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転職コラム

【エンジニアの面接対策】魅力的に転職理由を伝えるためには?

【エンジニアの面接対策】魅力的に転職理由を伝えるためには?

今、転職によってキャリアアップ・年収アップを目指すエンジニアや、異なる種類のエンジニアに転身する人が増えています。エンジニアの転職マーケットは活況であり、魅力的な求人を見つけるのはそれほど難しくはありません。しかし、選考がうまく進むかどうかは別問題であり、「面接までは進むけど落ちてしまう」というケースもたくさんあります。

転職面接では様々な質問がされますが、なかでもカギになる質問が「転職理由」です。今回は、エンジニアの面接対策として「転職理由の答え方」について考えていきましょう。

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エンジニアは転職回数が多い?

エンジニアは転職回数が多い?
エンジニアは他の職種に比べて転職回数が多いことで知られています。エンジニアの転職回数が多い理由として考えられるのは、主に以下の3点です。

・エンジニアは求人数が多く、転職のチャンスが広がっている

エンジニアの転職回数が多い理由の一つとして挙げられるのが、エンジニアを必要とする企業が増えていることです。ビジネスを推進するうえでエンジニアが果たす役割は非常に大きなものになっており、あらゆる企業がエンジニアの獲得に力を入れるようになっています。

転職を考えるエンジニアの立場からしたら選択肢が多く、非常に動きやすい状況だと言えます。実際に転職によって今とは異なる業界に進んだり、今とは異なる種類のエンジニアにチャレンジしたりする人も増えています。

・待遇面の不満から転職を考えるエンジニアが多い

エンジニアの仕事は個人の成果が分かりやすいにもかかわらず、「成果を給与に反映してもらえていない」と感じているエンジニアは少なくありません。実際に、給与面での不満が転職理由となることは多いようです。

また、多くの企業が慢性的なエンジニア不足に陥っており、一人あたりのエンジニアにかかる負荷が重くなりがちなのが現状です。しかも、エンジニアの仕事は代えが効かないケースが多いので、トラブルが生じた場合などは休日出勤や長時間残業を強いられることも少なくありません。このような労働環境に対する不満が転職理由となるケースも多々あります。

・キャリアアップを図るタイミングで転職するエンジニアが多い

多くのエンジニアは現場で個々に任された仕事をこなしていきますが、ある程度の経験を積んだタイミングで、マネージャーのポジションに就いてキャリアアップを図りたいと考えるエンジニアが増えてきます。特に30代になると、転職によってプレーヤーからマネージャーへシフトするエンジニアが多くなります。

マネージャーとして活躍するためにはプログラミングスキルだけでなく、マネジメントスキルが必要になりますが、責任が重くなるぶん給与などの待遇も向上するのが通常です。

・「転職回数が多い=転職に不利」とは言えない!

上記のような理由から、エンジニアは相対的に転職回数が多い職種となっています。一般的には、転職回数が多いと転職にマイナスになると言われますが、エンジニアに関してはそれほど気にする必要はないでしょう。

エンジニアは慢性的に不足しているため、企業側も「転職回数が多い」という理由だけで採用を見送ることは考えにくいです。もちろん、ちょっとした理由ですぐに辞め、転職を繰り返しているとしたら印象は良くありません。しかし、明確なビジョンを持っていて、ステップアップ・キャリアアップのために転職を重ねている人ならそれほど心配する必要はないでしょう。

エンジニアが転職活動でやりがちな失敗とは?

エンジニアが転職活動を進める際、やりがちな失敗が「面接での不適切な受け答え」です。面接では「本音を出すところ」と「本音を隠すところ」のさじ加減が難しく、それによって面接官の印象も大きく変わってきます。エンジニアの方は、以下の2点を意識して面接に臨むようにしましょう。

・転職面接で「現在の会社に対する不満」はNG!

エンジニアが転職面接で口にしてはいけないのが、現在の会社に対する不満です。「今の会社は残業が多いから」「今の会社は給料が安いから」「今の会社は人間関係が良くないから」といった不満が転職理由の本音かもしれません。しかし、面接でこのような不満を口にすると、「この人は転職してもすぐに不満を持ち、またすぐに辞めてしまうのではないか・・・」と疑念を持たれてしまいます。

もし現在の会社に不満があったとしても、転職面接ではそのことをできるだけ表に出さないようにし、面接官にネガティブな印象を与えないようにすることが大切です。

・転職面接では「入社後にやりたいこと」を明確に!

エンジニアの転職面接において重要なのが、成長意欲を伝えることです。「今何ができるのか?」を伝えることも重要ですが、それよりも「これから何がしたいのか?」を伝えることを強く意識しましょう。そのためには、成長意欲と明確なキャリアビジョンがなければいけません。

面接官に「このエンジニアは成長しそうだ」「このエンジニアを採用したら事業が加速しそうだ」と感じさせることができれば、選考通過の可能性は大きく高まるでしょう。

転職面接では面接官のミッションから逆算する

転職面接では面接官のミッションから逆算する

エンジニアが転職面接で適切な受け答えをするためには、「面接官のミッション」について考えてみることも重要です。相手の立場になることで、「どんな答えが的確なのか?」が見えてくるはずです。

・面接官のミッションとは?

