エンジニアの転職回数は採用に影響する?実は強みにもなる!?  

  • TOP
  • 転職コラム
  • エンジニアの転職回数は採用に影響する?実は強みにもなる!?  

エンジニアの転職回数は採用に影響する?実は強みにもなる!?  

現在、ITエンジニアの転職が活発化している傾向にあるようです。転職する理由はさまざまですが、転職の内容や回数のうち、特に転職回数の多さがマイナス材料となり、企業に悪い印象を与えてしまうこともあるようです。

今回の記事では、転職回数が多いことで、企業側がどういったイメージを持つのか、また転職回数の多さを、逆に強みに変えるポイントとは何か、といった点について詳しく解説していきます。

 

近年のエンジニア平均転職回数(年齢別)

 

ITの普及により、エンジニアの需要は非常に高くなっています。それに合わせて、「もっと高い収入で働きたい」「キャリアアップを目指したい」というエンジニアも多く、現状よりもさらに待遇のよい職場へ転職を希望するエンジニアも増えているようです。

実際、IT業界で働くエンジニアの転職率はどのような数値になっているのでしょうか。「独立行政法人情報処理推進機構」が発行している「IT人材白書2015」によると、以下のようなデータが出ています。

 

【IT技術者の年代別転職回数】

20代 / 75.5%(転職なし)、15.7%(1回)、4.9%(2回)、3.9%(3回以上)
30代 / 53.1%(転職なし)、22.4%(1回)、11.8%(2回)、12.7%(3回以上)
40代 / 45.1%(転職なし)、17.2%(1回)、15.4%(2回)、22.3%(3回以上)
50代 / 41.6%(転職なし)、19.8%(1回)、16.8%(2回)、21.8%(3回以上)

 

このデータを見ると、20代で転職するエンジニアの割合は24.5%となっているのに対し、30代は46.9%、40代は54.9%、50代は58.4%となっており、30代以降の転職率が伸びているのが特徴です。

 

背景には、キャリアを積んだエンジニアが、さらなるキャリアアップを目指して転職するという事情があるようです。エンジニアの場合「チャレンジ転職」が多いといわれ、より最先端の開発現場で自分の能力を試したい、自身の市場価値を高めたい、といった転職理由が目立ちます。

 

入社数年の20代前半のエンジニアの仕事は、どちらかというとテスト業務や基礎的な業務が多く、なかなか新しいことにチャレンジできないケースや、最新技術を使った開発に参加できる回数が少ない、といった不満要素が少なからずあります。そのため、20代後半、30代から転職する割合が多くなる背景には、現状を打破して「キャリアアップを目指したい」「チャレンジしたい」という若手エンジニア特有の思いがあるようです。

 

転職回数が多いことで面接企業に与えてしまうイメージ

 

転職回数が多いことによって、面接で不利になってしまうケースも少なからずあります。企業側は、転職回数が多い人材に対してなぜ懸念を抱くのでしょうか?

 

・転職回数が多い=定着率が悪い

企業としては、採用するからには「できるだけ長く勤務してほしい」というのが本音です。しかし、転職回数が多い人材だと「この人は職場環境や待遇に不満を持って、またすぐに転職してしまうかもしれない」というイメージを持たれることがあります。

 

・転職回数の割にキャリアアップが感じられない

スキルアップや新しいチャレンジを目指しての複数回の転職であれば、企業側も「この人はエンジニアとして常にレベルアップを目指しているんだな」と良い印象を持ちます。

しかし、転職回数が多いわりに、キャリアやスキルがほとんど変化していない、または同じような会社ばかりに転職している人の場合、企業側は「この人は過去の転職経験でキャリアアップを果たせていない」「スキルアップを目指す意志や向上心が感じられない」といったイメージを持ちやすくなります。

 

・人間性に懸念を持たれる可能性も

転職回数が多いことで、人間性に疑念を持たれることもあります。「社内でトラブルばかりを起こして転職を繰り返しているのではないか」「人間性やコミュニケーションに問題があるのではないか」「社員との交流がうまくできない人物ではないか」といったネガティブな印象を与える可能性もあるようです。

 

本当に気を付けたいのは転職回数よりも、短期間での離職を続けていること

 

