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転職コラム

エンジニアの面接想定質問と対策を具体的に解説

エンジニアの転職。面接想定質問と対策を解説

エンジニアは転職回数が多い職種の一つです。より良い仕事・環境・待遇を求めて、今日も転職活動をしているエンジニアの方は多いでしょう。

一般的な企業の選考フローは、書類選考、そして面接が1~3回程度あるケースがほとんどです。書類選考に欠かせない履歴書・職務経歴書でのアピールも重要ですが、お互いのマッチングや業務内容の確認、業務へのやる気などを確認する面接は、書類以上に大切だと言えるでしょう。今回は、エンジニアに転職する際におこなわれる面接で想定される質問など、面接対策について解説していきます。

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エンジニアの面接失敗事例

エンジニアを中途採用している企業は、「求めるスキルを持っているか?」「今後も学び続ける意欲が感じられるか?」といった点を重視して面接をおこないます。そのため、以下でご紹介するように募集条件を満たしていない人や、募集条件を満たしているが熱意が感じられない人は不採用になるケースも少なくありません。

・入社して1から技術を学びたいと思っている

入社後に1から勉強するという気持ちでは、不採用になる可能性が高いでしょう。エンジニアの中途採用では、基本的に「即戦力」が求められています。まれに「未経験者歓迎」の企業もありますが、そういった企業でない限り採用されるのは難しいでしょう。

「1から学びたい」をいう意欲は伝わるかもしれませんが、「この人は、うちが求めている人材を把握していない」「募集要項をきちんと確認していないのでは・・・?」と受け取られ、不採用になるのが通常です。

・熱意が伝わらない

同程度のスキルを持った応募者が2人いれば、企業はより熱意を感じる人を採用します。エンジニアの面接ではスキルや実績を伝えることも大切ですが、最後に採用・不採用を決める要素は意外と熱意だったりするものです。

「今より給料が良いから」「家から近くて通いやすいから」といった志望動機では、あまり良い印象を与えられず、熱意も感じてもらえません。エンジニアは黙々と仕事に取り組む職人タイプの人が多く、面接で熱意をアピールするのは苦手かもしれません。しかし、その企業に入りたいのであれば、「他社ではなく御社で働きたい理由」を熱く語るような姿勢も大切です。

面接が得意なエンジニアの方はあまりいませんが、それでも「身だしなみを整える」「言葉遣いに気を付ける」「相手の目を見てハキハキと回答する」など、面接の基本を押さえるとともに、事前にしっかりとシミュレーション・対策をしておけば内定を得られる可能性は高まるはずです。

面接前に必要な情報収集

面接前に必要な情報収集
エンジニアを募集している企業は面接において、自社のビジネスや風土をベースに、応募者への質疑応答に臨みます。応募者は、「自社のビジネスに必要な人材か?」「自社が必要とするスキルを持った人材か?」「社内の雰囲気に合っているのか?」というポイントで見られます。そのため、面接に臨む前に応募企業に関する情報をできるだけ多く集めることが大切です。それらの情報をもとに面接対策をしないと、面接が空振りに終わってしまう可能性があります。

・ホームページの情報を押さえるのは基本!

人事担当者は、自社のホームページから採用情報を発信しています。そして、面接官は「応募者はホームページを見ていること」を前提に面接をおこないます。当然のことですが、面接に臨む際には、その企業のホームページをチェックしておかなければいけません。丸暗記する必要はありませんが、そのくらいの気持ちで隅々まで見て、その企業のことをしっかり把握したうえで面接に臨みましょう。

企業情報のなかでも特に重要なのは、その企業の強みや優位性です。そして、それを把握するためには競合他社のホームページにも目を通し、特徴の違いを知らなければいけません。こうして企業の特徴や強みを把握できれば、それをもとにして「志望動機」や「入社後にやりたいこと」などの回答に生かすことができます。たとえば、「エンジニアとしてこんな仕事がしたいので、○○という強みを持っている御社で働きたいです」という感じです。

・万全の面接対策は企業研究から!

上述のとおり、面接に臨む前には企業研究が必須です。企業の基本情報、事業内容、競合他社との違い、業界内での立ち位置、将来の展望などを把握しておけば、面接でより効果的な回答ができます。

社長メッセージや企業理念を知っていれば、自分の仕事に対する考え方とリンクするかどうかを確かめられます。事業内容を知っていれば、採用された後の仕事の様子が分かります。将来の展望が分かれば、どのように自分が貢献できるかが見えてくるでしょう。

一夜漬けで面接に臨む人もいますが、それでは良い結果は期待できません。じっくりと時間をかけて企業研究をすることが、結局、面接合格への近道になるはずです。

エンジニアの面接でよく聞かれる質問と答え方

エンジニアの面接でよく聞かれる質問と答え方
エンジニアの面接に限りませんが、志望動機と自己PRは必ず聞かれます。さらに、長所や短所を聞かれるケースも少なくありません。長所であれば、入社後の仕事で生かせる長所を答えるべきですし、短所であれば、それを改善する努力をしていることを伝えるべきです。

その他、エンジニアの面接でよく聞かれる質問としては以下のような内容が挙げられます。

・これまで仕事で失敗したときに、それをどうリカバリしましたか?

