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転職コラム

SIerからWEB系企業へ転職を考えている方必見!徹底比較

近年、SIerからWEB系企業への転職を考えている人が増加しています。残業の多さ、働きがいのなさなどから、もっと伸び伸びと自由に自身の能力を活かせる現場で働きたいという理由が多いようです。

今回は、WEB系企業とSIerの違い、WEB系企業でも活かすことができるSIerの能力、またWEB系企業の転職に必要なスキルや転職の際の注意すべきポイントについて解説していきます。

WEB系企業ってどんなイメージ?

SIerの業務は、基本的にクライアントとなる企業の要望を理解して、情報システムの構築・運用などを行う仕事です。基本的に他社から受注した仕事をこなしていくので、どちらかと言えば仕様書に従って正確に作業することが求められる業務と言えるでしょう。そのため、「もっとオリジナリティーを発揮したい」「時間的に伸び伸びと仕事をしたい」という人ほど、WEB系企業に憧れることが多いようです。

SIerとして働く人がWEB企業に対して抱くイメージと、そのイメージが実際に合っているのか見ていきましょう。

・新しいことにチャレンジできるのでは?

SIerはクライアントの指示書どおりにプログラミングを行うことが多くありますが、WEB系企業では自身のアイデアが通りやすい、また新しいことにもチャレンジしやすい環境にあります。

WEB系企業は、企画、立ち上げ、サービスの発信、売上まですべて自社サービスの運営によって生まれるのが特徴です。そのため、それだけ「企画力の高いエンジニア」が求められます。自身のアイデア次第で、一発大きなヒットサービスを生み出すことも可能です。

・働く時間に融通が利くのでは?

SIer企業は、出社時間や勤務時間がキッチリ決まっているという業務スタイルの企業が少なくありません。しかし、WEB系企業はリモートワークやフレックスタイムを積極的に導入しているところもあります。そのため、時間的な制約の厳しさを軽減して働くことができます。

WEB系企業によっては、週3勤務可能、午前中は自宅勤務、退社は早め、など自由な時間で働くことも可能です。

・おしゃれなオフィスでかっこよく働けるのでは?

「遊び心のあるおしゃれなオフィスで、好きな私服で、コーヒー片手にノートパソコンでカッコよく仕事…」。どちらかと言えば固めな雰囲気の業界であるSIerでは、あまり見られない光景かもしれませんが、WEB系企業ならこのような働き方も可能です。

近年のWEB系企業には、モダンでおしゃれなオフォスが増えています。社内にバーがある、卓球台やビリヤード台などの娯楽もある、私服勤務もOKなど、いかにも最先端を感じさせる会社が多いようです。

WEB系企業とSIer、WEBエンジニアとSEの違いとは?

WEB系企業とSIer、WEBエンジニアとSEのそれぞれの違いを具体的に説明していきます。

・WEB系企業とSIerの違い

▼WEB系企業

WEB系企業は、「自社でWEBサービスを開発・提供する企業」のことをいいます。サービスの内容はさまざまですが、共通しているのは「売上もすべて自社であげている」ということです。

企画、制作、リリースまで、すべて自社で独自に行うので、社内にはエンジニアを含めた多くの開発陣を抱えています。自社でサービスを提供するので、問題が起きたら社内ですぐに対応したり、バグを修正したりと、自社完結でスピード感のある仕事が求められます。

サービスを自社でプロデュースするという点で見ると、今までにない新しいアプリを開発したり、斬新な切り口による広告サービスを展開したりと、社員のアイデアがより活かされる現場であるのが特徴です。また、WEB系企業の基本は「B to C」なので、ユーザーからの反響を直接受け取ることができます。ただし、SIerに比べると残業は少ないものの、年収はSIerよりも低い傾向があるようです。

▼SIer

SIerは、「他社から依頼を受けて、要件どおりのシステムを構築する企業」です。そのため、売上は受注金額次第で、具体的な依頼内容も、他社の要望によります。

SIerは基本的に「ピラミッド下請け構造」であり、いちばん上を元請け企業として、二次請け企業、三次請け企業という階層型で仕事が進行するのが特徴です。中小の下請け企業のように、階層が下がれば下がるほど給料は低く、また残業を強いられることも多くなるといわれています。

元請け企業が実際にプログラミングを行うことはほとんどないので、エンジニアとして働く場合は基本的に二次請け企業以下への就職となります。

・WEBエンジニアとSEの違い

▼WEBエンジニア

WEBエンジニアとは、その名のとおりWEBサイトやWEBアプリなど、WEBに関するサービスの開発を行う職種のことをいいます。企業によっては仕事のスタイル・働き方は比較的自由であり、新しいことに積極的に挑戦していくことが可能です。

