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転職コラム

20代WEBデザイナーの平均年収は低い?収入アップを目指す方法を解説

20代の方が将来の収入やキャリアアップをWEBデザイナーの視点で検討するうえで、本記事は有益な情報源となるでしょう。

平均年収の実態から、収入アップや発展的なキャリアに向けた具体的な戦略まで、詳細に解説しています。雇用形態ごとの実際の収入や、経験を積むことで広がるキャリアの可能性も掘り下げます。本記事はWEBデザイナーとしての将来に向けた戦略的な計画を立てる手助けとなることでしょう。

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20代WEBデザイナーの平均年収は?雇用形態別でご紹介

20代WEBデザイナーがどのくらいの年収を得ているか、正社員や派遣社員などの雇用形態別にご紹介します。

正社員の場合

厚生労働省が運営するjobtagでは WEBデザイナー・20代正社員の平均年収は、20歳から24歳でおよそ305万円、25歳から29歳では361万円に上るとされています。ちなみに30代では483.65万円、40代は569.17万円、ピークを迎える50代で575.07万円となります。

企業に所属すると、安定した収入、福利厚生や研修制度の恩恵を受けられる利点がありますが、企業に属するとクリエイティブの自由度が限られる場合もあります。

派遣社員の場合

20代のWEBデザイナーの派遣社員は、平均月収はおよそ34万円で、年収に換算すると約408万円になります。

派遣社員の特長は、プロジェクトごとに異なる企業で経験を積めるため、多岐にわたる業務に携わり、スキルを広げる機会があります。

一方で、正社員に比べて安定性や福利厚生面で不利な側面があるため、短期から中期のキャリア形成を目指す方にとっては派遣社員としての働き方が適しています。

パート・アルバイトの場合

アルバイトやパートの求人では、時給が1100円から3000円までさまざまです。週5日8時間働いた場合、年収は平均で約357万円になります。

アルバイトやパートの仕事は勤務時間が柔軟であり、仕事と学業や家庭生活を同時にこなすことができる利点があります。ただし、雇用の不安定さやスキル向上の機会が限られることも考慮すべきです。

フリーランスの場合

フリーランスで活動するWEBデザイナーの年収は、平均でおよそ562万円とされています。

フリーランスは自身のスキルと積極的な営業活動によって、収入を大きく伸ばせます。柔軟な時間管理や案件の選択の自由は魅力的ですが、収入の不安定性や保険、年金などの自己管理が求められる点も考慮が必要です。

また、クライアントとの良好な関係を築きながら、着実に実績を積んでいくことが重要です。

WEBデザイナーの年収が低い理由を解説

WEBデザイナーの給料が低いと耳にする場合も少なくありませんが、背景には複数の理由があります。

1つ目の理由は、業界自体の若さです。WEB産業は新しく、20代や30代の人が中心です。平均年齢が38.3歳というデータからも、若手が多いことが伺えます。一般的に、年齢とともに経験やスキルが上がり給与に反映するため、若手が多い業界では年収も抑えられがちです。

次に、WEBデザイナーが働く企業は、設立年数が浅い中小企業が多く、低い受注単価のなかで、多くの仕事をこなさなければならない状況から、経験の浅いデザイナーを採用するケースが多いため、WEBデザイナー全体の年収を引き下げる要因になっています。

20代未経験でもWEBデザイナーになれる?

もしもあなたが、20代の未経験からWEBデザイナーを目指しているとしたら、採用の可能性がどの程度あるのか、心配かもしれません。以下で詳しく見ていきましょう。

20代前半なら採用されやすい

WEBデザインの世界は未経験者でも積極的に採用されることがあります。

WEBデザインの仕事では新しい技術やトレンドに柔軟に対応できる若い力は高く評価され、企業側は長期的な視野で投資し、初歩からスキルを身につけさせることが多いため、募集要項に「未経験OK」となっている場合、20代前半を想定している場合が多いです。

WEBデザイナーとしてキャリアをスタートさせるには、20代前半が絶好のチャンスです。

20代後半ならプランを立てることが大切

20代後半に差しかかると、比較的採用されやすい年齢ではあるものの、未経験からWEBデザイナーを目指す場合、計画的なアプローチが重要です。

完全な未経験からのスタートならば、スキルの習得と実務経験を計画的に積み上げることで、採用につなげられます。

事前準備をしておく

未経験からWEBデザイナーを目指すには、具体的な事前準備が効果的です。

パソコンはクリエイター向け機種か、メモリー容量を16GB以上搭載した機種を選びましょう。そして、Adobe Creative Cloudなど必要なソフトを購入します。

