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転職コラム

WEBデザイナーとして年収2,000万を達成するには?実現するためのステップをわかりやすく解説

WEBデザイナーとして年収2,000万を達成するには?実現するためのステップをわかりやすく解説

WEBデザイナーとして年収2,000万円を稼ぐことは可能なのでしょうか。WEBデザイナーは、デザインセンスだけでなく、マーケティングやプログラミングのスキルも求められる職種です。

年収2,000万円の高みを目指すためには、幅広い知識と経験を積み重ねていく必要があります。本記事では、WEBデザイナーとして飛躍するための方法を、必要なスキルからキャリアパスまで、わかりやすく解説します。

WEBデザイナーの仕事内容

WEBデザイナーの仕事は、主に4つのフェーズに分類できます。段階別にご紹介します。

クライアントへのヒアリング・調査分析

WEBデザイナーは、クライアントの要望へのしっかりとした理解から仕事が始まります。WEBサイトのコンセプトやターゲット層、目指す成果、イメージ像などを詳しくヒアリングし、クライアントと認識を合わせることが大切です。

ヒアリング内容をもとに、デザインのアイデアを膨らませていきますが、単にクライアントの要望を聞くだけでなく、ターゲットユーザーの嗜好や行動パターンなどを分析し、より効果的なWEBサイトになるように提案するのも重要な役割です。

ユーザー調査やマーケティングデータの分析をおこない、クライアントの期待に応えつつ、ユーザーにとっても魅力的なWEBサイトを作り上げることが求められます。

コンセプト企画

ヒアリングが終わったら、WEBサイトのコンセプトを練り、具体的な企画を立てます。

ターゲットユーザーに響くコンセプトを考え、WEBサイトで訴求するメッセージや、ユーザーに期待するアクションを明確にします。魅力的で説得力のあるコンセプトを作ることが、WEBデザイナーの腕の見せ所ですが、単にクライアントの要望を形にするだけでなく、ユーザー視点に立ったコンセプトを提案するのが重要です。

ユーザーがWEBサイトを訪れた際の心理的なプロセスを想定し、ユーザーを惹きつけ、期待するアクションに導くための戦略を立てる必要があります。

コーディング

WEBサイトの設計が完了し、デザインが固まると、次はデザインをもとにコーディングをおこなう段階に入ります。コーディングでは、HTMLやCSSなどのマークアップ言語を使用して、WEBサイトの構造と見た目を作り上げていきます。コーディングを通じて、デザインで描かれた静的なイメージが実際に動作するWEBサイトとして形になっていくのです。

レスポンシブデザインにも対応が求められます。スマートフォンやタブレット、パソコンなど、さまざまな画面サイズのデバイスで美しく表示されるよう、コーディングでは細心の注意を払う必要があります。CSSのメディアクエリを活用したり、フレックスボックスレイアウトやグリッドレイアウトを取り入れたりと、さまざまな工夫が施されます。

プログラミング

WEBサイトの機能面を作り上げるのがプログラミングの役割です。JavaScriptなどのプログラミング言語を使うことで、動きのあるリッチなWEBサイトを実現できます。例えば、フォームに入力されたデータのチェックをしたり、ユーザーのアクション履歴を保存したりするような機能をプログラミングで実装します。

より高度な機能が求められる大規模な案件では、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアが分担して作業をおこなうことも多くあります。プロジェクトの規模や要件に応じて、専門のエンジニアと連携しながら開発を進めていくことになります。

WEBデザイナーとして2000万円は稼げる?

WEBデザイナーとして年収2,000万円を稼ぐのは、それほど簡単なことではありません。WEBデザイナーの平均年収は、361万円程度となっていて、全職種の平均年収401万円と比べると、やや低めの水準にあります。しかし、上記の平均年収にはパートタイムやアルバイトで働くWEBデザイナーの収入も含まれているため、実際にはフルタイムで働く正社員やフリーランスのWEBデザイナーの平均年収は、もう少し高いと考えられます。

一方で、会社員のWEBデザイナーが年収1,000万円以上を稼ぐのは難しいでしょう。そのため、年収2,000万円以上を目指すのであれば、フリーランスや独立して活動するWEBデザイナーを選択する必要があります。フリーランスであれば、案件数をこなすことで年収1,000万円以上を目指せる可能性はあります。

