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転職コラム

サービスエンジニアとは?業務内容ややりがい、必要な知識・スキルをご紹介

エンジニア職種について調べているうちに、「サービスエンジニア」という言葉を見かけたことはありませんか? エンジニアなのにサービスをするのかと疑問に思われるかもしれませんが、サービスエンジニアは昔からある職種のひとつです。この記事では、サービスエンジニアの業務内容や似ている職種との違い、必要な知識・スキルなどについてご紹介しています。

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  1. サービスエンジニアとは

サービスエンジニアとは、自社製品やシステムを購入、あるいはリース契約をしてくれたクライアントに対する運用・保守、トラブル対応などをするエンジニアです。取り扱う商品は企業によって多岐に渡り、サービスエンジニアが自社製品の導入をおこなう場合もあります。求人情報では、下記のような機器などを扱うサービスエンジニアが募集されています。

 

  • 半導体製造装置(イオン注入装置)
  • 梱包機器
  • OA機器(オフィス業務で利用する電話、パソコン、複合型コピー機など)
  • 食品加工機器
  • 医療機器
  • 板材などのプレス機器(コンプレッサーなど)
  • Webアプリケーション・ソフトウェアシステム
  • サーバー機器
  • 燃焼機器
  • 家電製品
  • 建築設備
  • プラント機器
  • 空調設備

 

「エンジニア」と聞くとプログラミングやシステム開発の印象が強いかもしれません。しかし、エンジニアは日本語に訳すと「工学者」、「技術者」となり、工学分野で何かしらの専門的な知識や技術をもった人のことを指します。また、例に挙げた機器類はコンピューターでシステムが組み込まれていますので、開発工程ではプログラミング言語を利用したシステム開発がおこなわれ、サービスエンジニアの業務内容によってはそれらの知識も必要になります。

 

  1. カスタマーエンジニア・フィールドサービスエンジニアとの違い

カスタマーエンジニアとフィールドサービスエンジニアはサービスエンジニアと同じく、クライアントに提供した自社製品やシステムの運用・保守、トラブル対応などをおこないます。しかし、求人情報などを見ると、サービスエンジニアに比べると「自社製品やシステムの導入」を業務内容にしている企業が多い印象があります。

 

また、サービスエンジニアとカスタマーエンジニア、フィールドサービスエンジニアは同じ名称の求人でも、導入がメインのものや運用・保守がメインのものなど、企業によって定めている業務内容が異なります。

 

加えて、サービスエンジニアとカスタマーエンジニア、カスタマーエンジニアとフィールドサービスエンジニアなど、同じ求人で職名を併記している情報も散見されるため、明確な定義は存在していないと考えられます。

 

これらの理由から、それぞれの基本的な業務に共通するところはあるが、企業により呼び方や業務内容が異なります。エンジニア職種としてまずは認識し、サービスエンジニアはカスタマーエンジニアやフィールドサービスエンジニアに比べると、相違点として導入よりも保守・運用を担当することが多いと識別してよいと思います。

これらの職種は企業によって内容がさまざまですので、応募する際は求人情報をしっかりと確認するようにしましょう。

 

  1. サポートエンジニアとの違い

サポートエンジニアも上述した職種と同じく、導入、運用・保守、トラブル対応のすべてあるいはいずれか一部の業務をおこなう企業や、電話受付を基本にしたお問合せ対応を業務内容としている企業も存在します。また、サポートエンジニアの内容として「カスタマーサポート」、「テクニカルサポート」など、別の職名が併記されている求人も見受けられます。

 

そのため、サポートエンジニアも明確な定義を出しにくいものとなります。しかし、サポートエンジニアと前述した職種に共通していることは、「何かしらの形でクライアントのサポートをしている」という部分です。また、職名の特徴として、クライアントとの対応をメインとしているものは「カスタマー○○」、「○○サポート」といったように「カスタマー」、「サポート」の単語が職名に入っている傾向があります。

サポートエンジニアも企業によって業務内容が異なるため、求人情報を確認し、企業による業務の違いを認識するようにしましょう。

 

  1. サービスエンジニアの業務内容

ここまでお伝えしたように、サービスエンジニアの業務内容は企業によって異なります。しかし、導入を業務内容としている企業のほうが少なかったため、ここでは導入を除いた仕事について説明をします。

 

