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転職コラム

ゲームプログラマーの年収は?年齢別や雇用形態で見る給与の違いを解説

年収に不安を感じながら、ゲームプログラマーとしての転職を考えている方に向けた記事です。

本記事では、年齢別、雇用形態別のゲームプログラマーの平均年収を解析し、その結果をご紹介します。さらに、年収が高いプログラマーの共通特性、取得しておくべき資格の重要性、そしておすすめの資格も詳しく解説しています。

年収アップを目指す、すべてのゲームプログラマーにとって、参考になる内容となっています。

 

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  1. ゲームプログラマーの平均年収は約490万

 

はじめに、ゲームプログラマーの年収がどの位の水準なのか、全体の傾向を見ていきます。

 

  1. 平均年収は一般よりも高め

ゲームプログラマーの年収の平均は、おおよそ489万円(2023年8月求人より)となっています。

国税庁の統計調査によれば一般会社員の平均年収は443万円ですので、ゲームプログラマーは一般よりも高い給与水準となっています。

なぜゲームプログラマーの平均年収が一般よりも高いのでしょうか。

理由としては、ゲームプログラマーの仕事が専門的な技術を必要とし、その技術が市場で求められているからです。例えば、プログラミング言語の知識、3Dグラフィックスの理解、物理エンジンの操作など、異なる分野の高度な知識が必要です。

なお、ゲームプログラマーの給与は、勤務先の会社規模や経験、求められるスキルによっても大きな差があります。給与分布を見ると、多くのゲームプログラマーが438〜496万円の水準であり、全体の給与幅としては320〜790万円と比較的広いため、条件によっては一般会社員の平均年収より低くなる可能性もあります。

 

出典:求人ボックス 給料ナビ
出典:国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査

 

  1. 平均月収は約35万円

 

ゲームプログラマーの平均月収は353,300円です。1ヵ月の平均労働時間は167時間、残業時間の平均は13時間となっています。

初任給に関しても確認してみましょう。

大卒の初任給は一般の社会人で210,200万円となっている一方、大手ゲーム会社の初任給を見てみると、任天堂では大学卒で256,000円、スクウェア・エニックスでは288,000円以上です。

大手ゲーム会社では、新入社員にも高い技術力が求められ、技術力に見合った給与が支払われるからです。ゲームプログラマーの仕事は、技術的な知識だけでなく、ゲームの進行やデザインに関する知識も求められます。そのため、ゲームプログラマーの仕事に興味がある人は、プログラミングだけでなく、ゲームデザインなども学ぶことが大切です。

出典:厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査
出典:新卒採用:募集要項|採用情報|任天堂
出典:2024年度募集要項| 2025年度新卒採用| SQUARE ENIX–RECRUITING-

 

また、平均月収は約35万円となっていますが、実際の月収や年収は求人によりまちまちです。
実際にアールストーンで取り扱っている求人だけでも、年収ベースで400万円から1,000万円の幅があります。
具体的な求人の詳細について気になる方は、ぜひ下記よりご確認ください。

 

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  1. ゲームプログラマーの平均年収【年齢別】

 

本項では、年齢別にゲームプログラマーの年収の傾向をご紹介します。

 

  1. 20代の平均年収

ゲームプログラマーの20代の平均年収は約270~400万円が目安です。スキルや役職によって異なるため、金額は目安であり、実際の年収は異なる場合があります。20代は一般の大卒初任給とあまり変わらない水準からスタートしますが、スキルや知識をこれから身につけていくことで年収は上がっていきます。

また、20代のうち、前半と後半では、平均的な年収の額が違う傾向にあって、年収の増加率は悪くないと考えられます。

 

  1. 30代の平均年収

 

30代のゲームプログラマーの平均年収は、職場の環境や仕事内容にも慣れ始めるため、企業の規模や本人のスキルなどによって異なるものの、400万円程度になると考えられます。

ゲームプログラマーとしての技術力が高いうえ、上級の役職にある場合、年収で700万円~800万円を狙うことができることもあります。

 

  1. 40代の平均年収

 

40代に達するゲームプログラマーは、多くの経験を積んできており、リーダーシップを取るチャンスも多いため、平均年収も約430万円に達すると予測されます。

40代に入ると、役職での責任や自覚が求められる機会が増え、頑張り次第で、高い昇給が見込め、年収で800万円を受け取ることもあります。

 

