転職回数の平均は何回?年代別データと「強み」に変える戦略とは【2026年版】
「転職回数が多いと書類で落とされる?」「エンジニア業界なら何回まで許される?」転職活動中にそんな不安を感じたことはないでしょうか。
採用担当者が転職回数そのものより重視しているのは、「なぜ転職したのか」という納得感のあるキャリアストーリーです。
回数が多くても、一貫した軸と前向きな理由を示せれば採用の可能性は十分あります。
この記事では、年代別の転職回数データをもとに「多い」と判断される目安を解説するとともに、転職回数をむしろ豊富な経験知として強みに変える具体的な方法をご紹介します。
Contents
【年代別】転職回数は何回から「多い」と思われる?
転職回数が多いといっても、具体的にどの程度から「多い」と見なされるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
厚生労働省の『雇用の構造に関する実態調査 / 転職者実態調査 / 令和2年報告書』の調査結果を確認してみましょう。
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1回 |
2回 |
3回 |
4回 |
5回 |
6回以上 |
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20~24歳 |
69.7% |
16.9% |
9.9% |
1.2% |
– |
1.2% |
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25~29歳 |
49.3% |
23.9% |
17.8% |
5.9% |
2.0% |
1% |
|
30~34歳 |
27.1% |
24.9% |
23.6% |
14.8% |
3.5% |
5.7% |
|
35~39歳 |
14.6% |
22.2% |
25% |
17.5% |
8.3% |
12.2% |
|
40~44歳 |
14.9% |
12.9% |
20% |
15.4% |
11.5% |
25.1% |
|
45~49歳 |
13.9% |
14.1% |
22.6% |
17.1% |
11.7% |
20.6% |
・20代
平均約1〜2回。20代前半では約4人に1人が2〜3回転職しており、20代後半になると約5人に2人が2〜3回の転職をおこなっています。
・30代
平均約2〜3回。30代は約5人に2人が3〜4回の転職をおこなっています。
・40代
平均約3〜4回。40代は約2人に1人が3回以上の転職をおこなっています。
上記のデータから、転職回数は年齢が上がるにつれて増える傾向があることがわかります。ご自身の年齢をもとに平均と比較してみてください。
出典:厚生労働省 雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)
ITエンジニアの転職回数の実態
IT・エンジニア業界に特化すると、Geeklyの2025年面談データでは、20代では初めての転職が最も多く55%、30代では転職2回経験済みが26%で最多となっています。
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年代 |
初めて |
1回 |
2回 |
3回 |
4回 |
5回以上 |
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20代 |
55% |
27% |
12% |
4% |
2% |
1% |
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30代 |
20% |
15% |
26% |
20% |
11% |
7% |
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40代 |
12% |
12% |
21% |
19% |
15% |
22% |
全業種の数値と比べてもエンジニアの転職回数が突出して多いわけではありません。
ただし、技術の進化が速いIT業界では2〜3年スパンでのスキルアップ転職が一般的で、他業界と比べ転職理由として受け入れられやすい傾向があります。
厚生労働省の2024年調査でも、5年以内にIT・デジタル職種へ転職した人の約30%が4回以上の転職を経験しており、エンジニアにとって複数回の転職はそれほど珍しいことではない実態が見えています。
出典:Geekly エンジニアの転職回数やスパンは?何回からが多いか年代別に解説
出典:厚生労働省 IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業報告書
転職回数が「多い」と判断される目安
企業の採用担当者は、年齢ごとの転職の平均回数を把握しています。
転職回数が平均程度であればそれほど気にしませんが、平均より多くなると懸念材料になってきます。
目安として、20代なら2回程度が平均値で、3回以上になると少し多い、4回以上はかなり多いと見られる可能性が高いでしょう。
30代なら平均値で3回程度、4回になると少し多い、5回以上はかなり多いと見られる可能性が高いです。
40代以降も平均値は3回程度、4回ならやや多めですが、5回以上もそれなりにいるため、事情によっては気にされない可能性もあります。
また、転職は回数だけでなく、1社あたりの在籍期間も重要な評価ポイントです。
1年未満での転職が複数回ある場合、回数が平均的でも「短期離職」として厳しく評価されることがあります。
ただし、上記はあくまで第一印象の目安です。転職回数が多くても選考を突破する人には共通した特徴があり、その方法はこの後詳しく解説します。
なぜ転職回数が多いと不利になる?採用担当が抱く3つの懸念
転職回数が多いとなぜ不利になるのか理由を解説します。
またすぐに転職するのではという懸念(定着性)
企業としては、せっかく採用した人にまたすぐに転職されてしまっては困ります。前職を辞めた理由は、そうした危惧から確認されていると考えましょう。
転職回数が多い方に対して、「どういう状況で辞めたのか」「自社でも同じ状況が起きうるのではないか」と懸念するのです。
また、転職回数が多い人は、組織への帰属意識が薄い、あるいはチームメンバーと協力するうえでの適性が低いのではないか、との疑念を持たれることもあります。
採用担当者に不審な印象を与えないためには、転職ごとの在籍期間と退職理由を整理し、一貫した説明ができるように準備しましょう。
スキルの深さが不安視される
