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転職コラム

今すぐできる!エンジニアのスキルアップに必要な3つの行動

エンジニアのスキルアップに必要な3つの行動!

転職市場におけるエンジニアの需要は高く、より多くの収入を得るために転職をする人も少なくありません。しかしながら、今やエンジニアであるというだけで高収入を得ることは難しくなっており、より多くの収入を得るためにはスキルアップが必要不可欠です。今回は、エンジニアのスキルアップについて考えていきましょう。

転職を考えるエンジニアの悩みとは?

エンジニアとしての悩み

エンジニアとして転職を考える方の多くは、「残業が多い」「給料が上がらない・評価が低い」「スキルアップできない」といった悩みを抱えています。

・残業が多いから転職したい

IT業界は一般的に残業が多い業界だと言われます。慢性的に週40~50時間以上の残業がある会社も少なくないでしょう。働き方改革が推進されるようになってから、労働時間・残業時間に対する企業の考え方も変わりつつありますが、それでもまだ多くの会社でサービス残業がおこなわれているのが現状です。理想の働き方を実現するには、ワークライフバランスを重視する会社へ転職するのが手っ取り早い方法だと言えるでしょう。

 

・給料が上がらない・評価が低いから転職したい

「頑張って働いているのに給料が上がらない」「成果を出しているのに評価が低い」などと感じているエンジニアはたくさんいるでしょう。エンジニアの平均年収は、日本の全職種の平均年収に比べて高い水準で推移しています。にもかかわらず、残業や休日出勤などで疲れ果て「わりに合わない」と感じている人は少なくありません。スキルや実績から自分の市場価値を把握し、その市場価値に対して給料が低いのであれば転職を検討すべきでしょう。

 

・スキルアップできないから転職したい

「何年もずっと仕事内容が同じで、新しい技術を習得できない」「会社の開発方針が前時代的なので、最新技術に触れる機会がない」「社内に目標となるようなエンジニアがいない」などなど、今の会社で働き続けてもスキルアップできないと考え、転職を決意するエンジニアも多くいます。

これは転職の大原則ですが、「スキルが高い&年齢が若い」エンジニアほど市場価値が高く、転職に有利になります。逆に「スキルが低い&年齢が高い」エンジニアほど市場価値が低く、転職に不利になります。つまり、スキルアップできないまま年を重ねてしまうと、どんどん転職に不利になっていくわけです。

たとえば、上流工程の仕事に携わることができればコミュニケーションスキルやマネジメントスキルが身に付くため、エンジニアとしてのスキルアップには効果的です。しかし、上流工程を請け負っていない会社で働いているなら、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルを磨くのは難しいかもしれません。このように、会社の業務内容や開発方針、環境などの問題で「このまま働いていてもスキルアップできない」と感じるなら、早めに転職を検討したほうが良いでしょう。

そもそもエンジニアの「スキルアップ」とは?

そもそもエンジニアとしての「スキルアップ」とは…

エンジニアの悩みのなかでも、特に深刻なのが「スキルアップできない」ことです。一方で、スキルアップすると言っても、具体的にどのようなスキルを身に付ければ転職に有利になるのか分からないというエンジニアも多いでしょう。エンジニアに求められるスキルアップの例としては、以下の3点が挙げられます。

・新しいプログラミング言語の習得

エンジニアが扱うプログラミング言語にはトレンドがあり、一度習得した言語が数年後には主流ではなくなっていることも珍しくありません。そのため、エンジニアとしてより良い条件で働き続けるためには、常に新しいプログラミング言語を習得するための努力を惜しまないことが大切です。

・PL・PMへのキャリアアップを見据えたスキルの習得

エンジニアとしてより良い条件で働くためには、プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)といったゼネラリストを目指すのも効果的です。

プロジェクトリーダーは、開発現場の責任者としてチームのメンバーをまとめ、開発を円滑に進める役割を担います。プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトの総責任者として、予算や人員、品質や進捗などをマネジメントしながらプロジェクトをゴールへと導く役割を担います。このようなポジションで活躍するためには、リーダーシップや顧客折衝力、コミュニケーション能力やマネジメント能力を身に付けなければいけません。

・外国語の習得

エンジニアが外国語を習得すると大きな武器になります。たとえば、プログラミングに関する最新情報は英語で発信されるので、英語が分かればトレンドを把握しやすく、早い段階で新しい技術などを取り入れることができます。

また、エンジニアの仕事は国内に限らず、海外にも無数に存在します。そのため、英語や中国語など外国語ができれば海外で働くチャンスも広がるでしょう。近年は、日本で働く外国人エンジニアも増えており、外国人エンジニアとコミュニケーションがとれる日本人エンジニアは転職でも有利になります。

エンジニアとしてスキルアップするための「準備」とは?

