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ARアドバンストテクノロジ 代表取締役社長 武内氏/採用エバンジェリスト 水野氏インタビュー

社長自身が重要視する「エンジニアを中心とした成長できる組織」急成長の原動力となる、ARIの独自カルチャーとは

2010年に創業し、2023年6月に東証グロース市場に上場を果たしたARアドバンストテクノロジ株式会社(略称:ARI)。クラウドやAI・データ活用といった先進技術を駆使した事業を展開し、この10年あまりでグループ社員500名超、売上高100億円を超えるまでの急成長を遂げた。

同社は高い技術力を背景に、自社プロダクト開発や受託開発を進め、お客様の課題に対してワンストップでソリューションを提供している。一方で、社員満足度向上を目指し、経営理念やビジョンの理解・共感にも注力しているという。なぜ、一見すると売上に直結しにくい企業カルチャー面の醸成も大切にしているのだろうか?

そこで今回、ARIの創業者であり代表である武内寿憲氏に、事業の強みから将来ビジョン、文化形成に至るまで話を聞いた。また、本記事の後半では、IT・Web業界で多くの経験を積んだ後にARIへとジョインした水野恵太氏に登場いただき、求職者に近い目線で「ARIで働く魅力や可能性」を伺った。

【写真右】 ARアドバンストテクノロジ株式会社 代表取締役社長 武内寿憲氏
大学卒業後、大手外資系企業に入社し、ITサービス部門で20代中盤からマネジャー職を務める。その後、独立系SIerに転職し、コンサルティングやシステム開発のマネジメントを担当。その後、経営参画を経て、代表まで務めた。2010年1月、ARアドバンストテクノロジを創業し、現在に至る。

【写真左】 ARアドバンストテクノロジ株式会社 採用エバンジェリスト 水野恵太氏
金融系SIやDXコンサルティング企業のRidgelinezにおいて、エンジニアやコンサルタントを担当したのち、サイバーエージェントに転職。開発ディレクターを務める。2023年、ARアドバンストテクノロジにジョインし、エンジニア経験をベースにした採用戦略の立案・実行、採用広報活動を担う。

■「人」を重要視した結果、より良いサービスの提供に繋がる

ARI社は2010年に創業し、2023年6月には株式上場を果たすなど急速な成長を遂げています。まずは、ARI社がどのような事業を展開しているのかお聞かせください。

ARI・武内氏:ARIは、クラウドを中核として超上流のコンサル工程からUI/UXデザインやクラウドネイティブなシステム開発はもちろん、データ・AI活用までをワンストップで提供しているDXソリューション企業です。

事業に関しては大きく2つに分けることができます。ひとつがクラウドネイティブSI事業で、先ほどもお伝えした通り、システムの上流から関わることが可能です。もうひとつがプロダクトサービス事業で、AIを軸にした自社開発を行っています。その中で領域特化型のサービスブランドとしてクラウド活用総合支援サービスを展開する「cnaris(クナリス)」、データ・AI活用総合支援サービスを展開する「dataris(デタリス)」を提供。単に、クラウド領域に強く、システムを開発して届けるだけのビジネスではありません。私たちは、お客様のデータおよびAIドリブン経営を推進するためにどのようなことが実現できるのかのコンサルティングから実装まで手がけています。

▲「2023年8月期決算説明資料」より抜粋

組織としては、どのような部門があるのでしょうか。

ARI・武内氏:大きく分けてコンサルティング部門とエンジニアリング部門、デザイン部門にDXに必要とされるITコンサルタントやエンジニア、データサイエンティストの他、デザイナーまで多様なスキルを持つ専門人材が在籍しています。一般的な数十人から数百名規模の同業ですと、ある程度同じ職種が集まる組織になりがちな面があり、提供できるサービスの幅が限定される傾向にあります。

当社では単なるシステム提供だけにとどまらず、サービスのケイパビリティや付加価値をさらに向上させるため、先進領域のエンジニアの他、データサイエンスやAI領域の専門人材が集まっています。これらの専門人材がお客様の要望にあわせて最適なプロジェクト編成を実現する、Business×Technology×Creativeの「BTCアプローチ」で、お客様の支援を課題解決を支援を推進している点が特に大きな差別化ポイントになっています。

▲「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」より抜粋

その他にもARI社の特徴があれば教えてください。

ARI・武内氏:我々はBusiness Transformation(BX)の実現を通してお客様をサポートさせていただいております。BXとは、システム開発、デジタル化、DXにとどまらず、お客様のPURPOSE・VISIONの達成に向け、創造的なビジネスゴールをデザインし、新しい価値を提供することを指します。
テック系ベンチャーのようにデータ分析・活用だけをしても、お客様が目指すBXの実現までには至りません。アプリケーション開発やUI/UXデザインも必要で、それがあるからこそデータ活用やAI活用による、BXの実現が可能になるのです。