転職面接を通過するには、面接官のミッションを意識することが大切です。エンジニアの転職に限った話ではありませんが、面接官のミッションは会社にとっての「ベストマッチ」を探すことです。

もう少し具体的に言うと、多くの面接官は「できるだけ長く会社に在籍し、なおかつ活躍してくれるエンジニア」を探しています。そのため、面接を通して「このエンジニアは、すぐに辞めてしまう恐れはないか?」「このエンジニアの価値観は、会社が目指す方針や方向性と合っているか?」といったことを見極め、採用・不採用のジャッジをします。このようなことを意識すれば、最適な受け答えができるはずです

・人柄や価値観を伝えることでミスマッチを避ける

どれだけ高度なスキルを持ったエンジニアでも、どれだけ高い志を持ったエンジニアでも、会社に馴染めなければ思うように活躍できませんし、早期で退職する可能性も高くなります。面接官はそれをもっとも恐れているため、マッチング度を重視するわけです。

そのため、転職面接でこれまでのエピソードや今後のビジョンについて話す際は、自分の人柄や価値観を伝えられるように意識しましょう。面接官があなたの人柄や価値観を把握できれば、会社の雰囲気や方向性にマッチするかどうかを判断しやすくなります。相性の合わない人を採用すること(相性の合わない会社に入ること)は、お互いにとって「無駄」になってしまうので避けなければいけません。

転職面接における質問内容のなかでも、特に「転職理由」は人柄や価値観が顕著に反映されます。そのため、転職理由の回答のなかで自分らしさをうまく伝えられるようにシミュレーションしておきましょう。

 

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エンジニアの転職面接では「転職理由」をうまく伝える

エンジニアが転職面接を通過するためには、上述のとおり、転職理由をうまく伝えることが重要です。その際はぜひ、以下の3点を意識するようにしてください。

・できるだけポジティブな転職理由を

今の仕事や職場に対する不満から転職を決意したエンジニアは、面接で転職理由を聞かれるとどうしてもネガティブな受け答えをしてしまいがちです。「残業が多いから」「社内の人間関係が悪いから」「給与に不満があるから」「上司のやり方に付いていけないから」といった理由はいずれもネガティブな転職理由であり、そのまま伝えると面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

面接の一つのテクニックとして、「ネガティブな転職理由をポジティブに変換する」というものがあります。頭に浮かんでいるのはネガティブな転職理由だったとしても、「なぜ転職するのか?」「それはなぜか?」「どうしてそう思うのか?」と突き詰めて考えてみると、そこからポジティブな理由が見えてくるものです。

たとえば、「残業が多いから」とう転職理由を突き詰めて考えてみましょう。

なぜ、残業が多いと転職するのか? → なかなか自分の時間が持てないから

なぜ、自分の時間を持ちたいのか? → 新しいプログラミング言語を習得したいから

なぜ、新しいプログラミング言語を習得したいのか? → 仕事の幅を広げたいから

このように「新しいプログラミング言語を習得したい」「仕事の幅を広げたい」といったポジティブな理由が見えてきました。このように、転職理由をポジティブなものに変換して伝えることで面接での印象は大きく変わってきます。この他にも、転職理由をポジティブに変換した例をいくつか挙げておきます。

転職理由「給与に不満があるから」

→ 努力や成果を正当に評価してくれる会社で働きたいから

→ 評価制度が整っていて、昇給・昇格の基準が分かりやすい会社で働きたいから

→ 仕事の成果が給与に反映されることで、一層やりがいを持って働けるから

転職理由「社内の人間関係が悪いから」

→ 周囲のメンバーと連携を図りながら、チームワークを大切にして仕事を進めていきたいから

→ 他のエンジニアと切磋琢磨して、スキルアップを図りたいから

→ 人間関係が良好でコミュニケーションが円滑なチームのほうが、開発するシステムの精度が高まり、自分自身も充実感を得られるから

転職理由「上司のやり方に付いていけないから」

→ 社歴や年齢にかかわらず、自由に意見やアイデアを出せる職場で働きたいから

→ エンジニアもどんどん意見を言って、より良い環境を作っていける会社で働きたいから

→ 上司の考え方に共感しながら、同じ方向を向いて開発に取り組みたいから

また、2020年以降は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに転職を考えるエンジニアが増加しました。そのため、面接の場でコロナ関連の転職理由を伝える人も多くなっています。特に、エンジニアで目立つのは「リモートワークをしたいから」という転職理由です。

もちろん、リモートワークを導入している企業に応募することが前提になりますが、「なぜリモートワークをしたいのですか?」と聞かれたときに、明確に答えられることが重要です。「家族の感染対策や子どもの育児環境を優先して郊外に引越したいから」「通勤時間を無くして、スキルアップするための時間に使いたいから」「将来的に地元に腰を据えて働きたいから」といった内容であれば問題はないでしょう。