まずはエンジニアとしてスキルアップのための準備

エンジニアがスキルアップを目指すうえでは、その「準備」が重要になってきます。まずは、どのようなエンジニアを目指し、どのようなステップでスキルアップしていくのかを明確にすることから始めましょう。スキルアップするための準備段階で意識すべきポイントは以下のとおりです。

・キャリアプランを明確にする

ネットワークエンジニアやクラウドエンジニア、セキュリティエンジニアやサーバーエンジニア、AIエンジニアやIoTエンジニアなど、今、様々な専門性を持ったエンジニアが増えています。そのぶん、以前に比べるとエンジニアのキャリアプランも多様化しています。

従来のエンジニアは、プログラマー(PG)からシステムエンジニア(SE)になり、その後、プロジェクトリーダー(PL)、プロジェクトマネージャー(PM)に転職するというキャリアプランが定番でした。しかし、現在のエンジニアのキャリアプランはこれだけでなく、上述したように特定分野の専門家を目指すエンジニアも増えています。いずれにせよ、エンジニアとしてスキルアップしたいなら、第一にキャリアプランを明確にしなければいけません。

・キャリアプランを明確にするための自己分析

キャリアプランを明確にするためには、自己分析をするのが効果的です。新卒の就職活動のときに自己分析をした人も多いと思いますが、社会人になって実際にエンジニアとして働いたことで価値観や仕事観が変わるケースもありますし、以前とは違った自分の一面に気付けることもあると思います。以下のようなポイントで、転職前にあらためて自分を見つめ直してみましょう。

・何が好きで、何が嫌いなのか?
・どんな強み・弱みがあるのか?
・どんなことにやりがいを感じるのか?
・何を大切に働いているのか?
・どんなときに不満を感じ、どんなときに満足するのか?
・エンジニアとして何ができて、何ができないのか?
・エンジニアとして譲れないのはどんなことか? など

このように自己分析をしてみることで、「将来、どうなりたいのか?」「何を目指して転職するのか?」というキャリアプランが見えてくるはずです。

・キャリアプランを実現するために「必要なスキル」を逆算する

キャリアプランが明確になったら、そのキャリアプランを実現するために必要なスキル・知識・経験などを逆算してみましょう。

ただ単に「市場価値の高いエンジニアになりたい」と思っていても、そのためにどんなスキル・知識・経験が必要なのか分かりません。しかし、「インフラエンジニアとして市場価値を高めたい」のであれば、「AWSをもっと勉強しなくちゃ」「最初の1ヶ月はAWSサービス群の全体像を把握しよう」というように、やるべきことが見えてきます。「5年後にプロジェクトマネージャーに転職したい」のであれば、「3年以内にプロジェクトマネージャー試験に合格しよう」「今年は1年間、チームマネジメントの経験を積もう」というように目標や計画を立てやすくなるでしょう。

スキルアップができる具体的な行動

スキルアップの準備段階では、スキルアップするためにおこなう具体的な行動をリストアップすることも重要です。具体的な行動の一例を見ていきましょう。

・新しいプログラミング言語を習得する場合

新しいプログラミング言語を習得するためには、とにかく自主的に勉強をすることが大切です。エンジニアとして働きながら、本業では使うことのないプログラミング言語を使用し、慣れていくのが良いでしょう。セミナーや勉強会に参加するのもおすすめです。セミナーや勉強会は、他のエンジニアと交流しながらモチベーションを高められるのが大きなメリットです。

・特定の職種を目指す場合

特定の職種を目指すためにスキルアップを図る場合は、実際にその職種に就いている人のそばで働くのが近道です。たとえば、プロジェクトマネージャーの仕事内容は、近いポジションで働いているにいる人たちもある程度理解していることから、優れたプロジェクトマネージャーの近くで働けるプロジェクトへ参加させてもらうのもおすすめです。

・外国語の習得を目指す場合

語学を習得するためには、スクールに通うのが近道になるでしょう。しかし、海外でエンジニアとして働くことを考えているのであれば、エンジニア職に関連する専門用語を、その国の言葉で使いこなせるようになっておかなければいけません。その場合は、語学スクールを通した交流会などに積極的に参加し、その国のエンジニアと接する機会をできるだけ多く持てるように心がけましょう。

エンジニアのスキルアップに必要な3つの行動!の【まとめ】

エンジニアの仕事は、求人数が多い一方で給料の幅が広いのが特徴です。そのため、より良い条件を求めて転職する人が少なくありません。有利な転職を実現するうえでスキルアップが欠かせないことは、本記事でお伝えしてきたとおりです。

エンジニアがスキルアップを図る際は、第一にキャリアプランを明確にすることが重要です。そのうえで、自分に必要なスキル・知識・経験を逆算して、取り組むべき行動をリストアップしていきます。目標と計画を立てることができれば、あとは継続する努力だけ。エンジニアとしてスキルアップして活躍する自分の姿をイメージして、ぜひ努力を続けていきましょう。

この記事を監修したコンサルタント

川本 駿佑 Shunsuke Kawamoto

新卒でみずほ銀行へ入行し法人営業を担っておりました。多くの社長様と膝を突き合わせてお話させていただく中で、資金需要よりも後継者や社員といった「ヒト」のニーズが多くあることを肌で感じ、人材課題の解決をしたく中でも介在価値・質に拘るアールストーンに入社しました。