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転職コラム

インフラエンジニアの平均年収は高い?スキルアップで高収入を目指す方法を解説

インフラエンジニアは、企業のIT基盤の設計から運用までを担う専門職で、年収は一般会社員より高いとされています。

しかし、年収をさらに上げるには、どのようなスキルを身につけ、どのようなキャリアを築けば良いのでしょうか。

本記事では、インフラエンジニアの平均年収、年収を上げるためのスキルアップ方法、未経験でインフラエンジニアになれる理由、年収1,000万円を目指すアプローチについて、解説します。

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  1. インフラエンジニアの平均年収は660万円

 

厚生労働省の『職業提供サイト(日本版O-NE)』のデータを参考にすると インフラエンジニアの平均的な年収は、一般の会社員と比較して、高いレベルに位置しており、実際には約660万円と考えられています。

以下、詳しく見ていきましょう。

 

  1. 一般よりも年収は高い

 

一般的な労働者と比較して、インフラエンジニアは高い年収を得る傾向にあります。

主な理由は、専門性が求められる職種なため、そして専門性に見合った報酬が支払われるからです。さらに、多くの企業が技術手当などの各種手当を支給しているのも、年収が高くなる一因です。

国税庁の『令和3年分民間給与実態統計調査』によれば、労働者全体の平均年収は約440万円となっており、インフラエンジニアの平均年収660万円は、一般的な労働者よりも50%以上高い水準にあります。

 

  1. 【年代別】20代・30代・40代の平均年収

インフラエンジニアとしてのキャリアを積むことで、一般的な会社員よりも高い年収を得ることが可能です。

以下、年齢別にインフラエンジニアの年収と一般的な会社員の年収を比較してみましょう。

 

・20代の平均は372万円

20代のインフラエンジニアの平均年収は全体で372万円、20代前半が314〜339万円、20代後半は391〜445万円となっています。

20代はIT未経験、初心者の割合が高く、インフラエンジニアとしての実務経験やスキルが少ないため、年収に関しても伸びしろがあります。

一方で、国税庁の民間給与実態統計調査によると、一般の会社員20代前半の平均年収は269万円、20代後半が371万円でした。一般の会社員に比べると、インフラエンジニアは専門職として評価されていることがわかります。

 

・30代の平均は506万円

30代のインフラエンジニアの平均年収は、30代前半で429〜533万円、30代後半は490〜573万円が平均年収となります。

インフラエンジニアはITシステムの基盤に関わるため、設計から運用まで一貫したスキルが必要となります。30代になると、より専門的にサーバーやセキュリティなどの個別分野の専門性を高めていくだけでなく、システム全体を見通す能力を培うなかで、プロジェクトリーダーやマネジメント職に就く人も少なくありません。

国税庁発表の民間給与実態統計調査では、30代の平均年収は431万円です。比較すると、インフラエンジニアはやはり高額な年収を得ていることが分かります。

 

・40代の平均は609万円

40代に入ると、インフラエンジニアの職場では多様なキャリアパスがあります。多くのエンジニアはマネジメントやリーダーシップの役割を果たし始め、結果として年収も上がります。40代前半インフラエンジニアの平均年収は550〜621万円、40代後半は616〜651万円となっており、一般の社会人40代の平均年収480万円と比べて高いのが分かります。

40代では、専門技術だけでなく、チームやプロジェクトをまとめる能力が求められるため、マネジメントスキルを身につけていると、年収アップの大きな要因となります。また、長年の経験とスキルが評価され、特に大規模プロジェクトでの成功経験があると、評価はさらに高まります。

 

  1. インフラエンジニアの年収はなぜ高い?