WEBデザインに関する基本的なコーディングスキルやデザインの原理、ツールの操作方法など、基礎となる知識やスキルの学習を計画します。

また、資格取得やポートフォリオの作成も、就職活動でプラスとなります。

WEBデザイナーが向いている人の特徴

  • ・好奇心が強く、新しいことを進んで学び取り入れる柔軟性がある。
  • ・根気強く、微調整や反復的なテストに対する耐性がある。
  • ・創造性があり、ユーザー体験を追求し、オリジナルな提案ができる。
  • ・作業効率が高く、複数プロジェクトを限られた時間で高品質に仕上げられる。

WEBデザイナーに向いている人は、上記のような特徴があります。

好奇心と柔軟性、常に学び続ける意欲がある人。また、根気強く、1つのデザインに集中して最適なユーザー体験を追求できる人、創造的でユーザーの心をつかむデザインを生み出し、クライアントの要望に応じたオリジナリティあふれる提案ができるとさらに成功しやすくなります。

そして、時間効率が高く、複数プロジェクトを限られた時間で高品質に仕上げられる人は、WEBデザイナーに向いています。

20代WEBデザイナーの年収をアップする方法

WEBデザイナーの年収は高くありませんが、工夫次第で年収を向上できます。本項では、具体的な手段をお伝えします。

副業をする

例えば、アイコンやバナーの制作では一件あたり数千円から取り組むことができ、ロゴ制作では1万円以上の報酬を見込める場合もあります。また、トップページのデザインでは2万円から、下層ページの制作では1万円からと、案件によってさまざまな収入のチャンスがあります。WEBサイト製作の副業で月10万円稼ぐケースもあり、まずは月3万円を目指すとよいでしょう。

クラウドソーシングサイトを活用すれば、気軽に始められ、本業以外の時間を使い、スキルを磨きながら、収入を増やせます。

コーディングスキルを身につけておく

WEBデザイナーが年収を伸ばすためには、デザイン能力だけでなく、コーディングスキルも重要となります。

特に、HTMLやCSS、JavaScriptなどのWEB制作に必須の言語を習得すると、デザインからサイト構築までの幅広い業務を手がけることが可能になります。

コーディングスキルがあれば、より多くの案件に対応できるため、収入アップに直結します。400万円を超える年収を得ているWEBデザイナーも、コーディングスキルを活かしていることが多いです。

20代WEBデザイナーがデザイン領域で取得したいスキル

WEBデザイナーとして、職場でもフリーランスでも、さまざまなプロジェクトに対応できるように、常に新鮮な知識とスキルを取り入れることが大切です。

デザイン領域で特に重要となるスキルをご紹介します。

新しいデザインツール

新しいデザインツールは、日々進化するWEBデザインの世界で、作業の効率化と創造性を高めるためとても重要です。

例えば、Adobe XDやSketch、Figmaのようなツールでは、使い勝手や共同作業の機能が向上しており、特徴を理解し、使いこなせれば、作業効率が向上し、仕事の幅が広がります。新しいツールを学ぶと、チーム内での価値を高め、年収の増加につながる可能性もあるでしょう。

グラフィックデザイン

色彩学やレイアウト、タイポグラフィーなどのデザインの基本を学び、ロゴやバナー、UI要素などの製作に活かせます。魅力的なビジュアルを作り出すことは、ユーザーの注意を引き、結果としてWEBサイトのコンバージョン率を向上させ、評価や収入アップにつながります。

動画制作

動画制作は、WEBデザインの枠を超え、広告やプロモーションでも求められるスキルとなっています。

動画編集ソフトウェアの操作、アニメーションの概念、ストーリーボードの作成など、動画制作に関わる技能を身につけることで、WEBサイトに動的な要素を加え、ユーザー体験を豊かにできます。さらに幅広い案件を手がけることが可能となり、市場価値の向上につながります。

WEBデザイナーからキャリアアップできる職種

WEBデザイナーの経験を活かして、より高度で高収入の職種を目指せます。本項では、おすすめの職種をご紹介します。

WEBディレクター

WEBディレクターは、クライアントの要望をつかみ、具体的なWEBサイトの企画・設計をおこない、チームを率いてプロジェクトを遂行する役割を担います。企画段階から公開に至るまでの過程をコントロールし、スケジュール管理、品質管理をおこないながら、クライアントと制作スタッフの橋渡しをおこないます。

WEBディレクターになるためにはプロジェクトマネジメント能力が必須であり、ウェブデザイン技能検定やWEBディレクション試験などの資格が職務に役立ちます。コミュニケーション能力やリーダーシップが求められます。

参考記事:WEBディレクターとは?転職前に確認。仕事内容や資格は?