また、サポートエンジニアの業務をイメージするうえでは、複合コピー機などが故障したときに問い合わせをし、修理をしにきてくれる方を想像するとわかりやすくなります。企業によって扱う製品は違いますが、クライアントが利用している機器などで対処ができなくなったときに連絡を受け、現場で対応することがサービスエンジニアの重要な業務です。

 

  1. ハードウェアの運用・保守

ソフトウェアやWebアプリケーションを対象としたサービスエンジニアも存在しますが、大多数の求人はハードウェアを対象とした業務となります。運用とは、ハードウェアが問題なく稼働するようにメンテナンスやアップデートをおこなうことで、保守はトラブルを未然に防ぐために予備的な措置をおこなったり、トラブルが起きてしまった際に迅速に対応し、正常な状態に戻すことを指します。

 

特に保守に関しては、企業によっては夜間でも対応することになるため労働条件が厳しくなることがあります。また、サービスエンジニアは企業の代表としてクライアントと接することが多くなるため、迅速な修繕はもとより、ビジネスパーソンとしての言動や立ち振る舞いも信用を築くために重要です。

 

  1. 問い合わせ・トラブル対応

こちらも企業によりますが、電話対応を基本とした問い合わせ・トラブル対応が業務内容に含まれることがあります。クライアントから何かしらの連絡がある際は、「自分では解決できない問題」や「自分では非効率になってしまう問題」への対応を望んでいるものがほとんどとなるでしょう。

 

そのため、サービスエンジニアはクライアントの状態を適切に把握し、問題が解決するように導く必要があります。また、内容によってはクレームなどに発展することもあるため、判断力や交渉力などを含むコミュニケーション能力も重要です。

 

  1. サービスエンジニアの仕事の魅力

サービスエンジニアは、基本的にクライアント先に赴いて業務をおこないます。そのため、定期メンテナンスや要望を伺っていくなかでクライアントと信頼関係が生まれることも期待でき、提供しているサービスに満足してもらえれば大きなやりがいにつながるでしょう。また、何も問題が起きないことが一番ですが、起こってしまった問題を解決することでクライアントから感謝される機会も多くなります。

 

加えて、最初の頃は先輩社員の同席が多くとも、いずれは1人で業務に当たることがほとんどです。1人で問題に対応することは大変かもしれませんが、何が原因で問題が起こったか、その解決方法や再発防止策として何をするべきかなどを考え、無事に乗り切ることができれば成長を実感する機会も多くなり、その点も魅力のひとつになるでしょう。

 

  1. サービスエンジニアの仕事の難しさ

こちらも企業によりますが、夜間や休日に仕事をおこなったり、出張が頻繁にあったりと、体力的に厳しい条件下での業務が求められる可能性があります。また、提供しているサービスによっては、トラブルが起こったことでクライアントの仕事ができない状態になってしまい、一刻も早い復旧が望まれるときなど、締切時間を意識した迅速な作業が求められることがあります。

 

自身の経験にもよりますが、このような緊急性の高い状況ではクライアントからプレッシャーを感じ、緊張しながら仕事に取り組むことも考えられます。

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  1. サービスエンジニアに必要な知識・スキル

サービスエンジニアに必要な知識やスキルを5つお伝えします。

 

  1. 担当機器に関する知識

当たり前のことかもしれませんが、自社製品やシステムを運用・保守するためには担当機器に対する深い知識が不可欠です。また、特にソフトウェアシステムなどでは自社環境では動作が確認できたのにクライアントの環境では動作してくれない、といった状況になる可能性があります。それらのようなトラブルに対応するためには担当機器だけの知識ではなく、ハードウェアとソフトウェアを含めたコンピューターに関する知識が必要になります。

 

扱っている機器によりますが、担当機器を含めた幅広い知識やスキルも求められると覚えておきましょう。

 

  1. コミュニケーション能力

サービスエンジニアはクライアントに直接会うことが多くなります。そのため、業務を円滑に進めるにはコミュニケーション能力も必要です。コミュニケーション能力は、相手との意思疎通や情報共有を適切におこなう能力を指し、トラブル発生時などでは特に重要となります。また、上述したようなクライアントとの信頼関係構築や会社の顔として対応する機会も多くなるため、好印象を持たれるように意識する必要もあるでしょう。

 