転職回数が多いわりにスキルがほとんど変わっていない、または同じような企業ばかりに転職している場合、「どの分野でも中途半端」という評価につながりかねません。
企業が中途採用で求めるのは「広く浅い知識」ではなく、特定の技術を深く使いこなせる即戦力です。
特にIT企業では、転職のたびにスキルや実績が積み上がっているかどうかを重視する傾向があります。
面接では転職のたびに習得した技術や携わったプロジェクトの規模を具体的に伝え、「成長の証」として示すことが重要です。
人間性・協調性への疑念
転職回数が多いエンジニアは「社内でトラブルを起こして転職を繰り返しているのではないか」「上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れないのではないか」などの疑念を抱かれることがあります。
特に短期間(1年以内)での転職が複数回ある場合、面接では人柄や協調性が伝わるエピソードを準備しておくと、疑念を払拭しやすくなるでしょう。
「前の職場でどのようにチームと連携したか」「困難な状況でどう周囲と協力したか」など、具体的なエピソードを用意しておきましょう。
転職回数が多くても選考を突破する人の特徴
転職回数が多いと不利になる懸念を解説してきましたが、転職回数が多くても選考を突破できる人は確実にいます。
その特徴を5つ解説します。
キャリアに一貫性(ストーリー)がある
転職回数が多くても採用される人の大きな特徴は、キャリアに一貫した軸があることです。
例えば「フロントエンド→バックエンド→インフラと経験を広げ、フルスタックエンジニアを目指してきた」「SIer→スタートアップ→自社開発と、より開発の上流に近い環境へ移ってきた」のように、転職のたびにキャリアが積み上がっているストーリーを示せれば、転職回数はむしろ多様な経験値として評価されます。
転職のたびに職種や業種が大きく変わっている場合は、面接で「なぜ変えたのか」を丁寧に説明できる準備が必要です。
どの転職も「自分のキャリアにとって必要な選択だった」と語れるようにしておきましょう。
また、さまざまな開発環境やチームを経験してきたことは、コミュニケーション能力の幅が広がった証明にもなりえます。
異なる文化・規模の職場でプロジェクトを推進してきた=どのような現場にも適応できる柔軟性があるとして、プラスに評価されるよう準備しておくといいでしょう。
転職理由をポジティブに伝えられる
これまでの転職理由がネガティブな場合、面接官に「自社に入っても同じ理由で転職するのではないか」と不審を抱かれてしまいます。
転職理由は明確に伝えることで、そうした不審を払拭できます。
「残業が多い」「給料が安い」などの本音が転職理由だったとしても、そのまま伝えると印象は悪くなります。
「新しい技術スタックに挑戦したかった」「より大きな規模のプロダクト開発に携わりたかった」など、キャリアの前進として語ることが重要です。
やむを得ない事情がある場合でも、「その経験から転職先を選ぶ基準が明確になった」とポジティブな学びに転換して伝えるようにしましょう。
すべての転職理由に「次のキャリアへつなげる目的意識」を持たせることが、面接官の不安を取り除くポイントです。
職務経歴書での見せ方がうまい
転職回数が多い場合、職務経歴書で在籍期間の短い会社が並ぶと、それだけで書類選考を通過しにくくなります。
効果的な見せ方は、各社での担当プロジェクト・使用技術・成果を簡潔に記載し、「転職のたびにスキルアップしてきた軌跡」が伝わるよう整理することです。
具体的には、各社での在籍期間・プロジェクト概要・担当した役割・成果をコンパクトにまとめると、転職回数の多さが「豊富なプロジェクト経験」として伝わりやすくなります。
スキルのレベルアップが時系列で見えると、回数の多さではなく「経験の積み重ね」として評価されやすくなるのです。
職務経歴書の作成に自信がない方は、転職エージェントによる添削を活用するのも有効です。
転職回数が多い場合ほど、書類のクオリティが選考通過率に直結するため、第三者のプロの目で一度確認してメリットはかなり大きいといえます。
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具体的なキャリアプランを示せる
転職回数が多いエンジニアは「キャリアプランが定まっていないから転職を繰り返しているのでは?」と思われがちです。
面接では「この会社でこのスキルを磨き、何年後にはこのようなポジションを目指したい」と具体的なキャリアプランの提示が重要です。
入社後に担当したいプロジェクトや習得したい技術を具体的に話すことで、面接官に意欲的な印象を与えられるとともに、自社でどのように活躍できるかのイメージを伝えられます。
これまでの転職でどのようなキャリアアップを実現してきたかを合わせて語ると、説得力が増します。
「転職回数が多い=腰が軽い」ではなく「転職を重ねながらも目標に向かって着実に進んでいる」という印象を与えることが、採用担当者の安心感につながります。
企業が求めるスキルを持っている
中途採用を募集している企業は、即戦力となる人材を求めているケースがあります。
スキルを活かした具体的なプロジェクト事例や、難易度の高い資格の取得などを伝えられれば、選考を通過できる可能性は高まるでしょう。
また、転職を重ねることでさまざまな開発環境・プロジェクトを経験してきたことは、あらゆる状況に対応できる力の証明にもなります。
スキルセットの幅と深さの両面をアピールすると、転職回数の多さをアドバンテージとして伝えられます。
まとめ:転職エージェントなら転職回数をメリットに変えられる!
転職回数が多いこと自体は、かならずしも致命的なマイナスではありません。
採用担当者が本当に見ているのは
「転職のたびにスキルや経験が積み上がっているか」
「一貫したキャリアのストーリーがあるか」といった点です。
転職回数の多さを悲観するのではなく、面接での伝え方や職務経歴書の見せ方を磨くことで、その転職回数をむしろ豊富な経験値としてアピールすることもできるのです。
転職エージェントは、多くの企業情報を持っており、企業のニーズやどのような人材を求めているかを熟知しています。
転職者の市場価値をもとに、どのような企業がマッチするかを一緒に考えてくれるだけでなく、転職回数に対する懸念をどう払拭するかアドバイスも受けられます。
アールストーンでは、IT・WEB業界に特化した転職エージェントとして、職務経歴書の添削から面接対策まで丁寧にサポートしています。転職回数やこれまでのキャリアに不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。