たとえ転職回数が多くても、転職理由が明確なケースや、転職履歴からキャリアアップが目に見えてわかる人材であれば、企業側はネガティブな印象を抱きません。採用する側としては、「会社に利益をもたらす価値ある人材」を求めているわけですから、本当に優れた人材であれば、過去の転職回数は問題にならないわけです。

 

企業が不安視するのは、転職回数そのものよりも「短期間離職」のほうです。短期間のうちに何度も転職を繰り返す人材ほど、企業側は悪いイメージを抱きやすくなります。短期間のうちに何度も離職をしていると、「社会適性が欠如しているのではないか」「人間的に何か問題を抱えているのでは」「忍耐力や継続力がない」といった心証をもたれてしまいがちです。

 

短期間離職の目安は、大体数カ月から1年程度での退職です。これを一度だけでなく、複数回繰り返しているエンジニアは、スキルの前に人間性に問題があると判断されることが多くなります。さらに問題なのは、この離職の回数の多さを、自分のせいではなく、会社や職場環境のせいにしてしまうという点です。

 

自分の落ち度を認めず、離職の理由を常に会社のせいにしている人材は、それだけ面接企業に対して悪い印象を与えます。そういう人材は「この人を採用してもすぐに離職する可能性が高い」「離職してからわが社の悪口を言うかもしれない」などと思われる可能性が高いのです。

 

 

転職回数が多いということを強みに変える!

 

転職回数の多い人が転職を成功させるためには、転職理由を明確にし、転職回数の多さを強みにしてアピールすることが大切です。

転職回数が多い場合の有効なアピール方法をいくつか紹介していきます。

 

・転職によってスキルとキャリアアップをしてきた

新しいチャレンジやスキルアップを目指すエンジニアほど、「新しい職場で仕事をしたい」という意欲が強まります。さまざまな会社で経験を積み、スキルを学び、エンジニアとして成長するためにも「転職は欠かせなかった」ということをアピールできれば、転職回数そのものが強みになるでしょう。

ここで重要なことは、自身のスキルアップや実績を証明するものをしっかりと提示できるかどうかということです。「転職するたびに新しい開発現場で実績を重ねてきた」「いろいろなプログラミング言語を取得してきた」など、これまでの自身の経歴からエンジニアとしての優秀さを明らかできれば、転職回数そのものが大きな強みとなります。

 

・転職の多さでコミュニケーション能力を鍛えてきた

エンジニアとしての仕事は、技術力だけでなくコミュニケーション能力の高さも問われます。どれほど技術があっても、人間性やコミュニケーション能力に問題があれば、企業側も積極的に採用したいという気持ちにはなりません。

 

「数多くの上司と仕事をし、コミュニケーション能力が向上した」「社内スタッフとの協調性がしっかり取れる」など、転職を繰り返してきたことで人間性やコミュニケーション能力を鍛えてきたという点をアピールできれば、企業側も良い印象を抱くようになります。

 

・新しいプロジェクトへの対応力が増した

IT業界は、常にプロジェクト単位で仕事が発生します。仕事(案件)の数だけプロジェクトの内容が異なり、そのプロジェクトへの適応力と柔軟性がエンジニアにも求められるのです。

転職回数が多いということは、それだけさまざまなプロジェクト経験が豊富である、と言い換えることもできます。豊富な転職経験によって「さまざまなプロジェクトにコミットできる能力がある」ということをアピールできれば、転職回数の多さがマイナス材料として捉えられることは少なくなるでしょう。

 

まとめ

 

自身のスキルやキャリアが向上しないまま転職を繰り返しても、それはアピールになるどころか企業側が懸念を抱く材料にしかならないことがほとんどです。何を目指しての転職なのか、転職をする理由がホジティブなものであるかどうか、といった点を改めて考えてみることが大切です。

 

エンジニアとして転職を目指している人のなかには、「転職理由をうまく説明できるか不安」「自分をアピールすることに自信がない」と不安を持つ人もいるかもしれません。そういう場合は、IT業界に強い転職エージェントを利用する手段もあります。

 

転職エージェントを利用すれば、応募書類の添削、面接対応、企業へのアピールまで、さまざまな点で的確なアドバイスとサポートを行ってくれます。