・企業の特色を踏まえた転職理由を

転職理由を答えるときは、「なぜ、転職先としてその企業に応募したのか?」という点も盛り込むと思います。その際は、その企業の特色にマッチした回答を心がけましょう。

たとえば、挑戦的なベンチャー企業を転職先として選んだ場合は、「斬新なアイデアを提示し、新たな事業の開拓に貢献できると考えたため」という回答であれば、新しいことに意欲的なエンジニアという印象を与えられます。逆に、保守的な企業を選んだ場合は、「担当する仕事を迅速かつ正確にこなすのが得意であり、即戦力として貢献したいと考えたため」「今の会社よりも幅広い企業とお取引をしている御社で自分のスキルアップを目指すため」といった回答をすると、自分の業務を堅実に遂行できるエンジニアという印象を与えられるでしょう。

このように応募企業の特色と自分の特色をリンクさせ、転職理由として伝えるのが効果的です。そのためには、しっかりと企業研究をおこない、その企業の特色や方向性、業界内でのポジションなどを把握しなければいけません。

これからの転職活動はオンライン面接対策が必須!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、採用活動において「オンライン面接」を取り入れる企業が増えています。特に、IT業界やWeb業界ではオンライン面接の導入が進んでおり、エンジニアの面接もオンラインでおこなわれるのが一般的になりました。

エン・ジャパンが実施したアンケート調査でも、43%の企業がオンライン面接を導入しており、オンライン面接導入企業の7割が「オンライン面接に満足」していることが分かりました。オンライン面接に満足している理由としては、「遠方の応募者対応ができる」「新型コロナウイルス感染防止に繋がる」といった声が目立ちました。また、今後のオンライン面接の方針については、「導入しており、今後も積極的に推進する」という回答(32%)が最多であり、次に「これから導入を検討する」という回答(22%)が続きました。このアンケート調査からも、オンライン面接を前向きに捉えている企業が多いことが分かります。

※参考:454社に聞く!「オンライン面接」実態調査 ―『人事のミカタ』アンケート | エン・ジャパン

オンライン面接には、対面の面接とは違った対策・注意点があります。エンジニアとして転職をお考えの方は、以下のポイントを意識してオンライン面接に臨みましょう。

オンライン面接対策01:事前にネット環境を整える

オンライン面接では、ネット環境が不安定だと映像や音声が途切れたり、うまく接続できなかったりします。実際に、オンライン面接の担当者からも「音声が聞き取りにくいことがある」といった声が聞かれます。

オンライン面接に臨むにあたっては、事前にネット環境を整えるのがマナーです。一般的に、オンライン面接では10~30Mbpsの回線速度が必要だと言われています。現在の回線速度が10~30Mbpsに満たないようであれば、回線プランを乗り換えたり有線LANに切り替えたりする対策が必要です。

オンライン面接対策02:分かりやすいリアクションをする

オンライン面接の担当者からよく聞かれる意見が、「表情や雰囲気をつかみにくい」というものです。オンラインのコミュニケーションは対面に比べて伝わる情報が少ないので、「本当に伝わっているのか?」「ちゃんと話を聞いているのだろうか?」といった印象を与えてしまうおそれがあります。そのため、オンライン面接ではうなずきや相づち、表情の変化などで分かりやすいリアクションを意識しましょう。

また、オンライン面接では「区切り」が分かりにくく発言が被ってしまうことも多いので、自分が話し終わったタイミングで「以上です」と加えるのが良いでしょう。

オンライン面接対策03:要所要所でカメラ目線を意識する

オンライン面接では通常、画面に映った面接官の顔を見ながら話すことになります。これ自体は問題ありませんが、面接官から見ると少し目線がずれて見えるため、「もしかして、カンペを見ている?」と思われてしまう可能性もあります。そのため、要所要所でカメラに目を向けて相手と目を合わせる配慮も必要です。

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【エンジニアの面接対策】魅力的に転職理由を伝えるためには?の【まとめ】

面接で転職理由を話すときは、「なぜ、今の仕事を辞めるのか?」ということに終始せず、「転職して何をしたいのか?」「どんな目的で転職するのか?」といったことまで含めて説明することが重要です。エンジニアの転職面接に際しては、転職する目的を明確にするとともに、理想とする働き方やキャリアビジョンも整理して、スムーズに回答できるようにしておく必要があります。

本編でもご説明したとおり、転職理由にネガティブなフレーズを使うのはNGです。「スキルアップ」「キャリアアップ」「新しい挑戦」といった成長意欲を感じさせるポジティブなフレーズを交えながら、魅力的に伝えるようにしましょう。

この記事を監修したコンサルタント

takeuchi
竹内 康雄 Yasuo Takeuchi

過去、自分が転職した時に『自分にはこんな可能性があるんだ』と気付かせて下さったコンサルタントがいて、その方に憧れたからです。