リアルなPHPエンジニアの転職事情を大公開!

リアルなPHPエンジニアの転職事情を大公開!

世の中にあふれるさまざまなプログラミング言語のなかでも、PHPはとりわけ歴史の古い言語として有名です。ITエンジニアとしてPHP言語の現在の立ち位置を正確に知っておくことは、今後の就職・転職にも役に立ちます。

そこで今回の記事では、PHP言語の歴史や世界におけるシェア率、またPHPエンジニアの現在の需要と年収相場、さらに今後のPHPエンジニアの将来性について詳しく解説していきます。

 

PHP言語ってなに?言語の歴史からできることまで

 

プログラミング言語として歴史あるPHPですが、そもそもの発祥や言語の特徴など、知らない部分があるという方も少なくないでしょう。ここではまず、PHPの歴史や特徴、現在における需要について解説します。

 

・PHPの歴史

PHPは、カナダ人プログラマーのラスマス・ラードフ氏によって作られたWEB用プログラミング言語です。ラスマス・ラードフ氏は、自身のWEBでアクセス履歴を調べるために新たなプログラミング言語である「Personal Home Page Tools」を作成しましたが、これがのちに「PHP Tools」と呼ばれるようになりました。

その後、多くのプログラマーからの要望もあり、PHP Toolsはさまざまな改良がなされ、1998年に「PHP 3」として新たにリリースされました。このリリース後からPHPの新たな名称として「PHP Hypertext Preprocessor」が採用されています。現在(2020年3月)、PHPの最新バージョンは2015年にリリースされた「PHP 7」となっています。

 

・PHPとはどんな言語か

PHPはWEB開発に特化したスクリプト言語で、ほかのスクリプト言語と比べても簡易にプログラミングしやすいのが特徴です。構文がシンプルということもあり、Javaなど他の言語よりも扱いやすく、初心者・未経験者でも学習しやすい言語といえるでしょう。

PHPを使って作れるものとしては、ブログ、ECサイト、SNS、ログイン画面などがあり、現在でもWEB上におけるさまざまなサービス作成で欠かせない言語となっています。FacebookやWordPressといった大手サービスの作成にもPHPが使われています。

 

・PHPの人気

TIOBE Softwareによると、WEBサービスで使用される言語のなかで、PHPは現在でもトップ10位内に入るほどの人気を獲得しているほか、日本でPHPを扱うプログラマーは10万人を超えるといわれるほど、今でも人気の高い言語となっています。

 

PHPエンジニアの現在の需要

 

プログラミング言語別のエンジニアの求人数ランキングを見ていきましょう。

1位 Java (48,934件)
2位 PHP (32,683件)
3位 JavaScript (20,491件)
4位 Python (18,845件)
5位 Ruby (11,263件)

※求人サイト「indeed」にて、3/27日時点で各言語をキーワードとして検索した際の件数

 

Ruby、Pythonといった比較的新しい言語も上昇傾向にありますが、JavaScriptやJava、そしてPHPの求人数も高い水準を維持しています。PHPは古くからある言語なので、「これからPHPの需要は減少していくのではないか?」「新しい言語に追い越されてしまうのではないか?」というイメージを持つ人もいますが、データでも明らかなようにまだまだ需要は高いようです。

 

PHPで開発されている代表的なサービスとしてWordPressがありますが、このWordPressは世界中のWEBページのうち約35%のシェアを誇ります。これは実にWEB全体の1/3の割合です。そのため、WordPressで作られたWEBサービスの保守案件や追加開発案件はこれからも安定的に確保されることになり、同時にPHPエンジニアの需要も途切れることはありません。

 

PythonやRubyといった新しい言語のシェアが伸びてきてはいますが、現状日本ではPHP、Python、Rubyを比較すると、需要・求人共に最も高いのがPHPです。理由としては、日本国内のCMS(コンテンツ管理システム)の8割がPHPによって作成されているため、それだけPHPエンジニアを求める企業は多いためです。

 

しかし、「PHPだけを習得していれば安心」というわけではないので、他の言語もあわせて学習しておくことが理想的です。

 

今後、PythonやRubyの案件が一気に伸びる可能性もあるので、自身のエンジニアとしての市場価値を高めるためにも常にスキルアップは図っていきましょう。

 

 

PHPエンジニアの年収相場は?

