転職する時の面接対策(ゲーム業界編)

転職する時の面接対策(ゲーム業界編)

どんな業界の転職活動であっても、面接をいかにうまく成功させるかは重要なポイントです。社会人としての基本姿勢、能力や技術、過去の実績やポートフォリオ(作品集)が充実していることなど、さまざまな面によって人材測定がなされます。特に、ゲーム業界というのは、それまで携わってきた作品やプロジェクト、その人のクリエイティビティの豊かさがものをいいます。 今回は、ゲーム業界で転職する際の面接対策や、面接時に注意すべき点についてご紹介します。

面接時の基本

まずは面接時における基本的な注意点と対策について見ていきましょう。

■自己紹介

「あなたについて教えてください」「自己紹介をお願いします」といった、漠然とした質問が最初に投げかけられることがあります。ここで曖昧に答えてしまうと、面接官に良い印象を与えることができません。

この質問への対策は、ゲームクリエイターとしての自分の特徴をしっかり答えられるようにしておくことです。デザイナーやプログラマー、プランナー、ディレクターなど、自分が得意とする分野や前職で担当していた役割についてまとめ、その情報をうまく伝えられるようにしましょう。その人材がどういう強みを持っているか、前職でどういう仕事を経験してきたのか、求人の募集内容に合ったスキルを持っているか…採用担当者はそうした点を踏まえて面接を行います。そのため、クリエイターとして自分の特徴をできるだけ絞っておき、強調できる形で答えられるよう準備しておくことが大切です。

■保有スキルを明確にしておく

自己紹介の流れで、志望動機や保有スキルについて詳しく聞かれることがありますが、このとき言葉に詰まってしまうと自分の特性や強調すべき点をアピールできなくなってしまいます。

例えば、ゲームサイトのWEBデザイナーであれば、自分がどういうサイト作りを得意としているか、どれだけコーポレートサイトに精通しているか、ブランディングやIR・CSRなどの領域にも対応できるかなど、自分の能力を明確に語れるようにしておくべきです。広告系の仕事であれば、キャンペーンやバナー制作における強み、アドテクへの対応力、使用できるソフト(PhotoshopやIllustrator)、映像分野にも対応できる、など強調材料や保有スキルをまとめておくといいでしょう。

■社会人としての対応

転職時の面接では、「なぜ前の会社を辞めたのですか?」という質問も多いですが、その際に前の会社の悪口をいってしまうと、採用担当者に悪印象を与えてしまいます。なぜかというと、会社の悪口を平然というような人は、「自社についても悪口をいいふらしかねない」というイメージを持たれてしまうからです。辞めた理由を聞かれたときは、前の会社にどれだけ不満があったとしても、できるだけ悪口はいわず、最低限の事実だけを伝えるにしましょう。

また、社会人の基礎として、面接時に馴れ馴れしい態度や、偉そうな態度をとるのは厳禁です。そのような態度をとると一発で印象が悪くなります。理想的な態度の基本は「謙虚さ」と「真摯な態度」です。この二つを忘れないようしてください。

自分が好きなものは何か?

「あなたの好きなゲームはなんですか?」「あなたの好きな映画、音楽、本などを教えてください」「ゲームにおける好きな世界観はありますか?」など、面接時の質問では「好きなもの」を聞かれることがあります。この手の質問がきたら、スムーズに答えられるように用意しておきましょう。

■好きなゲームはなんですか?

この質問はゲーム会社の面接では定番であり、答え方のコツとしては“嘘をつかずに本当に好きなゲームについて語ること”です。その会社がリリースしているゲームについて無理に語ろうとする人もいますが、逆にあざとく聞こえてしまうことがあります。また、面接官がそのゲームの開発者である可能性もあるので、中途半端な知識で語ってしまうとすぐに見破られてしまうでしょう。
その会社のゲームにこだわることなく、自分に素直にこれまでプレイしてきたゲームで何が面白かったか、どんなゲームが魅力的だったかを、伸び伸びと楽しく語れるほうが面接官への印象も良くなります。採用担当者としても、「この人はこういう傾向や志向がなんだな」とつかみやすくなるでしょう。

■好きな映画、音楽、本はなんですか?

質問の流れで、応募者の志向をさらに細かく知るために、好きな映画や音楽などが聞かれることがあります。この質問にも明確に答えられるような回答をいくつか用意しておいたほうがよいでしょう。単にタイトルを挙げるだけでなく、なぜその作品が好きなのか、どこに魅力を感じるか、といった点もスムーズに答えられるように事前に文章をまとめておくことをおすすめします。

■好きな世界観はなんですか?

ゲーム業界というのは、世界観が重要なファクターになります。ファンタジーやホラー、冒険もの、格闘アクション、パズル系など、範囲は幅広く、自分がどの世界観が好きか、どんな世界観を表現したいかという点は採用担当者も気になるポイントです。自分の方向性や志向が伝わるように、具体的に語れる準備をしておきましょう。
特定のゲームタイトルを挙げて説明するのもいいですし、映画やアニメ、イラスト、小説などを挙げて語っても大丈夫です。その人物が何を表現したいか、どのジャンルに精通しているかがわかれば、会社側も採用しやすくなります。

作品やポートフォリオに紹介は必須

面接を成功させるために必須といえるのは、自身のポートフォリオの紹介です。自分がこれまでどんな作品を作ってきたか、どんな開発に携わってきたかをしっかりアピールすることが、面接成功の重要なポイントになります。面接時に、自分のポートフォリオが語れないということだけは絶対に避けるようにしましょう。

作家系やアート系、イラスト系、キャラクターデザイン系などであれば、自分がそれまで作ってきたもの、描いてきたもの、前の会社で担当した創作物などを、まとめて紹介できるように準備をしておきます。基本的には、印刷したものやスクリーンショットをスナップとしてまとめますが、PCやスマホ画面でも紹介ができるように準備しておくとベストです。

ゲーム開発実績やWEB制作実績など、過去に関わったプロジェクトや前職での制作物をポートフォリオとして紹介する場合も、動作を実際に確認するためPCやスマホにまとめておきましょう。

自身のポートフォリオを紹介する上で注意すべきは、その作品の制作意図、制作経緯などを明確に語れるように準備をしておくことです。ポートフォリオの紹介時には必ずといっていいほど、その作品の内容の説明を求められる可能性が高くなります。

「なぜこの作品を作ったのか?」「なぜこのような作り方になったのか?」「このプロジェクトの開発意図とターゲットは何か?」など、具体的に聞かれることがあるでしょう。採用担当者は、単のその人物のクリエイティブな能力だけでなく、クリエイターとしての柔軟性や幅広い可能性、考え方や姿勢、ビジネス能力や計算力など、さまざまな資質を知りたいと考えています。ここでうまく答えられると、高い評価を得ることができるでしょう。

まとめ

ゲーム業界における転職で最も重要なのは、いかにクリエイターとしての自分を強くアピールできるかどうかです。面接というのは、いわば自分を売り込み、自分そのものをプレゼンテーションする場です。採用側も、「その人物にはどれだけの価値があるか」を見極めるために面接を行うわけですから、いわば自分という商品をいかにうまく紹介できるかが転職の成否のカギを握ります。
販売者自身が自信をもっていない商品であれば、誰も買いません。自分のこれまでの実績や能力、技術など示せるものをしっかりと用意し、自信をもってプレゼンをして自分という「価値」を強くアピールしていきましょう。