  1. 50代の平均年収

50代になると、ゲームプログラマーの多くはベテランで、上級職に就いている場合が多く、平均年収を約500万円に押し上げる要因となっています。

さらに、ゲームプログラミングスキルが突出している場合、平均年収を大幅に超える報酬が期待できます。

ゲームプログラマーの需要

ゲームプログラマーは、今後も需要が高い職業と考えられます。世界中でゲームの人気は高まっており、多くの企業がゲーム開発に力を入れています。

また、世界のゲーム産業の市場規模は、さまざまな要因から、将来的な成長が見込まれています。

eスポーツの人気は、新型コロナウイルスの影響で人々が自宅にいる時間が増え、オンラインゲームやeスポーツの視聴者数が増加したことから、スポンサー企業、広告収入、放映権収入、チケットやグッズ収入が収益源として、eスポーツチームや大会の運営にとって重要なものとなっています。ファンが大会に参加し、グッズを購入して、市場全体の成長を支えています。

今後も拡大を続けるゲーム産業の一翼を担うゲームプログラマーは、専門的なスキルを必要とし、将来的にも需要が見込まれる職業です。

 

ゲームプログラマーの平均年収【雇用形態】

 

ゲームプログラマーの収入は、雇用の形態、キャリアの長さ、技術力によって変わるものの、他のエンジニア職に比べても、平均的には少し高めです。正社員、派遣社員、アルバイト、フリーランスのいずれの場合でも、技術力が高いほど収入は高くなります。

例えば、フリーランスは収入の不安定性や社会的信用の問題があるものの、自由な働き方ができ、スキル次第で高い年収を得られます。

一方で、正社員は安定した収入や社会保障の充実がある一方で、働く時間は決まっており取引先を選ぶことは難しいでしょう。

本項では、雇用形態別の年収を見ていきます。

 

  1. 正社員の平均年収

正規雇用のゲームプログラマーは、平均で年収が450万円から600万円程度のことが多いです。

日本の会社員全体の平均年収約443万円と比較しても、決して低い数字ではなく、ゲーム業界は就業者が若手の傾向が強いため、年齢を考慮すると高めの年収となります。

弊社アールストーン掲載のゲームプログラマー求人データでは、年収400万円から1,000万円のレンジとなっています。

 

  1. 派遣社員の平均年収

派遣社員の場合、正社員に比べて年収が少し低い傾向があります。一般的に、派遣社員のゲームプログラマーはおおよそ年収300万円から400万円で、時間あたりの給料に直すと、1,500円から2,000円です。

しかし、ゲーム制作の各ポジションによって給与が異なり、契約社員であっても、役割によっては正社員以上の給与を得ることも可能です。

 

  1. アルバイトの平均年収

 

アルバイトの場合は、時給が1,000円から1,500円くらいの企業が一般的で、出勤日数や残業の条件によっては、年収が300万円を越えることもあるでしょう。

フルタイム勤務を希望しない人や、ゲームプログラマーとしてのキャリアを築くための入り口を模索している方にとっては、有益な情報です。

 

  1. フリーランスの平均年収

フリーランスのゲームプログラマーの場合、年収はおよそ650万円から1200万円まで(フリーランスエンジニア専門マッチングサービス テックリーチ 2023年8月調べ)と、幅広い範囲になります。

フリーランスは自分のスケジュールや取り組む案件を自由に選べ、成果が単価に直結するため、高いスキルを持っていれば収入を増やすことができるからです。

 

  1. 年収が高いゲームプログラマーの特徴

 

ゲームプログラマーのなかでも特に高額年収を得るために必要な特徴や条件があります。一般的に、マネジメント業務経験、実務経験、資格を複数取得していることが、年収を高くする要因とされています。

以下、高額収入のゲームプログラマーが備えている特徴を項目別に詳しく解説します。

 

  1. マネジメント業務ができる

 

マネジメントの仕事を経験すると、通常のゲームプログラマーよりも収入が高くなる可能性があります。

マネジメント業務を担当する場合、プロジェクト全体の進捗をチェックし、他の開発者を指導する役割があります。ゲームプログラマーとして成功するには、関連するすべての業務内容に詳しくなる必要があります。