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、WEBサイトを「動かす」ための技術を磨く職種です。具体的にはHTML、CSS、JavaScriptなどを駆使して、デザインの実装から、ユーザーインターフェイスの開発、SEO対策まで幅広い業務を担当します。

最新技術の習得が求められるため、HTML5プロフェッショナル認定試験やウェブデザイン技能検定などの資格がキャリア形成に寄与し、技術力のアップデートを常に心がけることが大切です。

参考記事:フロントエンドエンジニアになるための方法とは?未経験からの転職や必要なスキルをご紹介

UI・UXデザイナー

UI・UXデザイナーは、ユーザーの使い勝手と経験を重視したデザインをおこないます。UIデザイナーは直接的なインターフェイスの設計を、UXデザイナーは利用者の経験全体を計画するために綿密なリサーチとテストが不可欠です。

アドビ認定プロフェッショナルやウェブデザイン技能検定などの資格が役立ちます。UI・UXデザイナーはアプリやWEBサイトを利用する全体的な体験改善を目指し、ユーザーニーズに応えるデザイン追求を通じて、企業にとって重要な役割を果たします。

参考記事:UI・UX・WEBデザイナー、それぞれの違いは?必要なスキルと共に解説

20代がWEBデザイナーの転職を成功させるポイント

20代でWEBデザイナーとして転職を考えている場合、以下のポイントに気をつけて準備を進めるとよいでしょう。

ポートフォリオを作っておく

ポートフォリオは、応募する企業の採用担当者に自己のデザイン技術や創造性をアピールするための重要なツールです。

今まで手がけたプロジェクトを選び、それぞれの作品へ説明とビジュアルを入れ、5W1H(どのような状況で、誰と一緒に、何をおこない、なぜそれをデザインしたのか、どのように進めたのか)の観点で構成しましょう。

具体的な成果や数字を記載して、自分の作品がどのように価値を生み出したかを示すのが効果的です。

資格を取得しておく

WEBデザインに関連する資格を取得しておくことも、転職の成功に役立ちます。未経験の場合には特に有効で、資格を持っていることで基本的なスキルがあるという信頼を得やすくなります。

分類

資格名

資格内容

WEB

ウェブデザイン技能検定

WEBデザインや制作に必要な知識と実務能力を問う国家資格。

WEB

WEBクリエイター能力認定試験

WEBサイト制作のデザイン知識とコーディング能力を測定・評価。

WEB

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5やCSS3、JavaScriptなどのWEB標準言語の知識と技術力を認定。

ツール

アドビ認定プロフェッショナル

PhotoshopやIllustratorなどの基本的な利用スキルを評価。

ツール

Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopによる実践的なグラフィックコンテンツの作成能力を評価。

ツール

Illustratorクリエイター能力認定試験

DTPファイルやWEBデザインパーツの作成、作品制作などが含まれる。

デザイン

色彩検定

色に関する基本理論や心理、調和などが出題される。

資格は、実務能力、学習意欲や成長への取り組みを示すため評価されます。資格取得に向けた勉強は自分自身のスキル向上に有用です。

転職エージェントを活用する

最後に、転職エージェントの利用を考慮してみてはいかがでしょうか。転職エージェントを使うと数多くの公開求人はもちろん、非公開求人にもアクセスできます。応募者のスキル・性格・キャリア目標と企業の需要とを照らし合わせ、転職エージェントは最適な職場を紹介します。

弊社アールストーンはWEB業界に特化したエージェントです。業界を熟知し、企業ごとの面接対策や、内定交渉など、柔軟に対応可能です。WEBデザイナーへの転職を成功させるため、ぜひご活用ください。

まとめ

20代WEBデザイナーの平均年収に関してさまざまな角度からご紹介しました。

  • ・年収が低い理由は業界の構造・年齢にあります。
  • ・未経験の場合、20代前半と20代後半で異なる準備が必要。
  • ・副業やスキルアップで年収アップを目指しやすい職種です。
  • ・ポートフォリオ作成や資格取得が転職成功につながります。

WEBデザイナーは20代から目指しやすい職種です。創造性を活かし、常に新しい技術やデザインに触れられるWEBデザイナーを目指す方に、本記事が参考になれば幸いです。