これまでの仕事で失敗したことは何ですか?とだけ聞かれるケースもあります。回答例としては、以下のような内容をイメージしておきましょう。

『システム開発において、テスト中に設計ミスがありました。基本設計からすべて見直すこととなり、大幅な業務追加と納期延期になった経験があります。その結果をふまえて、次からは、工程ごとにヒアリングシート、そしてチェックシートを用意し、次の工程に進む前には検収をしています。その結果、工程に影響を与えるようなミスがなくなりました』

・これまでの実績を教えてください

実績に絡めて、習得しているプログラミング言語について聞かれることもあります。回答例としては、以下のような内容をイメージしておきましょう。

『新卒で入った企業で3年間システム開発をおこないました。プログラマーとしてC言語を使って開発をしてきました。その後転職し、同じくC言語を使っての開発業務に携わりました。プログラミングだけでなく、クライアントのヒアリングや交渉、開発したシステムの保守・運用も手がけるなど、幅広いエンジニア業務を経験してきました』

・これまでに熱中したことは何ですか?

関連して、趣味などについて聞かれることもあります。回答例としては、以下のような内容をイメージしておきましょう。

『学生時代からラグビーに熱中していました。決して強い部ではありませんでしたが、4年間のラグビー経験で、チームワークの重要性に身をもって知りました。また、辛い状況でも仲間がいることで頑張りぬくことができました。精神力を鍛えられたことは、エンジニアとして仕事に取り組むうえでも自分のベースになっていると思います』

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面接における「逆質問」の意図と、面接官を感心される質問内容とは?

面接における「逆質問」の意図と、面接官を感心される質問内容とは?
どんな企業の面接でも、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。いわゆる「逆質問」の時間です。この逆質問にはどんな意図があるのか、また、どんな質問をすると効果的なのかを見てきましょう。

・逆質問の意図とは?

面接官が応募者に逆質問する主な意図は、「応募者との認識のズレをなくすこと」です。当然ですが、応募者はまだ入社していない外部の人であり、分からないことも多々あります。しかし、分からないことをそのままにして入社すると、ミスマッチによって早期退職につながる可能性も高くなります。これは、企業側も応募者側も望んでいることではありません。ミスマッチによる退職リスクを低減するためにおこなわれるのが逆質問です。逆質問で分からないことを一つずつ潰してもらうことで、できるだけ認識のズレをなくしたうえで入社してもらいたいという意図があります。

逆質問のもう一つの狙いが、応募者の関心度合いや熱意を知ることです。「逆質問で応募者がどんなことを聞いてくるのか?」によって、「うちの会社にどのくらい興味を持っているのか?」「どのくらいの入社意欲があるのか?」といったことを把握しようというわけです。そうである以上、逆質問を促されて「特にありません」と答えるのは、「御社に興味はありません」「入社意欲はありません」と言っているようなもの。面接のシミュレーションをおこなう際は、必ず逆質問を多めに用意するようにしましょう。

・好印象を与える逆質問とは?

たとえば、以下のような逆質問は面接官に好印象を与えると言われます。

・「1日の具体的な業務の流れを教えてください」
入社後の仕事に前向きに取り組みたいという姿勢を示すことができます。

・「もし内定をいただけた場合、入社するまでに学んでおくことはありますか?」
即戦力としてすぐに会社に貢献したいという意志を示すことができます。

・「採用された場合、配属先はどこになりますか?」
仕事に対するやる気や責任感をアピールすることができます。

・「できるだけ早く活躍したいのですが、御社で活躍されている方の共通点はありますか?」
成長意欲や、会社に貢献したいという気持ちを伝えることができます。

・「御社は◯◯な社風という印象がありますが、△△さん(面接官)はどのような社風だと感じていますか?」
会社に対する関心の高さを示すことができます。また、面接官個人の意見を聞くのも効果的です。

・「御社の強みは◯◯だと捉えていますが、△△さん(面接官)はどのように考えていますか?」
会社や事業内容に対する関心の高さを示すことができます。また、面接官個人の意見を聞くのも効果的です。

逆質問の時間は、応募者にとっても有効に使いたい時間です。ミスマッチを避けるため、ホームページだけでは把握できない情報を得ることが大切です。こちらでご紹介した逆質問はあくまで一例なので、応募先企業やご自身の関心に合わせて質問内容をアレンジしてみましょう。

・マイナスの印象を与える逆質問とは?

