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PHPエンジニアの転職事情は?

PHPエンジニアの転職事情は?

数あるプログラミング言語のなかでも、PHPはとりわけ歴史の古い言語として有名です。エンジニアとしてPHP言語の現在の立ち位置を正確に知っておくことは、今後の転職にも役に立ちます

今回は、PHPエンジニアとして転職をお考えの方に向け、PHP言語の歴史や世界におけるシェア率、またPHPエンジニアの転職事情、現在の需要と年収相場、PHPエンジニアの将来性などについて解説していきます。

PHP言語ってなに?言語の歴史からできることまで

プログラミング言語として歴史のあるPHPですが、そもそもの発祥や言語の特徴など、知らない部分がある方も少なくないでしょう。ここではまず、PHPの歴史や特徴、現在における需要について解説していきます。

・PHPの歴史

PHPは、カナダ人のプログラマー、ラスマス・ラードフ氏によって作られたWEB用プログラミング言語です。ラスマス・ラードフ氏は、自身のWEBでアクセス履歴を調べるために新たなプログラミング言語である「Personal Home Page Tools」を作成しましたが、これがのちに「PHP Tools」と呼ばれるようになりました。

その後、多くのプログラマーからの要望を受けて、PHP Toolsは様々な改良がなされ、1998年に「PHP 3」として新たにリリースされました。このリリース後からPHPの新たな名称として「PHP Hypertext Preprocessor」が採用されています。現在(2021年9月)、PHPの最新バージョンは2020年にリリースされた「PHP 8」となっています。

・PHPとはどんなプログラミング言語なのか?

PHPはWEB開発に特化したスクリプト言語で、ほかのスクリプト言語と比べても簡易にプログラミングしやすいのが特徴です。構文がシンプルということもあり、Javaなど他のプログラミング言語よりも扱いやすく、初心者・未経験者でも学習しやすい言語と言えるでしょう。

PHPを使って作れるものは多岐にわたり、WEB上のサービスを開発するうえで欠かせないプログラミング言語となっています。PHPを使って作成できる代表的な機能・システムをご紹介しましょう。

お問い合わせフォーム

PHPを使えば、WEBサイトの管理者に問い合わせをする際に用いる「お問い合わせフォーム」を作成できます。

予約システム

PHPを使えば、宿泊施設や劇場、飲食店や美容サロンなどのWEBサイトに実装されている「予約システム」を作成できます。

検索機能

PHPを使えば「検索機能」も実装できます。検索機能はGoogleやYahoo!などの検索エンジンだけでなく、ECサイトやブログなど、幅広いWEBサイトに実装されています。

ブログ

PHPを使えば、ブログに使われているCMS(コンテンツ管理システム)を構築することができます。世界的に有名なCMSとしてWordPressがありますが、PHPを使えればWordPressのカスタマイズも可能です。

ECサイト

PHPを使えば、ECサイトを構築できます。一般的なECサイトには、会員情報の登録・変更・削除、ログイン・ログアウト、商品の購入、決済、在庫管理などの機能がありますが、これらの機能はPHPで実装できます。

SNS

PHPを使えば、TwitterやFacebook、InstagramやTikTokのようなSNSを開発できます。一般的なSNSには、ユーザーの登録・削除・プロフィール変更、ログイン・ログアウト、投稿、友達登録、チャットやメッセージの送受信などの機能がありますが、これらの機能はPHPで実装できます。

・PHPの人気

TIOBE Softwareによると、PHPはWEBサービスで使用されるプログラミング言語のなかでも上位の人気を獲得しており、日本でPHPを扱うプログラマーは10万人を超えるとも言われています。

PHPエンジニアはどのくらい需要があるのか?

PHPエンジニアの現在の需要

プログラミング言語別のエンジニアの求人数ランキングをご紹介します。

1位:Java(64,864件)
2位:PHP(50,750件)
3位:JavaScript(36,337件)
4位:C#(35,912件)
5位:Python(31,004件)
6位:C++(23,338件)
7位:Ruby(21,121件)
※参考:求人情報専門検索エンジン「indeed」(2021年9月27日時点で各言語をキーワードとして検索した際の求人件数)

RubyやPythonといった比較的新しいプログラミング言語も上昇傾向にありますが、JavaScriptやJava、そしてPHPの求人数も高い水準にあります。PHPは古くからあるプログラミング言語なので、「これからPHPの需要は減少していくのではないか?」「新しいプログラミング言語に追い越されてしまうのではないか?」と考えるエンジニアも少なくありませんが、データを見ても明らかなようにまだまだ高い需要を誇っています。

