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転職コラム

ゲーム業界の面接官はここを見る!アピールポイントは「〇〇」に強いこと

ゲーム業界は今、右肩上がりで成長を続けており、転職マーケットにおいても人材が活発に動いています。他業界からゲーム業界に入ってくる転職者も少なくありませんが、時代とともに移り変わるゲーム業界においては、「求められる人材像」も昔と比べて変わってきているようです。単に、ゲームが好きでゲームに詳しいというだけで転職できるほど甘くはなく、その人がどれだけ会社に貢献できるのかがシビアに判断されます。

今回の記事では、ゲーム会社の面接担当者の実際の声を紹介しつつ、転職面接における重要なポイントについて解説していきます。

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転職面接のポイント「数字に強いか?」

転職面接のポイント「数字に強いか?」
ゲーム会社の特徴にもよりますが、熱意がある人より数字に強い人を求めるケースが多くあります。ある面接担当者はこう語ります。

「ゲーム会社と言うと、斬新なアイデアで一発当てるとか、新タイトルへの参加とか、そういうイメージを持って面接に来る転職希望者もたくさんいます。しかし、経験者でもないかぎり、入社してすぐにそのような重要な任務に就かせるということはありません。いきなり新作の企画を任せるなんてできませんから。新入社員の仕事の中心は、既存のゲームタイトルの管理、収益改善、アクセスアップなど、数値を管理する業務が中心になります。

アプリゲームならば、どうすればダウンロード数を伸ばせるか、アクセス解析の数値を見てどのように改善していけるかなど、数字に強い人ほど即戦力として採用したいと考えているのです。ゲーム業界への転職を希望する以上、ゲームが好きというのは当たり前のことなので、そこをアピールされても他の人と差別化できません。ゲームに対する熱意以外の強みがほしいわけで、弊社の場合は、即戦力として数字に強い人材を求めているのが現状です。」

ゲーム会社の面接で「数学に強いですか?」という質問が多いのは、このような背景があるのでしょう。事前にこの点を理解できていれば、面接の対策もしやすくなります。面接時に自身の実績として数値や具体例を出して「数字に強い」ということをアピールすれば、「この人は即戦力になる」という印象を与えることができるでしょう。特に、新卒ではなく中途で転職を希望する方は、これまでの実績を数値で示し、過去に収益アップにどれだけ貢献してきたかなどをアピールできれば、評価を得られやすいはずです。

転職のポイント「本当に好きなゲームは何?」

ゲーム会社の面接で、ほぼ確実に聞かれる質問として「あなたの好きなゲームは何ですか?」というものがあります。この質問に対し、「RPG全般が好きです」「シミュレーションゲームが好きです」というように、ゲームのジャンルで答える人も多くいますが、具体的なタイトルを挙げることができないと、「この人は本当にゲームが好きなのだろうか?」という印象を与えてしまいます。具体的なタイトルを聞かれたときに答えられないようでは、面接に通過することはできません。

大手ゲーム会社の面接担当者に聞いたところ、このような言葉が返ってきました。

「その人がこれまでどんなゲームをどれだけプレイしてきたか、なぜそのゲームが魅力的だと思ったか、そういう部分を細かに聞きたいんですよね。別に、弊社がリリースしているタイトルじゃなくてもいいんです。自分がプレイしてきたゲームで、どこが優れていると思ったか? なぜそんなにハマったのか? そういった部分を深く語れる人ほど高く評価しています。数日前にネットで収集したような付け焼き刃の知識で語っても、すぐにバレますよ。ああ、この人は大してそのゲームをやってないんだなって分かっちゃうんです。

ど定番のゲームでも構いませんし、美少女ゲームでもなんでもいいんです。とにかく、特定のタイトルやシリーズに対して、深く、熱く、コアに語れる人ほど評価したいですね。」

どんなゲームに熱中してきて、そのゲームのどこが素晴らしいと思ったのか?──この点については、面接前にしっかりと語れる準備をしておいたほうがいいでしょう。そのゲームやシリーズについて語るだけでなく、その話題から発展して、影響を受けたキャラクターデザイナーや好きなシナリオライターなども合わせて語れる人なら面接官の印象も良くなり、転職できる可能性も高まるはずです。

転職のポイント「作家方面?ディレクション方面?」

転職のポイント「作家方面?ディレクション方面?」
ゲーム会社で活躍する人を大きく分けると、ビジュアルやデザイン方面で活躍する人と、開発の取りまとめなどディレクション方面で能力を発揮する人の2通りがあります。この2つでは、求められる能力・スキルがまったく変わってくるので、自分が進みたい方向性を明確にしておくことが重要です。

数多くの人気スマホゲームを手掛けるC社の面接担当者に聞きました。

「作家性の高い人は、これが自分の武器です、こんな絵が描けます、とサラっと紹介してくれる人ほど魅力的に感じます。特定の狭いジャンルだけでなく、こんな方向のキャラも描けますとか、その人の幅広い強みを見せてもらえると、この人は会社に新しい風を吹き込んでくれそうだと思って採用したくなるんですよね。なので、自分の作品や創作物をどんどんアピールしてほしいです。本人はそれほどではないと思っても、磨けば光ると感じるケースはたくさんあります。

ディレクション方面で採用したいと思える人材は、やはりコミュニケーション能力の高い人です。ゲーム開発というのは、単独でおこなうものではなく、必ずチームを組んでおこないます。ディレクターは、デザイナーやライター、プログラマーなど、関わる制作者たちとスムーズにコミュニケーションを取らなければいけません。面接で、チームでの開発経験はありますか?とか、どれくらいの人数で開発しましたか?といった質問をするのは、そういう部分での実績を知りたいからです。あと、チーム開発でその人がどういうポジションで活躍してきたかという点も重要なポイントになりますね」

