トーバルズ氏が開発した、ファイルのバージョンなどを管理するためのシステムです。

Gitは、ソースコードの更新履歴を時系列にそって記憶できます。そのため、複数の差分ファイルができることがなく、一つのファイルで管理できます。

常に最新のファイルとなっているため、どのファイルが最新ファイルかわからなくなる、といった問題は発生しません。

また、時系列にそってソースコードが記憶されているため、最新ファイルにバグが発生した際にも、バグが発生する前の状態に戻すことも可能です。

Gitはチーム開発時に効果を発揮します。チーム開発をおこなっていると、同時に複数人が作業することがあります。その際、うっかり他の人の書いたコードを上書きしてしまうことがあるかもしれません。Gitは誰が編集したか記憶しているため、万一他の人と編集が重なり、気づかずにデータを更新しようとした際も、先に更新されていれば、警告が表示されます。

このように、Gitを使用することで、チーム開発をスムーズにおこなうことができます。

 

  1. GitHubとは

GitHub社の運営するサービスで、サーバーを借りることで、チーム全体でソースコードを共有し、編集が可能になります。

また、SNS機能なども備わっており、GitHub一つで開発が完結できる機能が備わっています。

Gitがバージョン管理するためのツールだとすれば、GitHubはそれをチーム全体で共有し、使用するためのプラットフォームです。

 

  1. GitHubの用語解説

GitHubを使ううえで必須の用語を解説します。

 

  1. ローカルリポジトリ/リモートリポジトリ

リポジトリという言葉は、あまり聞いたことがないかもしれませんが、GitHub特有の用語で、Gitのデータなどを保存する場所を意味します。

たとえば、自分が使っているコンピューター内にあるデータなどであれば、HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)に保存されます。クラウドサービスを利用していれば、オンライン上に保存することもあるでしょう。

それと同じように、GitHubでは、自分のパソコンとサーバーの両方にデータなどを保存しておくことができ、自分のパソコン内にあるデータ保存場所を「ローカルリポジトリ」、GitHubのサーバー上にあるデータ保存場所を「リモートリポジトリ」といいます。

 

  1. コミットとプッシュ

ローカルリポジトリとは、自分のパソコン内にあるデータ保存場所、と説明しましたが、GitHubでは保存が自動的にはおこなわれません。必ず保存前に「コミット」という操作をおこないます。

いまいちイメージをつかみにくいと思いますので、流れのなかで説明します。

まず自分のパソコンでファイルなどを編集します。ちなみに、パソコンの作業環境のことを「ワークツリー」といいます。ワークツリーで編集したデータなどをリポジトリに保存する際にコミットをおこないます。コミットはコマンドでおこない、その際、コメントを入れることもできます。

 

・コミット

$ git commit

 

・メッセージ付きのコミット

$ git commit -m ”メッセージ”

 

「プッシュ」はローカルリポジトリでコミットしたデータなどを、リモートリポジトリにアップロードし、保存する際におこなう依頼です。

チーム開発など、作業者が複数いる場合、各々が開発したデータなどをリモートリポジトリにどんどん保存していくと、予期せぬバグが発生したり、その際に何が原因になっているのかわからなくなったりします。そういったことがないように、保存前に、チームメンバーなどにソースコードを確認して貰い、保存依頼をします。それをプッシュといいます。

 

  1. ブランチ

コミットがおこなわれると、Git上に履歴がラベリングされます。ラベリングされたコミットは通常一本道ですが、Gitはこれを分岐させることができます。この機能をブランチといいます。

たとえば、Aという機能を開発している途中に、Bという機能の追加依頼が来たとします。そのどちらも開発しなければならない場合に、このブランチを使います。すると、ラベリングされたコミットはAを開発している履歴と、Bを開発している履歴に分岐するというわけです。ちなみに、このように機能追加時に新しく分岐したブランチを「featureブランチ」といいます。

分岐開発するメリットは、作りかけの機能の影響を受けずに、双方の開発をおこなえることです。

 

  1. masterブランチ

リポジトリに最初にコミットした際に作成されるブランチが、masterブランチです。

masterブランチは、公開可能な状態を保ちます。

 