逆質問は積極的にするべきですが、質問する内容によっては面接官にマイナス印象を与えてしまう場合があります。一般的にNGだとされる逆質問の例をご紹介します。

・御社の企業理念を教えてください。
企業理念や事業内容など、企業研究をしていれば当然分かることを質問するのはNGです。「ホームページも見てこなかったのか・・・」と思われ、この逆質問をするだけで不採用になってしまう場合もあります。

・入社1年目は手取りでどのくらいもらえますか?
給料に関する逆質問もマイナスの印象を与えがちです。「この人は給料だけで転職先を決めているのかな・・・」「給料が上がらないとすぐに辞めてしまうのでは・・・」などと思われてしまうので、気になっていたとしても質問は控えたほうがいいでしょう。

・残業はどのくらいありますか?
エンジニアであれば残業時間は気になるところですが、給料の逆質問と同じようにあまり良い印象を与えません。「この人は労働条件にしか興味がないのかな・・・」「残業が多くなると辞めてしまうのでは・・・」といったマイナスのイメージを持たれてしまいます。

上述した逆質問以外にも、面接中に話があったことを聞いてしまうのは致命的です。「さっき説明したことを聞いてなかったの・・・?」と思われ、コミュニケーション能力に難があると判断されてしまいます。面接で説明があったことをさらに深く聞きたいときは、「先ほど説明していただいた◯◯について、もう少し詳しく伺ってもよろしいでしょうか?」などと聞くのがポイントです。

実践形式の模擬面接をしよう!

面接での質問を想定し、回答を用意した後は、実践形式で模擬面接をしてみましょう。

ほとんどの人が面接では緊張するために、普段の力を100%発揮できません。人によっては半分以下の力しか出せないケースもあります。しかし、模擬面接を事前におこなうことで、本番でも100%に近いパフォーマンスを発揮できます。

面接では、想定外の質問がくることも多々あります。たとえば、以下のような質問です。

・採用後に面接官の私と一緒に仕事すると想定して、私が急に泣き出したらどうしますか?
・なぜ大人になるまでお酒を飲んではいけないのか、説明してください。
・なぜ日本のマンホールは全部丸いのでしょうか?
・面接官の私が遅刻した部下役をやるので、アドリブで叱ってください。
・上司のかつらがズレていたら指摘しますか?

企業側はこのような想定外の質問をすることで、応募者の適応力を測ろうとする意図があるわけですが、人によっては頭が真っ白になって、何も答えられなくなってしまう場合があります。そのような失敗を防ぐためにも、面接の練習はできるだけ多めにおこなっておきましょう。

模擬面接は、家族や友人に協力してもらうのが一般的です。しかし、仲の良い友人同士だと緊張感が薄れ、適当になってしまうことがあります。そこでおすすめしたいのが、転職エージェント(転職コンサルタント)を利用することです。多くの転職エージェントは模擬面接のサポートをしており、転職支援のプロとして的確なアドバイスをしてくれはずです。

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エンジニアの転職。面接想定質問と対策を解説の【まとめ】

面接が得意なエンジニアは少ないと思いますが、それだけに、面接でしっかりとアピールできればライバルに差をつけることができます。本編でもご紹介したように、できるだけ時間をかけて企業研究をおこなうとともに、模擬面接でしっかりとシミュレーションをしておきましょう。

面接に不安があるエンジニアの方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。R-StoneはIT業界・Web業界に特化した転職エージェント。あなたに合った転職先をご紹介するだけでなく、書類対策・面接対策も含めて転職を成功へと導きます。
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この記事を監修したコンサルタント

速水 泰史 Taishi Hayami

新卒でこの会社に入り、コンサルタントを支える仕事を経験した後に、2019年9月から現場で働いております。

コンサルタントを目指したきっかけは、高校時代にお世話になった教師です。
元々部活ばかりでキャリアも何も考えていない自分に対して、 色々調べて大学や仕事を紹介してくださり、キャリアの相談から方向性まで定めてくれた教師の姿を見て、
こういった人になりたいと思い、この業界を志望しました。

元々は教師を目指していた時もあるのですが、
・よりキャリアに寄り添った仕事がしたい
・人生のターニングポイントとなる転職活動の支援がしたい
と考えるようになり、この職業を選択しております。