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アフターコロナでIT業界への転職はどうなる?

アフターコロナでIT業界はどうなるのか

新型コロナウイルスの流行により景気は急速に後退しており、ビジネスの先行きが見通せないなかで、転職マーケットにおける求人数も減少しています。IT業界への転職を考えている人も、「今は動かないほうが良いのではないだろうか・・・」と不安になっている人が多いでしょう。今回は、転職を検討している方に向け、アフターコロナでIT業界がどう変わるのかについて解説していきます。

IT業界への転職希望者は増加している!?

コロナ禍において多くの企業が採用活動を控えるようになっていますが、そのような状況下で、コロナ前と変わらず人材が活発に動いているのがIT業界です。他の職種に比べるとITエンジニアは圧倒的な売り手市場であり、需要過多の状況は変わっていません。

20代専門の転職サイト「Re就活」を運営する学情がおこなった調査では、IT業界への転職希望者が増加していることが分かりました。「転職をする際に魅力を感じる業界」の質問に対して、「IT・通信・インターネット」と答えた人が37.8%で最多となっています。

IT・通信・インターネット業界を希望する理由としては、「テレワークの環境整備が進んでいるイメージがあるから」といった意見や、「今後も需要のある業界で成長していきたいから」といった意見が目立ちました。コロナ禍において多くの転職者が、テレワークなど多様な働き方ができることや業界の将来性・成長性を重視していることが伺えます。

また、「転職をする際に魅力を感じる職種」の質問に対しては、「企画・事務・管理系」と答える人がもっとも多く40%を超えており、続いて「ITエンジニア系(SE・システム開発・インフラ)」という結果になりました。コロナ前からの傾向ですが、手に職を付けることができるうえ、求人需要が高まっているITエンジニアはやはり高い人気を誇っています。

※出典:「テレワーク」の実施・推奨で、20代の転職希望業界に変化!「IT・通信・インターネット」業界への転職希望者の比率が3.7倍に| 20代・第二新卒・既卒の転職サイト【Re就活】

IT業界の人材不足

IT業界への転職者・転職希望者が多い背景として、IT業界の人材不足という問題があります。経済産業省の調査によると、2015年のIT人材(IT企業およびユーザ企業の情報システム部門に所属する人材)は約90万人であるのに対し、約17万人が不足していました。今後はさらに需給の差が広がり、2030年には、楽観値で約41万人、悲観値では約79万人ものIT人材が不足すると予測されています。

※出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」

IT業界が人材不足に陥っている要因としては、主に以下のような点が挙げられます。

少子高齢化

IT業界に限った話ではありませんが、少子高齢化にともなう労働人口の減少が人材不足の原因になっているのは間違いありません。ITエンジニア不足への対策として、政府は2020年度から小学校でのプログラミング教育を必修化していますが、今の小学生が社会に出るのはまだ先のこと。当面の対策として、多くの企業は採用年齢の引き上げや待遇改善をおこない、エンジニアの確保に努めています。

IT業界の急成長

IT業界の市場規模は急成長を遂げており、矢野経済研究所の調査によると2019年の市場規模は12兆9,180億円に達しました。

※出典:国内企業のIT投資に関する調査を実施(2020年) | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

2020年は新型コロナウイルスの影響によってマイナス予測となっていますが、2021年以降は再び活気を取り戻すと考えられています。IT業界の成長スピードに対して、ITエンジニアの供給が追いついていないことも現在の人材不足の要因と言えるでしょう。

ITテクノロジーの目覚ましい発展

IT業界の人材不足の要因として、AIやIoTなどのITテクノロジーが目覚ましい発展を遂げていることも挙げられます。IT業界は技術のアップデートが早いため、エンジニアがそれに追いつけず人材不足を招いているのです。AIエンジニアやIoTエンジニアは大幅に不足していますし、インフラエンジニアやアプリ開発エンジニアなども需要に対して供給が追いついていないのが現状です。

アフターコロナのIT業界でエンジニアに求められるもの

IT業界における人材不足は日本経済全体で見れば大きな課題だと言えますが、人材が不足するほど転職者は好待遇で迎え入れられるため、IT業界に転職する人にとっては有利な状況だと言えます。ただし、どんなエンジニアでも有利な転職ができるわけではありません。特に、アフターコロナのIT業界において求められるのは、以下のようなエンジニアだと言われています。

付加価値の高いエンジニア

アフターコロナのIT業界では、「特定のプログラミング言語で何年の開発経験があるエンジニア」というより、「どんな個性のあるエンジニアなのか?」「どんな付加価値を持ったエンジニアなのか?」という点が重要になってきます。

IT関連の知識・スキルだけでなく、他にも得意分野を持ったエンジニアは市場価値が高くなります。たとえば、経理・会計に強いエンジニアや、マーケティングを熟知したエンジニア、中小企業診断士の資格を持つエンジニアなど、複合的なスキルを備えることで付加価値を高めているエンジニアは重宝されるはずです。