  1. マージ

分岐して機能追加や、修正などをおこなっていた内容を統合したい際におこないます。これをおこなうことで、ブランチによって分岐したソースコードを一方に取り込むことができます。その際、まれにコンフリクトという状態になることがあります。統合した内容がお互いに干渉していて、Gitがどちらが正しいか判断できない箇所があったことを示しています。この状態になった際は、コンフリクトの解消が必要です。なお、コンフリクトの解消は、Gitにより確認を求められた目印の記号を削除したうえで、正しいソースコードを入力します。

 

  1. クローン

リモートリポジトリに既にあるリポジトリを、ローカルリポジトリに複製することです。たとえば、開発の途中から参画した際などに必要となります。

git cloneとコマンドし、該当リモートレポジトリのURLを指定します。

 

  1. プルリクエスト

GitHubに備わっている機能です。プッシュで依頼された内容を確認したり、コードレビューしたりできます。

たとえば、チーム開発であれば、作業者はチームメンバーなどからこの承認を得ることで、リモートリポジトリに編集内容を保存してもらえます。

なお、最終的に承認された内容をリモートリポジトリからローカルリポジトリに反映することをプルと言います。

 

  1. インデックス

ワークツリーとリポジトリの間にあるデータ記憶領域で、ステージともいいます。

作業の流れでみると、ワークツリーで作業した内容を、一度インデックスに登録してから、リポジトリにプッシュし、プルリクエストをする、という流れです。

ちなみに、ワークツリーからインデックスに登録することを「add」といいます。

一見すると、インデックスを介さずに、プッシュすれば良いのではないかと思うかもしれません。

確かに、作業内容が少なければ、そうした運用も可能かもしれません。ですが、作業内容が増えると、プルリクエストで確認して貰う内容が多岐にわたってしまいます。

そのため、特定の開発内容ごとにプルリクエストがおこなえるように、インデックスに一旦保存し、適宜プルリクエストができる仕組みが用意されています。

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  1. GitHubの基本的な使い方6ステップ

GitHubの使い方について実際にみていきましょう。

 

  1. Gitをインストール(Windows編)

まずは公式サイトにアクセスし、Gitをダウンロードします。下画像の右下にあるモニター画像(Latest source Release 2.39.0と書いてある画像です)から「Download for Windows」とある箇所を押下します。

 

次のページで自身の環境に合ったインストーラーを押下すると、ダウンロードが始まります。

ダウンロード完了後、インストーラーをダブルクリックし、インストールをおこないます。

「GNU General Public License」は、フリーソフトウェアライセンスの内容が書かれています。内容を確認し、「Next」を押下します。

「Select Destination Location」ではGitをインストールするディレクトリを選びます。そのまま「Next」を押下していただいて問題ありません。

 

「Select Components」では、インストール時の設定をここでおこなえます。チェックをいれた項目が、反映されます。以下、簡単に内容をみていきます。

「Additional Icon」……デスクトップにGitのショートカットアイコンを追加するかしないか設定できます。 

「Git Bash Here」「Git GUI Here」……それぞれエクスプローラーで表示できる右クリックメニューに追加するかしないか設定できます。

「Git LFS (Large File Suport)」……リポジトリ内に大容量ファイルがあった場合、負荷を軽減してローカルリポジトリにダウンロードできるGitの拡張モジュールです。今はインストールせずに、必要になった際に、「https://git-lfs.com/」からダウンロードし、インストールすることも可能です。

「Associate .git* configuration files with the default text editor」……「.git*」ファイルを使用しているテキストエディターに関連付けるか否かを設定できます。

「 Assiciate .sh files to be run with Bash」……「.sh」ファイルをBashに関連付けるか否かを設定できます。

「Check daily for Git for Windows updates」……毎日Gitの自動アップデートをおこなうか否か設定できます。

「Add a Git Bash Profile to Windows Terminal」……Windows TerminalにGit Bashを追加するか否かを設定できます。

「Scalar (Git add-on to manage large-scale repositories)」……大規模リポジトリのためのGit拡張機能Scalarをインストールするか否かを設定できます。ちなみに、Scalarはマイクロソフト社が開発したリポジトリ管理ツールです。