先ほどお話した「BTCアプローチ」によって、当社ではBXの実現を広くサポートしています。創業当時からトレンドを押さえた、先進領域で勝負できる会社を目指して、UI/UXといった領域においても、お客様のニーズが顕在化する前から研究していました。このような一般的なSIerとは違った取り組みを、長年続けてきました。

コンサルティング部門やデザイン部門、技術部門に、多様な人材が在籍していると仰っていましたが、各社員が力を発揮できるように意識していることはありますか。

ARI・武内氏:色々な職種の社員がいますので、各部門が有機的に連携できるように意識しています。同じエンジニアでも使う言葉の意味合いなどが違うことがある中で、デザイナーやコンサルタントも同じチームに入る場合、相互の違いの理解がないと上手く連携を取ることが難しくなります。当社ではお互いの職種がお互いのプロフェッショナル領域を尊重し、互いに敬意をもってコミュニケーションを取ることができています。それがカルチャーとして根付いているため、異なる職種間でもさまざまなシナジーを生み出せていると感じます。

「自身でできないことができる同僚に敬意を払い、チームメンバーの多様性を尊重しよう」というのは私が創業以来、社員に伝えてきたことです。この価値観が社内に浸透しているため、自然とこのカルチャーに合った人が仲間として参画していただいている印象です。

また、違う職種のプロフェッショナルと協働することは次に繋がる良い学びになるとも考えています。コンサルタント・デザイナー・エンジニアは違う職種であれ、必要になるスキルは一部重なる部分があります。例えば、コンサルタントであってもエンジニアレベルの技術的な知識があれば提案できる幅は広がりますし、エンジニアであってもデザイナーのようにUXを考えられるスキルがあれば提供価値は格段にアップします。それぞれのプロフェッショナルがお互いの専門性を発揮し合い、学べる環境があるため相乗効果が生まれていると感じています。

武内社長は自らが人事業務に強くコミットしていると聞きました。経営者として人事業務に注力している理由を教えてください。

ARI・武内氏:なぜ人事業務にこれほどまでコミットしているかといいますと、「事業を作るのは人である」という考えが根底にあるからです。

例えば、ビジネスの生産性を上げるには自動化などの技術が必要ですが、仕組みを考えたり、知恵を出すのは結局、人=社員ですよね。社員の成長がなければ、事業を作っていくことはできません。だからこそ、社員一人ひとりが活躍できる場を作っていかなくてはならないのです。誰と誰が組み合わされば、より大きな化学反応が起こるのかを考えていきますし、社員同士が常に対話をし、お互いを理解しながら仕事をすすめていけるような環境作りに努力しています。互いに認め合える、安心感が得られるといった心理的安全性が高い環境を創っていくことが、エンジニアをはじめとした社員の皆が自身の力を最大限発揮できることにつながると思っています。

エンジニア育成において意識していることはありますか。

ARI・武内氏:我々はエンジニア主体の組織です。エンジニアの皆がトレンドの技術に触れることでモチベーションを高めることができたり、お客様の課題を自ら解決できたという経験を積むことを通して、成長しているという実感を持てたりします。そういった環境を作るのが最重要だと考えています。そのためには、人事的な観点でのサポートも大切ですが併せて意識しているのは、日々のプロジェクトに夢中になれてかつスキル向上につながるさまざまな経験をしてもらうことです。優良なお客様からお任せいただいた先進的なプロジェクトに参画することや、自社プロダクトの開発にジョインしてもらうなど、エンジニアが知的好奇心を満たしながら技術を習得できる環境を創るほか、社員自ら新たな新規サービスを企画発案するアイデアコンテストなども積極推進し、エンジニアの育成、能力開花の環境創出に努めています。そのためのカスタマーサクセスに応える強力な営業体制、常にトレンドをリードしていくための先進技術の研究開発体制を敷き、また技術研修のプログラムなどを充実させています。また、エンジニアのモチベーションは良い意味で伝染します。当社のエンジニアは積極的にLT会や技術勉強会を開催する等、自ら良い学び、良いものを仲間に共有するカルチャーがあるため、お互いにモチベーションを刺激し合えています。そのような環境があるからこそ、1年で100名程しか表彰されないAWSのTop Engineerが当社社員から選出されるなど、国内トップクラスの技術力を持つエンジニアが育つのだと考えています。

貴重なお話、ありがとうございました。

■IT業界の底上げを目指しARIへ

ここからは2023年にARIへジョインした水野さんに、求職者に近い目線からARI社について話していただきたいと思います。まず、水野さんの簡単なプロフィールをお聞かせください。