 

インフラエンジニアの年収が高い理由は、役割の重要性と専門性、そして人材の不足に起因しています。

インフラエンジニアは、企業のITインフラを構築・運用し、システムの安定性、セキュリティ、パフォーマンスの最適化、コスト削減、障害対応などの重要な役割を果たします。インフラエンジニアは、企業の業務を支え、企業の成長に直接的に貢献します。

また、インフラエンジニアは、多くの専門知識と技術を必要とします。例えば、ネットワークの設計・構築、セキュリティの確保、クラウドサービスの導入、仮想化技術の活用などは、特定の知識や技術が必要となります。また、IT技術は日々進化しており、最新の技術を学び続ける努力が求められます。

さらに、IT業界全体での人材不足も、インフラエンジニアの年収を押し上げる要因となっています。特に、経験豊富なインフラエンジニアは、専門性と経験を活かし、企業から高い評価を受け、高年収を得られます。

 

  1. インフラエンジニアで年収1,000万円目指す方法

企業のITインフラを支える重要な責任ある仕事に携わるインフラエンジニアが年収1,000万円を目指すための具体的な方法をご説明します。

 

  1. 専門的なスキルをアップさせる

スキルの向上は、給与を高める確実な手段です。インフラエンジニアは、ネットワーク、セキュリティ、クラウドなど多岐にわたるスキルを持つ必要があります。専門のスキルを高めるためには、資格取得が有効です。例えば、CiscoのCCNAやCCNP、Amazon Web Services(AWS)の認定資格などがあります。資格を取ることで、スキルが確かなものと証明でき、より高い給与を期待できます。

また、インフラエンジニアとしての実務経験を積むことも重要です。実務経験を積むことで、スキルを磨き、自信をつけることができます。特に、大規模なプロジェクトや課題に関わることで、高い経験値を得られるので、積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。

 

  1. 大企業へ転職する

大手企業は、経営が安定しており、高い給与を支払うことが可能です。国税庁のデータによれば、従業員数が5,000人以上の企業では、従業員数が10人未満の企業に比べて平均年収が倍近く高いです。つまり、大手企業への転職を成功させることで、年収をアップできます。

大企業では、多くのプロジェクトがあるため、多種多様なスキルが求められるので、自身が持つスキルをより広範に活かせる場合が多いです。

 

  1. 外資系に務める

外資系企業の多くは、実力主義や成果主義を重視しています。つまり、従業員のパフォーマンスや成果に応じて評価や給与が決まります。

外資系企業は、一般的に国内企業に比べて給与水準が高いです。特に、マネージャーや管理職になると、さらに高い給与が得られる可能性があるため、外資系企業でマネージャーや管理職を目指すことで、高年収を得られます。

また、外資系企業はグローバルに活動している場合が多いため、外資系企業で働くことで、国際的な視野やスキルも身につけることができます。実力を示せば、海外の他の拠点や関連会社での勤務や、グローバルなプロジェクトに参加するチャンスもあります。

 

  1. フリーランスとして活動する

経験を積んだあと、フリーランスとして独立し、高単価の案件を獲得できれば、年収1,000万円以上を目指せます。

フリーランスとして働くことで、組織内での人間関係のストレスを避けながら自由に仕事ができるのが利点です。

ただ、自分で案件を取る必要があるため営業スキルが必要で、また、クライアントが提供した成果に満足しなければ、次の依頼は期待できません。

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  1. インフラエンジニアで年収が上がりやすいスキル

 

インフラエンジニアとしての年収を高めたいと考えるなら、いくつかの重要なスキルを身につけることが必要です。以下では、特に年収に影響を与えると考えられるスキルをご紹介します。

 

  1. IT知識を幅広く習得できる「ITパスポート」

ITパスポート試験は、情報処理推進機構が実施している、ITに関する基礎知識を習得するための国家資格です。

ITパスポート試験では、新しい技術(例:AI、ビッグデータ、IoT)や新しい方法論(例:アジャイル)の基本的な知識、経営(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)、IT(セキュリティ、ネットワークなど)、プロジェクト管理など、多様な分野にわたる分野から出題されます。

学生や非IT企業で働く人も対象とされており、試験内容は比較的簡易に感じるかもしれませんが、基本的な知識をしっかりと身につけることは、将来的に高い給与を得るための重要なステップです。

ITパスポートを受験したあとは、ネットワークスペシャリスト試験やプロジェクトマネージャー試験など、専門性の高い資格を取得するのもおすすめです。

 

  1. 深い専門知識が得られる「メーカー認定資格」

 

