PostgreSQLとMySQLの違いは?性能・シェアを比較【2026年版】
データベース選定で必ず候補に挙がるのが、PostgreSQLとMySQLです。
かつては手軽なMySQLが第一候補でしたが、生成AI時代に入り、PostgreSQLの存在感が急速に高まっています。
本記事では、両者の違いを性能・SQL文・シェアの観点から比較し、初心者向けの選び方や共存のポイントまでをわかりやすく解説します。
それぞれの持ち味をつかんで、目的に合ったデータベース選びの参考にしてください。
Contents
なぜ今PostgreSQLが注目される?MySQLとのシェアの変化
以前のPostgreSQLは「多機能だが重い」と見られ、手軽なMySQLが最初の選択肢でした。
しかし生成AI・LLM開発が広がるなかで、拡張機能pgvectorによるベクトル検索を備えたPostgreSQLが標準的な選択肢となり、シェアを伸ばしています。
Stack OverflowのDeveloper Surveyでは、両者の利用率は2023年に逆転しています。

PostgreSQLの特徴は「PostgreSQLとは?特徴や使い方、インストール方法を初心者向けにカンタン解説」で詳しく解説しています。
PostgreSQLとMySQLの違いを比較【一覧表で解説】
両者の違いは設計思想にあります。
PostgreSQLは多機能さと堅牢さを重視したオブジェクト関係データベース、MySQLはシンプルさと高速さを重視したリレーショナルデータベースです。
金融や分析、AI用途にはPostgreSQL、WEBアプリやCMSにはMySQLが向くなど、得意領域も分かれます。主な違いは次のとおりです。

性能・処理速度の違い|複雑なクエリか高速な読み取りか
性能の優劣は、処理の内容で決まります。MySQLは、単純な読み取り(SELECT)が多いWEBアプリで速度を発揮します。
一方でPostgreSQLは、複雑なJOIN(複数表の結合)や集計を含むクエリ、大量の同時書き込みをともなう分析処理に強みがあります。
SQL文・コマンドの違い【コード例で確認】
基本的なSQLは共通ですが、細部は異なります。実務で戸惑いやすいのが、自動採番や文字列連結です。
| — 自動採番:PostgreSQLはSERIAL、MySQLはAUTO_INCREMENTCREATE TABLE users (id SERIAL PRIMARY KEY); — PostgreSQLCREATE TABLE users (id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY); — MySQL — 文字列連結:PostgreSQLは || 演算子、MySQLはCONCAT関数SELECT ‘a’ || ‘b’; — PostgreSQLSELECT CONCAT(‘a’, ‘b’); — MySQL |
接続後に使う管理コマンドも異なります。テーブル一覧の表示ひとつをとっても、書き方が変わります。
| \dt # PostgreSQL(psql)でテーブル一覧を表示SHOW TABLES; # MySQLでテーブル一覧を表示 |
初心者はどっちを選ぶ?使い分けと共存のポイント
情報量や学習環境の多さならMySQL、将来性やAI連携を見据えるならPostgreSQLが選択肢になります。
実際の現場では、両者が共存するケースも珍しくありません。
世界のWEBの4割以上を占めるサイトで使われるWordPressはMySQL(または互換性のあるMariaDB)で動く一方、新規のAI・分析基盤ではPostgreSQLが選ばれます。
両者は競合関係というより、新規案件を牽引するPostgreSQLと、実績で既存システムを支えるMySQLの役割分担に近い状態です。
MySQLの詳しい特徴は「MySQLとは?特徴や使い方、インストール方法を初心者向けにカンタン解説」もあわせてご覧ください。
まとめ
PostgreSQLとMySQLは、設計思想も得意分野も異なるデータベースです。立ち位置は変わりつつありますが、どちらも現役で活躍しています。
目的に合ったほうを選び、必要に応じて使い分けることが、エンジニアとしての選択肢を広げます。
データベースの知識は転職市場でも評価されるため、両者の違いを押さえておきましょう。