「Select Start Menu Folder」はスタートメニューフォルダにGitを登録するか否かを設定できます。登録しない場合は「Don’t create Start Menu folder」にチェックを入れます。

いずれか決まったら「Next」を押下します。

「Choosing the default editor used by Git」はGitをどのテキストエディタ―で使用するか設定します。

Use the Nano Editor by default」……Nanoをエディターとして選択可能です。「Use Vim(the ubiquitous text editor) as Git’s default editor」……Vimエディターとして選択可能です。Use Notepad++ as Git’s default editor」……Notepad++をエディターとして選択可能です(※要Notepad++のインストール)。

Use Visual Studio Code as Git’s default editor」……Visual Studio Codeをエディターとして選択可能です。

「Use Visual Studio Code Insiders as Git’s default editor」……Visual Studio Code Insidersをエディターとして選択可能です(要Visual Studio Code Insidersのインストール)。

「Use Sublime Text As Git’s default editor」……Sublime Textをエディターとして選択可能です。

「Use Atom as Git’s default Editor」……Atomのエディタを選択可能です(※要Atomのインストール)。

「Use VSCodium as Git’s default editor」……Vscodium をエディターとして選択可能です(※要Vscodiumのインストール )。

「Use Notepad as Git’s default editor」……Notepadをエディターとして選択可能です。「Use Wordpad as Git’s default editor」……Windowsに搭載されているWordpadをエディターとして選択可能です。

「Select Other editor as Git’s default Editor」……上記以外のエディターを選択可能です。下画像の「Browse」よりパスを指定します。

以上の選択が終わったら、「Next」を押下します。

「Adjusting the name of the initial branch in new repositories」は、「git init」後の

ブランチ名を決められます。

「Let Git decide」……Gitが名前を決めます。「master」というブランチ名になります。

「Override the default branch name for new repositories」……テキストボックスに入力したテキストがブランチ名になります(main、trunk、developmentなどの名前が一般的です)。

以上が決まったら、「Next」を押下します。

 

「Adjusting your PATH environment」では、パス環境の調整をおこないます。

「Use Git from Git Bash only」……Gitの編集をGit Bashのみでおこないます。PATHを変更しないため、最も安全です。

「Use Git from the Windows Command Prompt」……Git Bash以外にも、コマンドプロンプトにて、Gitのみ使用可能になります(推奨)。

「Use Git and included Unix tools from the Windows Command Prompt」……コマンドプロンプトにて、Gitとそれ以外(Unixなど)も使用可能になります。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Choosing the SSH executable」では、使用するopenSSHのコマンドを選択します。

「Use bundled OpenSSH」……Gitの「ssh.exe」をインストールして使用します。

「Use external OpenSSH」……パソコン内にあるSShの場所を自動的に検索し、それを使用します。

以上を選択後、「Next」を押下します

「Choosing HTTPS transport backend」はHTTPS接続時のSSL/TLSライブラリ設定をいずれか選択します。

「Use the OpenSSL library」……OpenSSLを利用した通信をおこないます(通常はこちらで問題ありません)。

「Use the native Windows Secure Channel library」……Windowsストア証明書を利用した通信をおこないます。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Configuring the line ending conversions」はGitにおいて、テキストファイルの改行コードを自動的に変換するか否かを下記のパターンで設定できます。

「Checkout Windows-style,commit Unix-style line endings」……チェックアウト時、 LF から CR-LF に変換、コミット時、 CR-LF から LF に変換。

「Checkout as-is,commit Unix-style line endings」……チェックアウト時、変換なし、コミット時、CRLF を LF に変換。

「Checkout as-is, commit as-is」……チェックアウト時、コミット時ともに、変換なし。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Configuring the terminal emulator to use with Git Bash」は、Git Bashで使用するターミナルエミネーターの設定ができます。

「Use MinTTY(the default terminal of MSYS2)」……MSYS2の既定のターミナルであるMinTTYを使います。

「Use Windows’ default console window」……Windowsに標準搭載されているコンソールウィンドウを使います。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Choose the default behavior of ‘git pull’」では、「git pull」コマンドに対するデフォルトの挙動を設定できます。

