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モバイルゲームとは?ソーシャルゲームとの違いを解説

モバイルゲームという言葉を聞いたことがあっても、ソーシャルゲームやスマホゲームとの違いを明確に説明できる方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?この記事では、それらの解説やビジネスモデル、モバイルゲームの将来性などについて記載しています。ぜひともご確認ください。

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  1. モバイルゲームとは

モバイルゲームとは、持ち運びのできるデバイスで遊べるゲームのことです。広義には、スマートフォン、ガラケーとも呼ばれるフィーチャーフォンガラケーとも呼ばれる、タブレット端末、携帯型ゲーム機などでプレイできるゲームのことを指します。しかし、株式会社マレが運営するゲームメディアの「電ファミニコゲーマー」が2020年にDeNAの協賛企画で発表した「日本モバイルゲーム産業史」では、1999年以降の携帯電話でプレイできるゲームのことをモバイルゲームと定義しているようです。

 

そのため、モバイルゲームと見聞きした際は、広義では持ち運びができるデバイスで遊べるゲーム、狭義には携帯電話(フィーチャーフォンやスマートフォン)で遊べるゲームとして認識してよいかと思います。

 

※参考:DeNA協賛企画 日本モバイルゲーム産業史 目次&年表

 

  1. モバイルゲームとソーシャルゲームの違い

モバイルゲームやソーシャルゲーム、スマホゲームなど、○○ゲームと付く言葉は多数存在しています。この項目では、ソーシャルゲームについての紹介をしてから、モバイルゲームとの違いを説明します。

 

  1. ソーシャルゲームとは

ソーシャルゲームとは、SNS上でプレイができるゲームのことです。日本で初めてSNSとして流行したものは、2004年に誕生した「mixi」です。mixiは完全招待制のクローズドなコミュニティで、ブログに相当する「日記」や友人からの「紹介文」、誰が自身のページを訪問したかがわかる「足あと」など、当時としては斬新な機能が盛り込まれていました。

 

その後、mixiはmixi内で利用できるゲームを提供し、mixiのようなソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で遊べるゲームは「ソーシャルゲーム(略称はソシャゲ)」と呼ばれるようになりました。また、ソーシャルゲームはSNS内で遊ぶものとなるため、SNSに登録しなければ利用できない、という特徴があります。

 

  1. ソーシャルゲームはモバイルゲームの一種

上述したように、モバイルゲームは広義には移動できるデバイスで遊べるゲーム、狭義ではフィーチャーフォンやスマートフォンで遊べるゲームを指します。そのため、大きくとらえるとソーシャルゲームはモバイルゲームの種類のひとつとなり、モバイルゲームのなかでもSNSに登録をしないと遊ぶことができないものと説明できます。つまり、両者の違いはSNSへの登録が必要かどうかが大きなものとなり、現在のモバイルゲーム市場では、ソーシャルゲームは圧倒的に少なくなってきています。

 

  1. スマホゲームとの違い

スマホゲームとは、その名のとおりスマートフォンで遊べるゲームのことです。上述した2つと比べると、スマホゲームはモバイルゲームの一種となり、ソーシャルゲームでスマートフォンで遊べるものはスマホゲームの一種となります。

 

これら以外にも、ゲームにはいくつかの種類があり、ゲームについて話すうえで「コンシューマーゲーム」は欠かすことができません。下記関連記事でそれらについてまとめておりますので、よろしければこちらもご確認ください。

 

関連記事:コンシューマーゲームとは?特徴とゲームの違いについてご紹介

 

  1. モバイルゲームが無料で遊べる理由

モバイルゲーム(特にスマホゲーム)のなかには無料で遊べるものが多くあり、不思議に思ったことがある方もいらっしゃると思います。無料で遊べるモバイルゲームのビジネスモデルは、ユーザーを多く集め、お金を払ってくれる方の分母を増やして収入を得るものになっています。

 

モバイルゲームで遊ぶ際は、金銭を支払うか否かでプレイ時間やアイテム、キャラクターなどの条件が変わっていき、課金ユーザー、無課金ユーザーという言葉も存在します。おもしろいゲームを作ることで課金ユーザーが増えていく可能性があり、課金ユーザーの増加は収益に直接つながる仕組みです。

 

また、モバイルゲームではこのようなビジネスモデルが多いことから、有料型や広告付きのモバイルゲームよりも、収益性が高くなっていると判断できます。

 

  1. モバイルゲームのマネタイズ

モバイルゲームのマネタイズ方法を3つ説明します。

 

  1. 有料型

ゲームを有料で買い切ることで収益を発生させるモデルです。「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などの過去作品のリマスター版や実績のあるゲームに関連した作品などが多い傾向があります。有料型は作品を完成させるまでの初期投資が大きくなりますが、リリース後はアプリ内課金型に比べると運営が手がける負担は少なくなります。

 

  1. アプリ内課金型

無料でゲームを提供し、スタミナや体力、イベントの利用券などのプレイ時間に対する課金やアイテムやキャラクターなどを獲得するためのガチャ(くじ引き)などで収益を得るモデルです。現代のモバイルゲームでは一番多いビジネスモデルとなります。ゲームリリース後も、期間限定イベントや人気漫画・アニメとのコラボレーションなど、どのようにしたら利用者や課金者が増えるかを考えながら運営をしなくてはなりません。

 

  1. 広告付き無料型

ゲームを無料で提供し、ゲーム内に入れ込む広告で収益を得るモデルです。クオリティを売りにしたモバイルゲームで広告付き無料型のビジネスモデルを採用しているものは少なく、簡易的に遊べるモバイルゲームやスマートフォンアプリなどでよく見るビジネスモデルです。

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  1. モバイルゲームの将来性

2020年のコロナ禍から世界のゲーム需要は大きく伸長し、日本のゲーム市場も約2割増加しました。また、2020年に拡大したゲーム市場が2021年に減少するような反動もなく、VR/ARゲームやeスポーツの発展もあり、今後もゲーム市場自体は盛り上がっていくことが予想されます。さらに、2021年のゲームユーザーはアプリゲームユーザーが一番多くなっています。

 

※参考:世界ゲーム市場は約22兆円に 国内市場はゲームアプリが1.3兆円

 

こちらのデータから、狭義のモバイルゲームユーザーが一気に他分類のゲームに移行することは考えずらく、数年はこのような状態が続くのではないかとも予想できます。しかしその一方で、モバイルゲームは浸透し切ったという意見もあり、他分類のゲームにユーザーが流れていく可能性も示唆されています。また、将来的にはプラットフォームを問わず遊べるゲームが登場するといわれており、その際のモバイルゲームがどのような状況になるかは未知数です。

 

そのため、ゲーム業界自体の将来性は高いと判断できますが、狭義のモバイルゲーム単体では、必ずしも将来性が高いとは言い切れないのではないかと考えられます。

 

  1. まとめ

モバイルゲームとは、広義では持ち運びのできるデバイスで遊べるゲーム、狭義ではフィーチャーフォンやスマートフォンで遊べるゲームとして認識してよいかと思います。

 

また、最後に触れた将来性に関しては、日本の少子化から国内ユーザーが減るのではないかという予想もされています。しかし、モバイルゲームも国際化が進んでおり、今後の日本企業の戦略としては、海外も視野に入れたゲーム開発の重要度が増していくと考えられます。いずれにせよ、モバイルゲームがどのように変遷していくかは、技術進化や「ウマ娘 プリティーダービー」のような大ヒット作にも左右されます。モバイルゲームに携わる方は、業界の流れに敏感である必要があるでしょう。