語学力のあるエンジニア

アフターコロナのIT業界では、語学力のあるエンジニアが求められます。エンジニアの人材不足から、すでに多くの日本企業では外国人エンジニアを登用し始めており、今後はより多くのプロジェクトに外国人エンジニアが入ってくると考えられています。

日本人エンジニアが外国人エンジニアと一緒に働く場合、当然ですが言葉の壁が邪魔になります。外国人エンジニアの日本語力はもちろんですが、日本人エンジニアにも一定の語学力がないと連携するのが難しくなるでしょう。その意味で、英語や中国語を使えるエンジニアは希少価値が高く、どんな転職先でも重宝されるはずです。

インフラエンジニア

5Gの普及やIoTの拡大によって、私たちの生活はより便利で快適なものになりますが、一方で懸念されているのがセキュリティリスクです。増大するセキュリティリスクに備えるため、サーバーやネットワークなどのセキュリティ対策に精通したインフラエンジニアは、これまで以上に活躍の場を広げるでしょう。

アフターコロナにおけるIT業界の将来性

矢野経済研究所は、2020年度以降における国内民間企業のIT市場規模(ハード・ソフト・サービス含む)を以下のように予測しています。

・2020年度:前年度比0.1%増の12兆9,000億円

・2021年度:前年比4.3%減の12兆3,500億円

・2022年度:前年比0.4%増の12兆4,000億円

2021年度はコロナ禍による業績不振の影響を受ける形で、市場規模は前年度比4.3%減になると予測しています。しかし、2022年度以降は世界経済が立ち直り始めることなどを背景に、5Gの本格普及が進むことや、働き方改革の推進、データを活用した取り組みの進展によるAI/IoTなどの普及、さらに、これらを受けてセキュリティ対策の必要性が高まることなどから、市場は緩やかながらも成長していくとの見通しを示しています。

※出典:国内企業のIT投資に関する調査を実施(2020年) | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

今後も、IT人材の需要が減少することは考えにくく、ITエンジニアの将来性は明るい見通しを立てられるでしょう。アフターコロナのIT業界でエンジニアとして飛躍するためには、「IoT」「AI」「5G」の動向を注視しておくべきです。

IoT

IoTとは、「モノ」のインターネットのこと。家電や車などインターネットに接続されたモノからデータを取得することで、離れた場所からでも計測・制御などを可能にする技術です。エアコンや冷蔵庫などの家電、体重計や血圧計などのヘルスケア機器、車や工場設備など、様々なモノがインターネットに接続されるようになっており、コロナ禍においては無人化や非接触を実現するためのIoT活用も話題になりました。

アフターコロナにおいても引き続きIoT化は加速して、あらゆるモノがインターネットにつながる社会が到来すると言われています。そこで、欠かせない存在になるのがIoTエンジニアです。豊富な経験を持ったIoTエンジニアはまだまだ少ないため、今後はますます活躍するフィールドが広がっていくでしょう。

AI

AIとは、ビッグデータをコンピュータに記録することで人と同様に思考する人工知能のことです。製造業における不良品検知や在庫最適化、農業における作物の選別や自動農薬散布、金融業における株価予測、不動産業における価格査定、小売・卸売業における需要予測、またコロナ禍における感染防止対策など、あらゆる分野でAIが活用されるようになっています。

このようなAI活用を支えるのがAIエンジニアであり、アフターコロナにおいても活躍が期待されています。AIを使った事業開発を進める企業が増えるのにともない、AIエンジニアの需要も高まっており、年収1,000万円を超える求人も少なくありません。

5G

5Gとは、「高速大容量通信」「低遅延」「同時多数接続」を実現する第5世代移動通信システムのことで、日本では2020年3月から商用化されています。

5Gは、4Gの100倍の通信速度と1,000倍の通信容量を実現する、高速大容量通信が最大の特徴。4Gで10秒かかるデータ通信も、5Gならわずか0.1秒です。また、5Gは遅延(タイムラグ)が少ないのもメリットの一つ。ほぼリアルタイムでデータを送受信できるので、今後は、自動運転車や遠隔手術など高度な安全性が求められる領域でもAI機器の実用化が進むと考えられています。同時多数接続ができるのも5Gの大きな特徴で、1km2内で100万台の端末を同時に接続できます。5Gは、来たるべきIoT社会の欠かせないインフラになるはずです。

アフターコロナでIT業界への転職はどうなる?まとめ

新型コロナウイルスの流行は先が見通せない状況が続いていますが、幸いIT業界はマイナスの影響が少ない業界です。コロナ前と同様に、今後もITエンジニアは高い需要が見込めます。アフターコロナのIT業界では、今のスキルに執着せず、市場のニーズに合わせて柔軟にできることを増やしていけるエンジニアが活躍するようになるでしょう。

目まぐるしく変化するIT業界で転職を成功させるには、転職エージェント(転職コンサルタント)の力が必要です。IT業界やIT企業についてリアルな情報を持っている転職エージェントを活用して、理想の転職を実現しましょう。

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