「Default(fase-forward or merge)」……標準的な挙動です。fast-forwardマージができる場合、それをおこない、できない場合、mergeをおこなう。(実行されるコマンド:git pull –ff)。

「Rebase」……自分が今いるブランチを、fetchブランチにRebaseによる結合をおこなう。それができない場合、fast-forwardマージをおこなう(実行されるコマンド:git pull –rebase)。

「Only ever fase-forward」……fast-forwardマージができる場合、それをおこない、できない場合、エラーとなる(実行されるコマンド:git pull –ff-only)。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Choose a credential helper」はユーザーIDとパスワードを保存・管理するための設定です。

「Git Credential Manager」……GitCredentialManagerを使用し、ユーザーIDとパスワードを保存・管理する。

「None」……Git Credential Managerを使用せず、ユーザーIDとパスワードを保存・管理をおこなわない(毎回、手動入力が必要です)。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Configuring extra options」では追加オプション設定をおこないます。

「Enable file system caching」……ファイルシステムのキャッシュを削除し、パフォーマンスを向上させる機能です。

「Enable symbolic links」……シンボリックリンクを使用できる機能です。ちなみに、シンボリックリンクとはUnixの用語で、Windowsのショートカットと似たような意味です。

以上を選択後、「Next」を押下します。

「Configuring experimental options」はGitにてまだ試験運用中のオプションです。気になる人はチェックを入れてみてください。

「Enable experimental support for pseudo consoles.」……「Git Bash Window」にて、NodeまたはPythonのコンソールプログラムが使用できます。

「Enable experimental built-in file system monitor」……ワークツリーに多数のファイルがある場合、「git status」「git add」「git commit」などが高速化します。FS Monitorを使用してファイル監視により自動化できます。

以上を選択後、「Install」を押下します。

「Comleting the Git Serup Wizard」にて「Finish」を押下すればインストール完了です。

 

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  1. GitHubでユーザー登録

公式サイトにアクセスし、「Github に登録する」をクリックします。

github.comに飛びます。下記の項目を入力していきます。

「Username」……ユーザ名を入力します。

「Email address」……自身のメールアドレスを入力します。

「Password」……任意のパスワード(15 文字以上、または数字と小文字を含めて8文字以上)を入力します。

「Email preferences」……上記で設定したメールアドレスにて、アップデート情報など受け取りたい場合はチェックを入れます。

「Verify your account」……画像(または音声)によるロボット検証がおこなわれるので、指示に従って進めます。

 

以上で入力事項は完了です。入力が完了すると、「Create account」ボタンを押せるようになっているので、ボタンを押下します。

下記のページに移動します。

上記で登録したメールアドレス宛にcodeが届いているので、メールを確認し、そのcodeを入力します。

「Welcome to GitHub」と表示され、アンケートが始まる(飛ばすことはできません)ので、順番に回答していきます。

「How many team members will be working with you?」……チームメンバーの数についてのアンケートです(個人開発の場合は「Just me」のみを選びます)。回答し終えたら、「Continue」を押下します。

「What specific features are you interested in using?」……優先的に使用したい機能についてのアンケートです(回答しなくても問題ありません)。

回答し終えたら、「Continue」を押下します。

最後に、プランを選びます。無料で利用する場合はFREEの下部にある「Continue for free」ボタンを押下します。

以上で、GitHubのユーザー登録完了です。

このあと、リモートリポジトリの設定をおこないますが、その前に、Gitの初期設定をおこなってしまいます。GitHubの画面はそのままにしておいてください。

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  1. Gitの初期設定

続いて、Gitの初期設定をおこないます。

Windowsメニューの「すべてのアプリ」から「Git Bash」を起動します。

下記のコードを入力し、user.nameの右に半角スペースを入れ、GitHubで登録したユーザー名を入力します。

$ git config –global user.name 

下記のコードを入力し、emailの右に半角スペースを入れ、GitHubで登録したメールアドレスを入力します。

git config –global user.email 

以上で設定は完了です。

念のため、設定が正常におこなわれているか確認します。

「Git Bash」に以下のコードを入力します。

 

・ユーザーIDの確認

$ git config user.name 

・メールアドレスの確認

$ git config user.email

先ほど登録したユーザーIDとメールアドレスが表示されていれば、成功です。

 