ARI・水野氏:金融系大手SIerで経験を積んだ後、DXコンサルティングファームのRidgelinezでマネージャーを経て、直近ではサイバーエージェントで開発ディレクターを担当していました。

水野さんはIT・Web業界でさまざまな経験をされており、転職において選択肢は数多くあったと思います。その中で、ARI社を選んだ理由を教えてください。

ARI・水野氏:直近で所属していたサイバーエージェントでは、メタバース領域をメインに関わっていました。しかし、その市場が拡大していくのはもっと先かなと感じていたんです。それなら、今までの自分の経験を活かせる仕事に挑戦することだと思い至りました。少し大きな話になりますが、「自分の力を発揮しながら、もっと日本のIT産業に貢献できる仕事をしていきたいな」と。そう考えたときに、IT業界で一番重要な役割を大切なのは担うなのは、やっぱりSIerなんですね。というのも、日本で我々が普段利用しているシステムやアプリケーションの多くがSIerによって開発されているためです。SIerのレベルを底上げすることが、日本のIT産業に貢献することだと信じ、ARIに入社しました。
ただSIerといっても従来型なイメージでなく、ARIは、トレンドを押さえたクラウドネイティブでモダンなシステムを提供でき、それに止まらず、これからさらに市場が拡大するデータ活用、AI活用分野に強みを持つところに、大きな違いがありました。この会社は間違いなく伸びると感じたことが、入社の決め手のひとつになりました。

正直、大手Webサービス会社から、SIerに転職するのはレアなケースだと感じます。根底には、日本のIT産業に貢献したいという思いがあったということですか。

ARI・水野氏:そうですね。あとは、受託開発が好きだったということもあります。受託開発と自社サービス開発は、対比で語られることもありますが、私自身、根本はそこまで変わらないと思っています。ビジネスのために開発を進めていくことは同じで、社内・社外と開発する人が違うだけではないでしょうか。また、受託開発の場合は、お客様から求められるアウトプットを実現できたときにとても感謝されます。こうしたやりがいはこの仕事ならではだと思っています。自社のサービス開発だけに止まらず、お客様の経営課題に直接的に自身の技術力を提供して、解決に導くことができるのがSIerです。日々トレンド押さえた技術をキャッチアップしながら、お客様とともに成長する、これも大きな醍醐味です。

現在はどのような業務を担当されているのですか。

ARI・水野氏:ARIは上場直後ということもあり、まずはビジョンに共感してくれる仲間集め、中途採用領域を中心に担当しています。また、今まで私が働いてきた会社の制度などを参考にしながら、当社の制度・仕組み作りも行っています。他にも、業務効率化につながるようなツールの提案や導入なども進めています。

■ ARI社の躍進。市場ニーズを捉える技術力と理想の人材像

実際に働いてみて、ARI社についてどう感じられていますか。

ARI・水野氏:設立してから10年超で売上100億円を達成するというのは、やはり驚くべき実績です。その要因としては技術力もそうですし、お客様のニーズに対する適応力が凄いなと感じています。お客様が抱える課題を捉えて、解決に導く技術をコーディネートできるのが、当社の強みだと感じています。

現状ですと、お客様からはどのようなニーズが多いのでしょうか。

ARI・水野氏:やはりクラウドやデータ活用、AI領域といったニーズは高まりをみせています。当社にはこの3つ全てにおいて、技術的な強みを持っています。これはたまたま当社が持つ技術力と市場ニーズが合致したわけではありません。先ほども武内からあったように、潜在的なニーズを捉えて、最先端技術の開発に率先して取り組んできた結果です。こうしたスタンスがあれば、これからも成長を続けていけると考えています。

水野さんは中途採用に注力されているとのことですが、ARI社にフィットする人材とはどのような方だと考えていますか。

ARI・水野氏:協調性を大切にできる方が、フィットするのではないでしょうか。個人の思いは当然大切ではありますが、それ以上にチームの成功を喜べるような方ですね。システム開発というものは、一人でできることが限られているため、チームで動くパターンが断然多い。自分の考えだけで突き進む、力技ではどうにもできない仕事です。意見が合わないことがあったとしても、検討を重ねながら、より良い道を模索していく。このためには、協調性を欠かすことができません。

最後に、ARIで働く魅力などありましたらお伝えください。

ARI・水野氏:ARIは成長フェーズにおり、会社の制度や仕組みなどを作っている最中です。そうした会社作りに関わることは、大手企業などではなかなか経験できないと思います。自分の意見を発信しながら、より良い会社を作っていきたい。変化を楽しみながら成長していきたい。このような思いを持った方と、ぜひ一緒に仕事をしていきたいですね。

【写真右】 株式会社アールストーン 代表取締役 吉岡誠司
【写真左】 株式会社アールストーン 紹介事業部 SI&コンサルティングチーム 坂野裕介

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