ただし、WEBデザイナーの仕事は一人でこなせる量に限りがあるため、年収2,000万円以上を安定的に稼ぐためには、高単価の案件を獲得できるスキルを身につけたり、コンテンツ販売や組織化など収入を増やす工夫が必要不可欠となります。

WEBデザイナーとして高い年収を目指すなら、プログラミングやマーケティングなど関連分野のスキルを磨き、対応できる業務の幅を広げることが重要です。また、実務経験を積んで信頼を得たうえで、大手企業への転職やフリーランスとして独立するのも1つの選択肢です。年収2,000万円は簡単に達成できる金額ではありませんが、高いスキルと工夫次第では、WEBデザイナーとして実現できる可能性はゼロではありません。

WEBデザイナーに求められるスキル

WEBデザイナーに求められるスキルは多岐にわたります。デザインセンスはもちろん、関連するスキルを高めることで、より高単価の案件を受注できるようになります。

WEBマーケティングに関する知識

WEBマーケティングの知識があれば、WEBデザイナーとしてより幅広い業務を担当できるようになります。WEBサイトのアクセス解析や市場データの分析から、マーケットの理解を深められるでしょう。

また、SEOやSEM、WEB広告などのアクセスアップ手法の知識は、クライアントから収益アップを求められる案件で役立ちます。ブランディングに欠かせないコピーライティングのスキルを身につければ、タイポグラフィを用いたデザインをさらに魅力的なものにできるでしょう。

WEBマーケティングの知識があれば、WEBサイト制作をする際に、分析結果をもとにユーザビリティを重視したデザイン設計や、ユーザーの心を動かすUXデザインも可能になります。WEBサイト運営で担える業務の幅が広がるだけでなく、携わっている案件の施策を包括的な視点から理解できるようになるのです。

プログラミング言語・コーディングスキル

WEBデザイナーにとって、コーディングやプログラミングのスキルの重要性が高まっています。コーディングの知識があれば、エンジニアとの共同作業でコードの可読性が求められる場合や、動作の軽快さが重視される案件でも対応できるようになります。

HTMLやCSS、JavaScriptやjQueryなどを学んでおくことで、WEBデザイナーとしての強みになるでしょう。

PHPの知識があれば、WordPressなどのCMSを使う場合や、独自開発のシステムを用いたプロジェクトにWEBデザイナーとして参画もできます。プログラミングスキルを身につけることで、WEBデザイナーとしてより多くの案件で活躍の場が広がるのです。

UI//UXのデザインスキル

WEBサイトやアプリのUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)のデザインスキルは、WEBデザイナーにとって重要な能力です。UIデザインでは、ユーザーが直感的に操作できるデザインを心がけましょう。

ボタンやフォーム、アイコンなどの配置や見た目を工夫し、ユーザーが迷わず目的の操作を完了できるようにするのが大切です。一方、UXデザインではユーザーの体験を考慮し、ストレスを感じさせないデザインを目指します。

ユーザーの行動を想定し、適切な情報の提示やスムーズな画面遷移などを実現すれば、ユーザーに満足感を与えられるでしょう。UI/UXデザインのスキルを磨き上げることにより、ユーザーフレンドリーなWEBサイトやアプリを開発し、クライアントの要求を満たすWEBデザイナーを目指せます。

CMSを扱うスキル

WEBデザイナーにとって、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を扱うスキルは重要です。CMSとは、WEBサイトのコンテンツを管理するためのシステムのことで、代表的なものにWordPressなどがあります。

CMSを利用すれば、プログラミングの知識がなくてもWEBサイトの更新や管理がしやすくなります。WEBデザイナーがCMSの使い方を理解していれば、クライアントに対してWEBサイトの運用方法をアドバイスできるでしょう。

また、CMSのテンプレートをカスタマイズしてオリジナルのデザインを実現したり、プラグインを活用して機能を拡張したりするスキルがあれば、より柔軟なWEBサイト制作が可能になります。CMSに精通していることで、WEBデザイナーとしての付加価値を高められるのです。

WEBデザイナーとして2000万円稼ぐ方法

WEBデザイナーとして年収2,000万円を目指すなら、スキルを磨き、実務経験を積み、着実にキャリアアップしていくことが大切です。具体的な方策を見ていきましょう。

プログラミング言語を学ぶ

デザインだけでなくプログラミングもできると、案件の選択肢が広がり、単価も上がります。フロントエンドの言語JavaScriptをはじめ、サーバーサイドの言語PHPやデータベースのMySQLなどを学ぶと、より高度なWEBサイトが作れるようになります。オンラインスクールなどを活用し、実践的なスキルを身につけましょう。