  1. リモートリポジトリを作成

さきほどそのままにしていたGitHubの画面から「Create repository」ボタンを押下します。

「Create a new repository」のページで設定をおこないます。

「Repository name」……リポジトリの名前を入力します(短くて覚えやすいものにすると良いでしょう)。

「Description」……リポジトリの説明を入力します(任意)。

「Public・Private」……公開・非公開を設定します。公開状態にすると他ユーザーからもソースコードを閲覧可能になります。

「Add a README file」……READMEを添付する場合はチェックを入れます。

「Add .gitignore」…….gitignoreファイルのテンプレートを選択します。プロジェクト内のファイルのうちGitが追跡をおこなわなくて良いファイルを設定します。

「Choose a license」……ライセンスを選択します。ソースコードに対して、他ユーザーが何ができてて、何ができないかを決めることができます。

以上、設定が完了したら、「Create repository」ボタンを押下します。リモートリポジトリの作成はこれで完了です。

  1. ローカルリポジトリを作成

リモートリポジトリを作成後、下画像のようなメッセージが表示されます。こちらには、いくつかの場合におけるマニュアルが記載されています。まずは、表示内容を確認してみましょう。

 

「Set up in Desktop」……デスクトップ版アプリの「GitHub Desktop」を使用します。

「create a new repository on the command line」……ターミナルやGit Bashで、ローカルリポジトリを作成する際のコマンドが記載されています。

「push an existing repository from the command line」……既にローカルリポジトリが作成されている場合のコマンドです。

「import code from another repository」……(Subversion、Mercurial、TFSなど)別の管理ツールのリポジトリから、コードをインポートする際に使用します。

この項では、初めてローカルリポジトリを作成する際のマニュアル「create a new repository on the command line」を参照します。

ここにあるコマンドを実行することでローカルリポジトリの作成から、リモートリポジトリへのプッシュを一通り実行できます。

実際に実行していきたいと思いますが、その前に「Git Bash」より「cd “パス”」を打ち込み、プロジェクトのあるディレクトリに移動します。

「create a new repository on the command line」の内容をコピーします(下記の内容です)。このコードをペーストし、実行します。

echo “# test” >> README.md

git init

git add README.md

git commit -m “first commit”

git branch -M main

git remote add origin https://github.com/〇〇〇/test.git

git push -u origin main

ちなみに、上記コードは下記のとおりの内容です。

 

echo “# test” >> README.md

READMEファイルを作成します。

 

git init

ローカルリポジトリを作成します。

 

git add README.md

READMEをインデックスに追加します。

 

git commit -m “first commit”

ローカルリポジトリに「first commit」というメッセージ付きのコミットをします。

 

・git branch -M main

ブランチの名前を「main」に変更します。

 

・git remote add origin https://github.com/〇〇〇/test.git

ローカルリポジトリに、これからpushをおこなうリモートリポジトリを登録します。ちなみにoriginはリモートリポジトリの初期の名前です。

 

・git push -u origin main

ローカルリポジトリからリモートリポジトリにプッシュします。

 

実行すると、「Connect to GitHub」が立ち上がるので、「Sign in with your browser」を押下します。

Webブラウザが立ち上がり、下画像のようなページに飛びます。

「Username or email adress」……GitHubのユーザーIDまたはメールアドレスを入力します。

「Password」……GitHubで設定したパスワードを入力します。

 

「Authorize Git Credential Manager」が立ち上がり、GitからGitHubへの認証がおこなわれるので、「Authorize GitCredentialManage」を押下し

「Authentication Succeeded」と表示されれば、認証成功です。

  1. 通常操作まとめ

ローカルリポジトリの作成後は、ワークツリーの内容をインデックスに追加し、ローカルリポジトリにコミットし、リモートリポジトリにプッシュする流れになります。以下の操作を簡単に振り返ります。

 

・インデックスに追加

ワークツリーの内容をインデックスに追加するコマンドは「git add」です。ワークツリーで作業をおこなったあとに、必ず実施するコマンドです。

 