上述のとおり、PHPで開発されている代表的なサービス(CMS)としてWordPressがありますが、世界中のWEBページのうち約35%はWordPressで作られているとも言われます。つまり、WordPressで作られたWEBサービスの保守案件や追加開発案件は今後も安定的に供給されるのは明らかであり、PHPエンジニアの需要も途切れることはないでしょう。

日本におけるPHP、Python、Rubyを比較すると、需要・求人ともにもっとも高いのがPHPです。日本国内のCMSの約8割がPHPによって作成されており、それだけPHPエンジニアを求める企業もたくさんあります。

しかしながら、「PHPを習得していればエンジニアとして安泰」というわけではありません。今後、他のプログラミング言語が一気に伸びる可能性もありますし、新しいプログラミング言語も続々と生まれています。エンジニアとして市場価値を高めるためには、複数のプログラミング言語を習得するなど常にスキルアップを図ることが大切です。

PHPエンジニアの年収相場は?

PHPエンジニアの年収相場や、PHPエンジニアが年収を上げるためのポイントを見ていきましょう。

PHPエンジニアの年収相場は?

・エンジニア別平均年収

求人情報専門検索エンジン「indeed」によると、日本のPHPエンジニアの平均年収は約530万円となっています。
※参考:日本のPHPエンジニアの平均年収・給与|求人情報専門検索エンジンindeed(2021年9月27日閲覧)

PHP以外のエンジニアの平均年収を見てみると、JavaScriptは約660万円、C言語は約650万円、Pythonは約610万円、Javaは約570万円、Rubyは約450万円となっています。

JavaScriptやC言語、Pythonのエンジニアの平均年収は600万円を超えているので、PHPエンジニアの平均年収は低いのではないかと感じるかもしれませんが、全体で見れば決して低くない年収だと言えます。

・PHPエンジニアが年収を上げるためのポイント

PHPエンジニアの求人数自体は非常に多いです。しかし、実際のところPHPのスキルがあるだけでは高年収は期待できません。なぜなら、PHPの案件のほとんどはHTMLやJavaScript、CSSやMySQLといったPHP以外のプログラミングスキルが必要とされるからです。

PHPエンジニアが年収を上げるためのポイントは以下のとおりです。

・PHP以外のプログラミング言語を習得する

近年のPHP案件は、WEBアプリ開発が多くなっており、PHP以外のプログラミングスキルがなければプロジェクトに参加するのが難しくなります。PHPしかできないエンジニアより、PHP以外の言語も使えるエンジニアのほうが仕事の幅が広くなるのは当然です。複数のプログラミング言語を習得していれば、それだけエンジニアとしての価値が高まり、年収アップにつながるはずです。

PHPは、汎用性という意味では他のプログラミング言語に劣ります。PHPだけでなく、Javaなどの汎用性の高いプログラミング言語を習得しておけば、転職にも有利になりますし、様々な案件に携われるようになるでしょう。

WEB開発にこだわりがある人は、Rubyを習得するのもおすすめです。Rubyは他のプログラミング言語に比べて習得難易度が低く、PHPを使える人なら比較的短期間で習得できると言われています。

フレームワークやサーバーに関する知識を習得する

WEBシステムを開発する際は、サーバーの構築やデータベースとの連携が必須になります。また、WEBシステムの開発現場では、業務効率化のためにフレームワークを使うケースが増えています。サーバーやフレームワークなど多様な知識・経験を有していることで、より良い条件で転職できる可能性が高くなるでしょう。

資格を取得する

PHPエンジニアとしてのスキルを証明したい人や、PHPエンジニアとしてのキャリアが浅く、これからスキルアップを目指したい方はPHPの資格を取得するのがおすすめです。PHPの資格としては、PHP技術者認定機構が提供しているPHP技術者認定試験が有名です。PHP技術者認定試験は以下の3つのカテゴリに分かれています。

・PHP技術者認定初級試験

PHPプログラミングの基本知識を問う試験で、ITスキル標準(ITSS):レベル1に位置付けられる試験です。PHPの未経験者や初学者で、これからPHPエンジニアとしての転職を検討している方にとっては入門編の資格と言えます。