自分のスキルを磨き対応できる業務を増やす

プログラミングスキルに加えて、UI/UXデザインやWEBマーケティングの知識も身につけることで、提供できるサービスの幅が広がります。

デザインとマーケティングを組み合わせた提案ができれば、クライアントにとって価値のある人材となるでしょう。常に新しい技術やトレンドをキャッチアップし、自分の強みを磨き続けることが重要です。

実務経験を重ねる

スキルアップと並行して、着実に実務経験を積むことも大切です。多様な案件に携わることで、クライアントとのコミュニケーション能力や問題解決力が身につきます。年齢を重ねるごとに、それまでの経験が強みとなり、高単価案件にもチャレンジできるようになるでしょう。

大手企業に転職する

各種の調査でも、企業の規模により平均年収に差があり、大企業の方が高い水準にあるとの結果が出ています。

ある程度の実務経験を積んだら、大手企業への転職も視野に入れましょう。大企業では、高度な案件に携われるチャンスが多く、スキルアップにつながります。また、安定した収入を得られるのも魅力です。

フリーランス・独立を検討する

最終的には、フリーランスとして独立するのも1つの選択肢です。会社に所属せず、自分で案件を獲得し、収入をコントロールできるのがメリットです。

ただし、安定した収入を得るためには、営業力やマネジメント能力も必要となります。独立する前に、十分な実務経験とスキルを身につけ、周到な準備をしておくことが重要でしょう。

WEBデザイナー以外でも年収2000万円を目指せる

WEBデザイナーで年収2,000万円を得るのは容易ではありませんが、IT業界にはさまざまな高収入職があり、自分に合った職を選ぶことができます。

WEBエンジニア

WEBエンジニアは、WEBサイトやWEBアプリケーションの設計・開発・運用をおこなう専門家です。HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術から、サーバーサイドのプログラミング言語まで幅広い知識が必要とされます。

経験を重ねることで、より高度な技術力を身につけ、年収アップを目指すことができる職種です。WEBサイトやアプリケーションの品質と機能性を左右する重要な役割を担っています。

WEBディレクター

WEBディレクターは、WEBサイトの企画・制作・運営で、プロジェクト全体の進行管理を担当する役割です。クライアントとの折衝やチームのマネジメントなど、高いコミュニケーション能力が求められます。

プロジェクトの成功を左右する立場として、優れた統率力と判断力が必要不可欠です。プロジェクトを成功に導くことができれば、高い年収を期待できます。

システムエンジニア

システムエンジニアは、顧客の要件に応じたソフトウェアシステムの設計・開発に携わります。プログラミングスキルに加え、システム全体を俯瞰する分析力とコミュニケーション能力が重要な要素となります。

大規模なプロジェクトを任される立場になれば、高い報酬を得られる可能性が高まります。システムの安定性と効率性を確保するための専門的な知識と経験が求められます。

社内SE

社内SEは、自社の情報システムやネットワークの計画・開発・運用をおこないます。社内の業務効率化やコスト削減に貢献するため、会社にとって欠かせない存在です。

自社の業務プロセスや課題を深く理解し、適切なシステム構築が求められます。

専門性を高め、社内で不可欠な人材となることで、年収アップが見込めます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業の課題解決や業務改善のために、IT戦略の立案や技術的な提案をおこなう専門家です。高度な専門知識とコミュニケーション能力が求められる職種ですが、経験とスキルを積むことで、高い年収を目指すことができます。

ITコンサルタントは、クライアント企業の現状を分析し、課題を明確にしたうえで、最適なIT活用方法を提案します。また、提案した内容を実際に導入する際の支援や、運用後の改善提案などもおこないます。

ITコンサルタントには、最新のIT技術に関する知識はもちろん、クライアントの業務プロセスや課題を理解する力、提案内容を分かりやすく説明する能力が求められます。

まとめ

WEBデザイナーの年収2,000万円は簡単ではありませんが、不可能ではありません。

UI/UXデザインやWEBマーケティングのスキルを身につけ、CMSにも精通していくことで、案件の幅が広がります。キャリアアップのためには、大手企業への転職やフリーランスになる選択肢もあります。

スキルを磨き、さまざまな選択肢の検討を進めれば、高年収を実現できる可能性が高まるでしょう。