WEB系企業は、開発したものにおいて柔軟に修正・仕様変更を行うので、WEBエンジニアもそれに合わせてスピード感のある対応が求められます。ときにはプログラミング能力だけでなく、マーケティング能力や事業目線を持つことも必要になるでしょう。

▼SE

SEは、システム開発業務における各工程を担当する職種です。基本設計、要件定義、稼働テスト、管理作業など、案件によってさまざまな工程を担当します。入社してから数年、または社内における立場が低い場合は、どうしても歯車的なポジションとして機械的に働くことが多いです。

同じSEでも、開発のまとめ役(プロジェクトリーダー/マネージャー)を任せられると高収入が期待できます。ただし、プロジェクトリーダー/マネージャーには、マネジメント能力やコミュニケーション能力といったプログラミング以外の能力も求められます。

SIerからWEB系に転職するのに活かせる経験・必要なスキル

WEB企業では、SIerでの経験やスキルかどのように活かせるのかを見ていきましょう。

・さまざまなソースコードを読み解く能力

SIerでは、入社して数年も経つと、コードレビューをする立場になって他者が書いたコードをたくさん読む機会が増えます。コードを読む能力が卓越していると、そのコードがどういう特徴があり、どの程度のレベルの人が書いたかということが分かるようになるでしょう。この「コードを読み解く能力」は、WEB企業に移っても活かせます。

・タスクとスケジュール管理能力

SIerの仕事は、より厳格なスケジュール管理が求められます。そのため、タスクを細かに配分する能力、スケジュール管理能力、的確に見積もりを行う能力などが身に付きますが、これはWEB企業でも重要視される能力といえます。

・要件定義力

SIerの仕事では、100%クライアントの仕様書どおりに仕上げなければならないので、それだけ要件定義力が求められます。しかし、この要件定義力はWEB企業の開発でも求められる要素であり、SIerで培った要件定義力は間違いなく活きてくるでしょう。

SIerからWEB系に転職する際に気を付けるべきこと

SIerで培った能力がWEB企業で活きることもあれば、逆に活かせない、または合わないと感じることもあります。WEB系企業への転職をする際には、どういった点に気をつければよいのかを見ていきましょう。

・オリジナリティーが求められる

SIerは、「いかにクライアントの仕様書どおりに正確にシステムを組めるか」が重要視されるでしょう。よって、自分で独自のコードを書くよりも、外部へ仕事を委託する形で開発を進めることが多くなります。

一方、WEB企業でのエンジニアの仕事は、基本的に自分で独自のコードを書くことが多いので、SIerよりもオリジナリティーが求められるのが特徴です。そのため、SIerの働き方が染み付いていると上手く仕事を進められない可能性があります。

・新しいプログラミング言語を取り入れる必要がある

SIerはJavaの使用が比較的多いですが、WEB企業ではRuby、PHPが多くなります。これらの新しい言語を学ばなければ、WEB企業では即戦力にはなりません。WEB企業への転職を考えている場合は、転職前から新しい言語によるプログラミングやサーバー構築などを始めておいたほうがよいでしょう。

・確実性よりもスピート感が重視される

WEB企業の案件は、SIerとは違って頻繁に修正が入るので、その都度エンジニアは対応を求められます。クライアントの仕様書どおりにシステムを開発するSIerの仕事に比べると、正確性よりも「スピード」「柔軟性」が重視されるでしょう。場合によっては、“まずはとにかくやってみる”の精神で個人プレーの連続になったり、「見やすい正確なコード」よりも「実装スピード」が優先されたりすることもあります。

このあたりの対応の仕方、動き方が慣れていないと、現場で力が発揮できないこともあるでしょう。

まとめ

オリジナリティーや自身のアイデアがそれほど求められないSIerよりも、WEB企業でどんどん新しいことにチャレンジしたい、自分の能力を試してみたい、華やかな現場で仕事をしたいという人は多いかもしれません。

もちろんそのような意気込みを持つことは大切です。しかし、単に憧れだけで転職してしまうと、思った以上に自身の能力が活かせず、場合によっては落とし穴に引っかかって転職そのものを後悔してしまう結果にもなりかねません。

どうすればSIerからWEB系企業への転職を成功させることができるのか…と不安をお持ちの方は、WEB業界への転職に多くの実績があるアールストーンに相談してみてください。

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