多くの企業では、マネジメント経験が求人の条件に記されており、高い年収を得るための重要な要因とされています。

マネジメントの能力としては、プロジェクトマネジメント、コミュニケーション、問題解決などが求められます。

 

プロジェクトマネジメント能力

プロジェクト全体の進行管理、リソースの最適化、リスクハンドリング、プロジェクトスケジュールの作成・管理、各スタッフとのコミュニケーション、各ステージの進行に関連したノウハウや技術を指します。

 

コミュニケーション力

他者と効果的にコミュニケーションを取り、相手の意図を正確に理解し、自分の意図を正確に伝える能力を指します。また、他者の意見に耳を傾け、チーム全体で問題解決に取り組む姿勢を持っていることも重要です。

 

問題解決能力

問題に遭遇した際に、適切な判断を下し、効果的な解決策を見つけ出す能力を指します。ゲーム開発では、技術的な問題から人間関係の問題まで、さまざまな問題に遭遇するため、重要な能力です。

 

 

  1. 実務経験が5年以上ある

 

ゲーム業界では、スキルフルなプロフェッショナルが不足しており、多くの会社がすぐに活躍できる人材を探しています。

そのため、求人条件に実務経験を記載する企業は数多く、実務経験が5年以上あると、ゲームプログラマーとして基本的な業務をこなせるとみなされます。ですから、実務経験が5年以上あると、年収が高くなる可能性が高くなります。企業を選ぶよりも、どの企業でも実務経験を積むことが、高額年収への近道となります。

技術面だけでなく、チーム開発、多様なゲームジャンルの経験も重要です。

 

技術面のスキル

技術面では、プログラム言語の知識が基本的に求められます。C++、C#、Python、JavaScriptなどのプログラム言語に精通していることが求められます。また、ゲームエンジンを扱えることも重要です。UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンを使いこなすことが求められます。

 

チームでの開発経験

ゲーム開発は、グラフィックデザイン、サウンドデザイン、ゲームプログラミングなど、多くのスペシャリストが関与するため、プロジェクトの着実な進行には、各専門分野のスタッフと連携して進めることが重要です。そのため、コミュニケーション力、協調性など、チーム開発の経験は重視されます。

 

多様なプロジェクトに関与している

ゲームのジャンルは多様で、アクション、RPG、シミュレーション、パズル、スポーツなどさまざまなジャンルがあります。さまざまなジャンルのゲーム開発に関与していると、開発するゲームによって異なる要求に対応できるため、有利になります。

 

  1. 資格を複数取得している

 

ゲームプログラマーになりたい場合、資格は必要とは限りませんが、持っていれば客観的にスキルを証明できるため、高給の開発会社へ転職する際にも有利になります。

プログラムの技術は常に進化しており、プログラム言語も変わりやすいので、資格を取ることで、技能を向上させることが有益です。

ゲームプログラマーには、プログラミング能力はもちろん、ハードウェアやゲームエンジン、数学・物理、英語力などの幅広いスキルが求められるため、複数の資格を取得していくのがおすすめです。

以下、基礎的なものから順に、ゲームプログラマーの年収アップに役立つ資格をご紹介します。

 

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT技術者の基本的かつ包括的な知識を問う試験で、コンピュータの仕組みやシステム開発手法など、IT技術者としての基本知識が出題されます。

ゲームはサーバー、ネットワーク、データベースなど多くのテクノロジーを活用して作られるため、基本情報技術者試験の資格を学ぶ過程で、ゲームプログラムの基礎知識を身につけることができます。

 

CGエンジニア検定

CGエンジニア検定は、ゲームプログラマーなど、幅広い分野で活躍するクリエイターのCG技術に関する専門的な知識と、ソフトウェア、ハードウェア、システムの開発知識の適用能力を評価します。

CGスキルはエンタメから産業分野まで幅広く、テクノロジーの進化で注目されています。受験するメリットは、普段使用しない周辺知識を網羅的に習得でき、エンジニア全般のスキルアップにつながるため、ITエンジニアの能力向上にもおすすめです。

 