・PHP技術者認定上級・準上級試験

PHPの言語仕様から実用的なプログラミングテクニックまでの知識を問う試験で、ITスキル標準(ITSS)は、準上級試験がレベル2、上級試験がレベル3に該当します。初級試験の保有者や、PHPエンジニアとして1年以上の実務経験がある方が、さらなるスキルアップを図る際におすすめの資格です。

・PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定資格のなかで最上位に当たるのがPHP技術者認定ウィザードです。PHP技術者認定上級試験においてスコア90点(90%)以上を取得した方が、所定の文章を提出し、承認された場合に認定ウィザードとなれます。所定の文章は500字以上が必要で、内容としてはPHP認定ウィザードに関する所信表明、PHPが好きなところ、将来の夢・展望、PHPコミュニティ活動や勉強法などが想定されています。

PHP技術者認定試験の詳細は以下からご確認ください。
>> 試験概要|PHP技術者認定機構

プログラミング以外のスキルを習得する

PHPエンジニアとして年収アップを実現する方法は、プログラミング関連のスキルを向上させることだけではありません。上流工程を担うエンジニアになることで、年収アップを図ることができます。そのためには、コミュニケーション能力やマネジメント能力、リサーチ能力などのスキルが必要になってきます。

スムーズな人間関係を築けるコミュニケーション能力、コスト管理・スケジュール管理・品質管理などのマネジメント能力、最新のトレンドを素早くキャッチするリサーチ能力など、プログラミング以外のスキルを身に付けることができれば、エンジニアとしての市場価値が高まり、年収アップが現実的なものになるはずです。

PHPエンジニアの今後の展望

PHPエンジニアの今後の展望

上述のとおり、世界のWEBページの約3分の1がWordPressによって作成されています。昨今はエンジニアの人材不足が深刻化しており、需要の高まりに反してエンジニアの数が圧倒的に不足している状況なので、PHPエンジニアの需要は今後も増えることが予想されています。

WordPressによって作成されたWEBサイトは、保守や機能拡張をする場合も基本的にPHPを使ってプログラミングをおこないます。WordPressで自社のサイトを作成し、かつ実績をあげている企業は、わざわざPHPを捨てて他のプログラミング言語に移行するとは考えにくいので、その点を踏まえてもPHPエンジニアの需要はしばらく高い水準で推移するという見方が多数です。

しかしながら、さらに長いスパンで考えれば、他のプログラミング言語が台頭してPHPのシェアが低下する可能性も否めません。PHPが他のプログラミング言語に取って代わられるような時代が来れば、PHPエンジニアの需要も減少してしまうでしょう。PHPに限らずどのプログラミング言語にも言えることですが、永遠にニーズが続くわけではなく、衰退する可能性があるということは念頭に置いておくべきでしょう。

エンジニアとして長く活躍していくためには、PHPだけでなく他のプログラミング言語も併せて学習し、「守備範囲」を広げておくことが重要です。PHPと比較的相性の良い言語として、RubyやJavaScriptがあります。特に、Rubyは言語としての仕様がPHPと似ているので、PHPエンジニアが次に習得する言語として最適です。PHP × Rubyの両刀使いになれれば、転職の際にも大きなアドバンテージになるはずです。

PHPエンジニアと言えどもPHPだけにとらわれず、業界のトレンドを加味しながら新しい言語の習得にチャレンジしてみましょう。

PHPエンジニアの転職事情は?の【まとめ】

現状、PHPのシェアは高く、転職マーケットにおける求人数も安定しています。とはいえ、より有利な転職を実現するためには、他のプログラミング言語も積極的に学習して、エンジニアとしての市場価値を高めていくことが大切です。

まったくの未経験からエンジニアへの転職を目指す方は、最初にPHPから学習し始めるのが良いでしょう。PHPは、初学者であっても比較的容易に学習を進めていけるプログラミング言語だと言われます。第一にPHPを学び、PHPエンジニアとして実務経験を積みながら他のプログラミング言語を習得してキャリアアップしていくのがおすすめです。

これからPHPエンジニアを目指す人も、PHPエンジニアとしてキャリアアップを目指す人も、転職の際には転職エージェントを活用しましょう。R-StoneはIT業界に特化した転職エージェント。業界を熟知したコンサルタントが、あなたの転職を成功へと導きます。エンジニアとして満足度の高い転職をしたい方は、お気軽にご相談ください。
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