クラウド基盤やネットワーク機器を提供しているメーカーは、それぞれ独自の認定資格を展開しています。

例えば、ルータやネットワーク制御機器の大手Cisco(日本法人:シスコシステムズ合同会社)は、CCNA(Cisco Certified Network Associate)認定資格を提供しています。

CCNAはネットワークに関する広範な知識が求められる認定資格で、具体的には、レイヤー2のスイッチングやレイヤー3のルーティング、無線接続、セキュリティなど、ネットワークに関わるさまざまな知識を学べ、商用ネットワークで利用が多いCiscoの製品(Ciscoルーター、Catalystスイッチなど)に関するスキルを習得できます。

サーバーでの利用が多いLinuxのOS利用スキルは、Linux技術者認定資格LinuCを取得するとよいでしょう。

LinuCではクラウドを含むシステム開発・運用・管理の現場で、Linux技術を中心に、求められる技術力を問う試験で、クラウドコンピューティングや仮想化技術など、モダンなインフラストラクチャーに必要な知識を証明できる資格です。クラウドの時代には、サーバーのセットアップが簡単にもかかわらず、Linuxの知識は依然として重要です。

また、Amazon・Google、VMwareもそれぞれ独自の認定資格を提供しています。

Amazonの認定資格は、AWSクラウドコンピューティング認定プログラムによって提供される資格で、AWSを利用するクラウドサービスに関する知識、スキル、ノウハウを証明します。AWSの認定資格には、役割と専門分野ごとに設計されたさまざまな認定試験があります。役割ベースの認定には、クラウドプラクティショナー、アーキテクト、デベロッパー、および運用担当者の認定があり、専門分野の認定には、セキュリティ、データベース、機械学習、ネットワーク、データ分析などがあります

Googleの運営するGCPの認定資格には、ユーザー認定資格、アソシエイト認定資格、プロフェッショナル認定資格の3つの種類があります。ユーザー認定資格は、Google Workspaceを使用するための基礎スキルを評価するもので、アソシエイト認定資格は、クラウドプロジェクトをデプロイして維持するための基礎スキルを評価します。プロフェッショナル認定資格は、業界での職務経験が必要で、より高度なスキルを評価します。

仮想化製品大手のVMwareの認定資格は、VMwareの製品・サービスに関する知識が問われる資格であり、初級向けのVCTAから始まり、VCTA→VCP→VCAP→VCIX→VCDXの5つのレベルがあります。VMwareの認定資格は、同社のソリューションを管理する技術力と効果的な設計や展開をするために実務経験が必須となっています。

ベンダー資格は、それぞれの技術分野で深い知識を証明するもので、対象となる技術を使う企業では、高い給与を得るための重要な資格となります。

 

  1. チームを管理する「プロジェクトマネージャ試験」

プロジェクトマネージャ試験ではプロジェクトの目的の実現に必要な、プロジェクトマネジメントの知識と実践能力が評価される国家試験です。

プロジェクトマネージャーの仕事内容は多岐にわたり、プロジェクトの成功に向けてさまざまな責任を担います。

具体的には、プロジェクトの目標を明確にし、アクションプランを作成し、リソースを効率的に管理し、コミュニケーションを円滑にし、リスクマネジメント、進捗管理、品質管理、パフォーマンス管理をおこない、プロジェクトの終了時にドキュメンテーションを完了し、成果物を引き渡し、プロジェクトの評価をおこない、将来のプロジェクトのための知見を得る必要があります。プロジェクト全体の活動をサポートして、プロジェクトの目標達成を目指します。

プロジェクトマネージャはIT関連の職種のなかでも、特に平均年収が高い職種として知られています。

ただし、プロジェクトマネージャは、ITスキルだけでなく、品質管理、リスク管理、コスト管理、法律知識、コミュニケーション能力、視野の広さ、リーダーシップ、問題解決、意思決定、プレッシャーに打ち勝つ精神力など、多くのスキルが求められます。

プロジェクトマネージャー試験やPMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)などの資格は、上記の多岐にわたるスキルを証明するもので、取得すればより高い給与を得る道が開かれます。

 

  1. インフラエンジニアは未経験でもなれる?