・ローカルリポジトリにコミット

インデックスからローカルリポジトリにコミットする際のコマンドは「git commit」または「git commit -m」です。「-m」はコメントを付ける際に利用するコマンドです。

 

・リモートリポジトリにプッシュ

ローカルリポジトリからリモートリポジトリにプッシュする際のコマンドは「git push origin 〇〇」です。「〇〇」はブランチ名です。

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  1. ブランチの使い方

ブランチの使い方を簡単に解説します。

 

  1. リモートリポジトリの複製

「Git Bash」を立ち上げ、プロジェクトをおこなうディレクトリに移動します(あるいはプロジェクトをおこなうフォルダで「Git Bash Here」を選びます)。「git clone URL」と入力し、実行します。URLには、複製するリモートリポジトリのURLを入れます。「Cloning into~」と処理が始まり、「100% done」と表示されれば、複製は完了です。

  1. ブランチを作成ブランチ内での開発作業

新たなブランチを作成し、そのブランチに切り替えます。「git checkout -b ブランチ名」と入力し、実行します。ブランチ名には作成ブランチ名を入れます。「Switched to a new branch ブランチ名」と表示されれば成功です。

masterブランチ(main)からたった今作成したブランチ(ブランチ名)に変わっているはずです。

  1. ブランチからコミット

ファイルの更新後は、通常通り「git add ファイル名」でステージングをおこない、「git commit -m」でコミットします。

 

  1. リモートリポジトリプッシュ

リモートリポジトリへのプッシュは「git push origin ブランチ名」でおこないます。

 

  1. 開発内容をマージ

「git checkout main」でmasterブランチに移動し、更新をおこなったブランチの内容とマージします。「git merge ブランチ名」と打ち込めば完了です。

「vi ファイル名」で、元々のファイルに更新した内容がマージされていれば、成功です。

 

  1. リモートリポジトリでプル

マージされたファイルを、リモートリポジトリからローカルリポジトリに反映させることをプルといいます。

「git pull origin main」で取得します。

 

  1. GitHubを導入するメリット

GitHubを導入するメリットをみていきます。

 

  1. Git、GitHubを利用するメリット

Gitはバージョン管理に向いています。Gitを使用すれば、最新ファイルかわからなくなる、といった問題はなくなり、またバグが発生した際も、動いていた状態に戻すことも簡単です。

チーム開発にも有利で、同時に開発をおこなっていた際に、コードを上書いてしまう、といった心配もありません。

また、GitHubにはプッシュ、プルリクエストの機能があり、承認者は申請されたソースコードだけを確認すればよく、また、そのコードに問題があればコードレビューをし、問題なければ取り込みをする、といった運用ができるので、開発の業務効率をあげることができます。

 

  1. 他のプラットフォームと比較したメリット

Gitやそのプラットフォームの学習コストは比較的高いといえます。社内やチームなどで導入する場合、使用する全員が利用できるようになるまで、それなりの学習コストがかかります。その点、知名度が高いGitHubは、GitHubのことや、使い方などを取り扱った教材や、本、動画などが多い点があげられます。

 

  1. GitHubを導入するデメリット

GitHubを導入するデメリットについてもみていきます。

 

  1. お金や時間のコストがかかる

GitHubは、2019年1月、プライベートリポジトリが無料で使用できるようになり、2020年4月には、コア機能を無料で使用できるようになりました。しかしながら、小規模プロジェクトを想定した「Team」プランでも、導入コストが発生します。

 

また、GitやGitHubの学習コストが高いこともあげられます。GitやGitHubはその性質からチームメンバー全員が扱えるようにならなければ意味がないため、その分学習コストが高くなります。

 

  1. 個人のITリテラシーに左右される

GitやGitHubを扱えるようになるには、それなりの知識が求められます。知識が不十分なことで、デメリットが発生する可能性があります。たとえば、GitHubには、非公開、公開の設定があるため、非公開にすべき情報を公開にしてしまう、といった事例が考えられます。

実際にそうした事例が起こっており、個人のITリテラシーに左右されるでしょう。

 

  1. まとめ

GitとGitHubは、チーム開発でソースコードを扱う仕事では必須のスキルです。

習得にはそれなりの学習コストがかかりますが、この記事を参考に、ぜひ習得してください。