  1. 語学力が求められることも

半導体製造装置や医療機器、インフラ関係の機器などを扱う企業では、英語を中心とした語学力が求められることがあります。これらの企業では、海外に自社製品を輸出していたり、海外からの問い合わせに対応していたり、将来的には海外で勤務する可能性も考えられます。他業種のサービスエンジニアに比べると年収が高い傾向がありますので、語学力がある方は検索エンジンで【サービスエンジニア 英語】などと検索してみてください。

 

  1. 機械を扱うことが好き

サービスエンジニアの求人はハードウェア製品企業が大多数を占め、ソフトウェア製品企業でもハードウェア関連機器を扱うことが多くなります。そのため、機械を扱うことが好きか否かは大切な資質といえるでしょう。工学系の大学や専門学校を卒業した方はもちろん、文系出身者でも未経験可の求人がありますので、気になった方は調べてみてください。

 

  1. フットワークの軽さ

クライアント先に出向いて運用・保守業務をおこなうため、移動時間を苦にしない、フットワークの軽さも大切な資質といえるでしょう。また、内勤がメインのエンジニアに比べて外出することが多いので、一箇所にとどまるよりもいろいろな場所で仕事がしたい方にも向いています。しかし、夜間・休日出勤や出張などが多い企業もあるため、勤務条件の確認はしっかりおこないましょう。

 

  1. サービスエンジニアに資格は必要?

サービスエンジニアになるためには必要な資格はありません。しかし、都市部、地方を問わず、普通自動車免許を必須条件としている求人情報が多く見受けられます。クライアント企業への効率的な移動に自動車は不可欠となるため、普通自動車免許は保有していたほうがよいでしょう。

 

また、企業が取り扱う機器によりますが、工場の設備機械に関する資格の「機械保全技能士」、IT全般の知識を問われる「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」、電気工事を監督するための「電気工事施工管理技士」、家電製品に関する資格の「家電製品エンジニア」や「家電製品アドバイザー」などを保有していれば知識やスキルの証明になり、無資格の場合よりも評価されることが期待されます。

 

入社後の研修などで資格取得を推進している企業も見受けられますが、よりよい条件での就職や転職を希望する場合、資格を取得していると有利に働くでしょう。

 

  1. サービスエンジニアの年収相場について

求人情報サイトの「求人ボックス」の調査によると、2023年2月6日時点でのサービスエンジニアの平均年収は506万円、月給換算だと42万円となっています。また、転職などの口コミ情報を掲載している「転職会議」の情報によると、サービスエンジニアの平均年収は433万円、月給換算だと約36万円となっています。(2023年2月9日時点)

 

※参考:サービスエンジニアの仕事の平均年収は506万円 – 求人ボックス

     セールスエンジニア・サービスエンジニア(機械)の年収

 

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  1. サービスエンジニアの将来性

企業にもよりますが、サービスエンジニアが運用・保守業務をするハードウェア製品、すなわち、クライアントが業務をおこなうために必要になる機器がいきなり変わる可能性は低いと思います。また、時代の進化によりさまざまなものが自動化されていますが、サービスエンジニアの業務は「自動化されている機器自体のメンテナンス」などをおこなうため、AIやコンピューターに仕事を奪われるものではないと考えられます。そのため、サービスエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。

 

それらに加えて、サービスエンジニアとして仕事を続けていくと、現場担当者から管理職になり、マネジメントをおこなうことが一般的です。管理職になることは自社企業での昇給が見込まれますし、現場担当者や管理職として培った知識を活かして、「ITコンサルタント」や「セールスエンジニア」に転職することも可能でしょう。さらに、扱う機器によっては独立して開業することもできますので、仕事の広がりという意味でもサービスエンジニアの将来性は高いと判断できます。

 

  1. まとめ

サービスエンジニアは企業によって呼び方や業務内容が異なります。また、カスタマーエンジニアやフィールドサービスエンジニアなどとの違いも明確に定義付けされていないため、これらの職名を調べる際は、求人内容の確認が必要であるとご認識いただければ幸いです。

 

また、これらの職種では普通自動車免許を必須条件としている企業が多く、就職や転職を希望する方は、まずは普通自動車免許を取得してください。2023年2月9日現在では、未経験可の求人が多い印象があります。気になった方は自分で調べ、希望する進路を選べるように行動していきましょう。