作家性が高く、入社後もビジュアル・デザインのポジションで自身の能力を発揮したいと考えている人は、面接の際に実績を視覚的にアピールできるポートフォリオを用意するのが絶対条件です。ポートフォリオは、特定の世界観に偏ったものより、様々な方向性や可能性を持った作品をまとめたほうが評価は高まるでしょう。

ディレクション方面で自分の能力を発揮したいと考えている人は、チーム開発の実績やチーム開発における自分の役割、チーム開発で発生した問題や困難をどう乗り越えてきたかなど、過去の具体的な経験について話せるように準備しておきましょう。

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ゲーム業界の転職面接でよく聞かれることと注意点

ゲーム業界への転職を考えている人は、ゲーム業界の面接でよく聞かれる質問を押さえておきましょう。

・志望動機

面接官は志望動機を聞くことで、自社のビジョン・社風とのマッチング度合いを把握しようとしています。志望動機を答えるときは、事業内容への興味を示したうえで、ビジョンや社風への関心の高さを伝えるようにしましょう。そのためには、応募企業の事業内容やビジョン、社風をしっかり理解しておく必要があります。ホームページだけでなく、ゲーム情報サイトやニュース記事などにも目を通し、企業理解を深めておくことが大切です。

加えて、「これまでの経験をどのように活かして貢献できるのか?」「入社したらどんなゲーム開発に携わりたいのか?」といったアピールも忘れないようにしましょう。

・転職理由

面接官は転職理由を聞くことで、「前職と同じ理由で退職する可能性はないか?」「どんな価値観・仕事観を持っている人なのか?」といったことを把握しようとしています。

転職理由を聞かれて、前職の不満を言うのは基本的にNGですが、言い方次第ではプラスの印象を与えることもできます。たとえば、給料が安いことが転職理由だったとしても、「成果に対して適切な評価を得られる会社で働きたいから」と言えば、印象も変わってきます。残業が多いことが転職理由だったとしても、「ワークライフバランスを重視して働きたいから」と言えば、ポジティブに捉えてもらえます。転職理由は「給料が安い」「仕事がきつい」といったネガティブな表現ではなく、「こういう働き方がしたい」という前向きな表現で伝えることが大切です。

・ゲームやゲーム業界に関すること

ゲーム会社の面接では必ず、ゲームへの興味・関心を測るような質問がされるはずです。回答する際は、自分が応募する職種に合った内容で話せるようにしておきましょう。デザイナー職で転職を考えている人なら好きなゲームCGデザイナーの話をする、エンジニア職で転職を考えている人ならプログラミングの観点から特定のゲームについて話す、プランナー職での転職を考えている人なら好きなゲームの企画について語るなどの配慮が大切です。

あなたが好きなゲームは何ですか?

好きなゲームは必ず聞かれると考えておきましょう。上述のとおり、「RPG」「シミュレーション」「シューティング」といったジャンルで答えるのではなく、タイトルで答えなければいけません。具体的なタイトルを挙げて、そのゲームが好きな理由を詳細に語れるようにしておきましょう。

弊社のゲームをプレイしたことはありますか?

この質問は、応募者が「どのくらい企業研究をしてきたのか?」を見極めるための質問です。ここで嘘をついても良いことはないので、プレイしたことがないのであれば正直に答えて構いません。ですが、「うちの会社に興味がないのかな・・・」と思われるのは避ける必要があります。そのため、「その会社のゲームのなかで興味のあるタイトル」や「その会社のゲームに対する印象」などは話せるようにしておきましょう。

最近どういうゲームをプレイしましたか?

この質問は、「トレンドに敏感か?」「ゲーム業界の市場調査ができているか?」を見極めるための質問です。話題のタイトルをプレイしているのが理想ですが、プレイしていないのであれば正直に答えて構いません。しかし、最新のゲームや流行のゲームについて「どういう印象を持っているか?」「今後、プレイしたいタイトルはあるか?」といったことは話せるようにしておきましょう。

好きなゲームを1ヶ所改善するとしたらどこですか?

この質問は、「ゲームのプレイヤーとしてではなく、ゲームの作り手として資質があるか?」を見極めるための質問です。ゲームの制作者側になるのであれば、どんなゲームでも客観的な視点で分析できなければいけません。改善したいポイントを答えるだけでなく、「なぜ、その部分を改善すべきなのか?」「自分だったらどのように改善するか?」といったことまで答えられるようにしておきましょう。

今後、ゲーム業界はどうなっていくと思いますか?

この質問は、「時代の流れを読む力があるか?」を見極めるための質問です。正解のない質問なので、自分なりの予測を説明できれば問題ありません。「今のゲーム業界はこういう傾向がある」という現状分析をもとに、「だから、数年後はこうなっているはずだ」と論理的に話せるようにしておきましょう。

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ゲーム業界の面接官はここを見る!アピールポイントは「◯◯」に強いことの【まとめ】

ゲームに対する熱意を伝えるだけでは、ゲーム会社の面接を通過することはできません。熱意プラスアルファのアピールが必要であり、とりわけ、「この人なら収益アップに貢献してくれそうだ」と思わせられる数字的な実績は重要になってきます。

特に、他業界からゲーム業界への転職を希望する方は、これまでの実績・経験からゲーム業界で生かせる強みを抽出して、面接でうまくアピールできるようにしておきましょう。