 

・エンジニア別平均年収

PHPそのほかのエンジニアの平均年収を見てみると、JavaScriptは約660万円、C言語が約650万円、Pythonは約610万円、Javaは約570万円、Rubyは約450万円と続きます。全体で見ると、PHPエンジニアは10位に位置しています。

 

同じWEB系プログラミング言語であるPythonエンジニアの平均年収は600万円を超えているので、「PHPエンジニアの平均年収は低すぎではないか」と感じるかもしれませんが、実際にはPHPエンジニアよりも下にRubyエンジニアが位置しており、全体で見れば悪くない数値です。

 

Pythonエンジニアの年収が高い理由は、まだまだ国内にPythonエンジニアが少なく、そのため希少性が高いという少し特殊な背景があります。

 

・年収を上げるためのポイント

PHPエンジニアの求人数自体は非常に多いです。しかし、実際のところ「PHPのスキルのみでは採用される確率は低い」のが現実です。なぜなら、PHPの案件のほとんどはHTML・JavaScript・CSS・MySQLといった、PHP以外のプログラミングスキルも必要とされるからです。

 

この点を踏まえると、PHP以外のプログラミングスキルも一緒に習得しておくのがベストといえるでしょう。特に、近年のPHP案件はWEBアプリ開発が多くなっており、PHP以外のプログラミングスキルがなければ仕事に参加するのが難しくなります。より多くのプログラミング言語を習得しておけば、それだけエンジニアとしての価値があり、年収アップも期待できます。

 

・プログラミングスキル+α

エンジニアとしてさらに年収をアップするには、単にプログラミングスキルだけを向上させればよいというわけではありません。仕事をするうえで重要なスキルに、コミュニケーションスキルやマネジメントスキル、リサーチ能力といったものもあります。これらのスキルが欠けていると、高い評価は得づらくなってしまいます。

 

スムーズな人間関係を築けるコミュニケーションスキル、コスト管理・プランニングなどのマネジメントスキル、最新のトレンドを素早くキャッチするリサーチ能力など、プログラミング以外のスキルも評価されれば、エンジニアとしての人物評価をより高めることができ、高年収につなげることができるでしょう。

 

PHPエンジニアの今後の展望

 

上述したように、世界のWEBサイトの約1/3がWordPressによって作成されており、これを日本国内のCMSに限定すれば8割以上のシェアを誇ります。需要に対してエンジニアの数が足りていない現状もあるので、PHPエンジニアの需要はこれからも増えることが予想されます。

 

WordPressによって作成されたWEBサイトは、保守や機能拡張をする場合も基本的に同じPHPを使ってプログラミングを行います。WordPressで自社のサイトを作成し、かつ実績を挙げている多くの企業は、わざわざPHPを捨ててほかのプログラミング言語に移行するとは考えにくいので、その点を踏まえるとPHPエンジニアの需要はまだまだ安定するとの見方が多数です。

 

しかしながら、さらに長いスパンで見ると、競合しているほかのプログラミング言語がさらに台頭してPHPのシェアが低下する可能性も否めません。もしも、PHPが別の言語に取って代わるような時代が来れば、PHPエンジニアの需要も減少してしまうでしょう。将来的にそのような可能性もありうるということはやはり考えておく必要があります。

 

そこで、理想としてPHPだけでなく別のプログラミング言語も併せて学習し、エンジニアとしての市場価値を高めておくことが重要になります。PHPと比較的相性の良い言語として、RubyやJavaScriptがあります。特に、PHPとRubyは言語の仕様が似ているので、どちらも習得しやすいというメリットがあります。

 

扱えるプログラミング言語が多ければ多いほど、転職の際に強い武器になります。将来的にPHPエンジニアの需要も100%安泰とはいえないということを意識し、トレンドを加味して新しい言語を習得してみてください。

 

まとめ

 

現状、PHPのシェア率は高く、求人・案件の多さも安定しています。エンジニアとして、PHPをマスターしてPHPのスペシャリストを目指すのもよいですが、転職成功や年収をさらに高めるためにも、他言語も積極的に学習して、ITエンジニアとしての市場価値を高めていくことが大切です。

 

全くの未経験からITエンジニアへの転職を目指す場合、最初にPHPから学習し始めるのもよいでしょう。PHPは数多くあるプログラミング言語のなかでも扱いやすいのがメリットで、初心者であっても比較的容易に学習を進めていける言語です。まずはPHPを学び、そこからRubyやJavaScriptなどの他言語に手を伸ばしていくというやり方もおすすめできます。

 

どんな仕事をしたいのか、どんなエンジニアになりたいのか、どんな目的で転職するのかを考え、自分に合ったプログラミング言語を見つけてみてください。