 

インフラエンジニアになるためには、必ずしも事前の経験は不要です。IT業界全体で人材不足の状況が進行中で、特にインフラエンジニアは未経験でも転職しやすい職種です。以下、未経験者が転職しやすい理由を詳述します。

 

・インフラ保守運用の需要が高い

インフラエンジニアが管理するサーバーは、多くの場合、24時間稼働しており、止めることができない場合が多いです。常に稼働を監視する必要があるため、24時間体制でシフトを組み、監視する保守運用案件が多く存在します。

また、サーバーで不測の事態に初動で対応できれば、影響範囲を大幅に抑えられる場合が多いため、需要が高く、未経験でも求人を出している企業が多いです。

参考までに、弊社R-Stoneでは、未経験のインフラエンジニアの求人も掲載しております。

 

・インフラエンジニアの人材不足

システムエンジニアのなかでも、コーディング能力がある技術系や上流工程を扱う職種が人気で、多くの経験を積める職種に人気が集中しています。結果として、インフラエンジニアを希望する未経験者が少なく、人員不足が進行しています。

しかし、インフラエンジニアには将来性があり、多くの経験を積む機会があります。理由として、インフラエンジニアは、サーバー、ネットワーク、ストレージなどのITインフラを構築・運用する役割を担います。ITインフラの技術は、ビジネスの基盤となる重要な要素であり、インフラエンジニアの役割は企業にとって不可欠です。

また、クラウド技術の進化により、インフラエンジニアの役割も進化しています。クラウドサービスを運用・管理するスキル、セキュリティ対策の知識、自動化技術に関する知識など、新しい技術を学び続ける必要があり、学んだ知識を現場で活用するなかで多くの技術的な知見を得られるでしょう。

 

・クラウドへの移行が増えている

従来は自社内に設置していた(オンプレミス)ITインフラをクラウドコンピューティングへ移行する動きが加速しています。

オンプレミスでは、機器の発注から、設置、構築、運用まですべてに対応する必要がありましたが、クラウドコンピューティングの場合は、クラウドサービスの使用料と運用管理担当者の人件費のみとなるため設置や運用のコストを大きく削減できます。

また、クラウド環境では必要なタイミングで必要な分だけ、リソースを追加できます。また、異機種、異世代の混在などにも柔軟に対応でき、クラウドサービスの提供元がセキュリティ対策を行っているため、セキュリティリスクを軽減できるなど、さまざまなメリットがあるためです。

 

・新技術が常に現れるため即戦力になれる

インフラエンジニアが求められる技術は、常に変化しており、新しいツールや方法論が登場し続けています。

常に新しい技術を学びたい、向上心が高い人にとっては、魅力的な職種です。新しい技術に精通すれば、他と差別化でき、年収の向上やキャリアの発展が期待できます。

 

・個人でも学びやすい環境が整備されてきた

インフラエンジニアとして必要なスキルを身につけるためには、実際にネットワークやサーバーを構築し、さまざまなセットアップを試すなどして学ぶのが効果的です。

しかし、サーバーやルーターなどの機器を個人で購入し、利用するのは設置場所や費用面で難しかった時代もありました。本格的なネットワーク機器は企業用の高価なものとなり、使いこなすのも専門的なスキルが要求されるため、学習目的では手を出しにくいものでした。

現在では、仮想環境やクラウド技術の進化によって、個人レベルでもサーバーの構築やネットワーク設定が簡単におこなえるようになった結果、インフラエンジニアとして必要なスキルを、個人が実践を通じて学びやすい環境が整備されています。

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  1. まとめ

 

インフラエンジニアの年収と高収入を目指す方法を見てきました。

  • 平均年収は660万円で、年代別には20代が372万円、30代が506万円、40代が609万円。
  • 年収1,000万円を目指す方法は、専門スキルアップ、大企業への転職、外資系企業勤務、フリーランス活動。
  • 年収を上げるスキルは、「ITパスポート」、「メーカー認定資格」、「プロジェクトマネージャ試験」。
  • インフラエンジニアは未経験でも可能で、新しい技術を学びながら即戦力として活躍できる。

 

弊社R-StoneはIT・Web・ゲーム業界専門の人材紹介会社で、未経験のインフラエンジニアの求人も掲載しています。

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