App Development with Swift

App Development with Swift認定資格は、国内では株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営し、Apple製品向けの開発ツールSwiftの基礎スキルを証明します。

SwiftはAppleが開発したプログラミング言語で、iOS・macOS・watchOSなど向けのアプリケーション開発で使用され、従来のObjective-Cより簡潔で読みやすく、モダンでシンプルなコードで高速に動作するため、アプリの開発で使用されます。

認定では、Swiftの基礎的なコンポーネントの使い方や、Swiftプログラミングの基本的な概念、アプリケーション開発に使用するツールの利用法などが問われます。

※App Development with Swift認定資格は現在、英語のみの提供となっています。

 

Unity認定資格

Unity認定技術者は、ゲームエンジン「Unity」の知識と技術力を証明する資格で、Unityが必須スキルとされる企業で活用できる資格です。

Unity認定資格は、「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4種類があり、プロフェッショナルは2-4年、エキスパートは5年以上の実務経験を持つエンジニアを対象としています。

 

実用数学技能検定(数学検定)

ゲームエンジンを使う場合であっても、3D空間でキャラクターや物体にリアルな動きをつけたいとき、物理シミュレーションをプログラミングするときには、行列や微積分などの数学が必要なケースがあります。

数学検定は、公益財団法人日本数学検定協会が運営する、記述式の検定試験で、15レベルに分かれています。

3D空間を扱うゲームプログラマーの場合は、2級以上を目指して学習するとよいでしょう。

 

C言語プログラミング能力検定試験

ゲームエンジンのUnityではC#が、Unreal EngineではC++が採用されているため、ベースとなるC言語は身につけておきたいプログラミング言語です。

試験は3級から1級までの3段階に分かれており、出題形式は2級と3級がブラウザ上の多岐選択式Webテスト、1級は試験会場に用意されるパソコンを使った実技試験のみとなっています。転職に活かすなら、2級以上を目指しましょう。

 

Oracle認定Java資格

Javaのプログラミング知識とスキルを証明する資格で、ゲームプログラマーやJavaエンジニアにとって有益です。学ぶ過程ではJavaの概念、オブジェクト指向の基礎知識(メソッド、カプセル化、多態性、クラスの作成、オブジェクトの作成)、JavaのAPIを学び、Javaプログラムの作成、テスト、デバッグの方法を知り、プログラミング技術力を高められます。

 

AWS Certified Solutions Architect

Amazon Web Services(AWS)の構築と管理の知識とスキルを証明する資格で、アーキテクチャ設計の知識や、ネットワークの運用、セキュリティの実装、コストの最適化に関連した知識とスキルを証明できます。

AWS認定ソリューションアーキテクトには「Associate」と「Professional」の2レベルがあります。

スマートフォンアプリやネットワーク対戦型ゲームなど、サーバー利用で使用されるケースが多いAWSの知識は、最適なサーバーを設計し、サーバーとアプリの通信をプログラミングするために重要な知識です。

上記であげた特徴以外でも、条件によっては高収入の募集案件があることがあります。こまめに案件情報をチェックすることが肝心です。弊社アールストーンでも高収入案件の求人を紹介していますので、気になる方はご覧になってください。

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転職で年収を上げるには、より条件の高い企業に転職することも効果的ですが、キャリアアップを目指し、下記のような職種に転職することも効果的です。プログラマーから転職する際に必要なスキルや、仕事の内容、年収などについて、詳しく知りたい方は下記の関連記事もご覧になってください。
 
  1. まとめ

ゲームプログラマーの平均年収と、条件毎に異なる年収、年収の高い方の特徴をご紹介してきました。

 

  • 年齢と雇用形態によって平均年収が異なる
  • 年収が高いゲームプログラマーは、マネジメント能力、5年以上の実務経験、複数の資格取得が特徴
  • 資格取得はキャリアアップに重要

 

以上のポイントを踏まえ、自身のキャリアプランを考え、必要なスキルや資格を計画的に取得していきましょう。

マネジメント力や実務経験、資格を積み重ねることで、有利な転職につながり、年収アップが期待できます。

弊社アールストーンは、IT/Web/ゲーム業界に特化しているため、ゲームプログラマーの皆様に、業界を熟知したコンサルタントならではのアドバイスで転職をサポートします。

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