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アイスタイル 部長 竹澤氏インタビュー

アットコスメ(@cosme)を進化させていく“尖った技術集団”はいかにして生まれたか。

テクノロジー本部 ITイノベーション3部 部長 竹澤有貴氏

日本最大のコスメ・美容の総合サイト「アットコスメ(@cosme)」。月間利用者数1600万人、20~30代女性の3人に2人が利用するという同サイトを運営しているのが、株式会社アイスタイルだ。同社は2020年に向けた中期経営計画で、「Beauty×ITで想起される、世界で1番の会社になる」というミッションを掲げており、サービスを下支えするためにもエンジニアリング力の強化に取り組んでいる。

そんな同社で“尖った”エンジニアたちが集まり、先進的な技術力を発揮しているのが「ITイノベーション3部」という部署。この組織を牽引しているのが2015年にアイスタイルにジョインを果たした竹澤氏だ。アイスタイルの開発部隊の裏側について竹澤氏にお話を伺った。

音楽の道から、エンジニアの道へ

音楽の道から、エンジニアの道へ - アイスタイル 竹澤氏

現在竹澤さんは部長職に就き、マネジメントから開発業務まで幅広く手がけられていますが、もともとなぜエンジニアになろうと思ったのでしょうか?

竹澤氏:実は、20代半ばまでは地元の小樽で音楽活動をしていました(笑)。ヘビーメタルバンドのドラムを担当しながら、作曲活動も好きでやっていたんですね。本格的に音楽の道に進もうと思って、上京したのが26~27歳の頃。音楽活動だけでは食べていけないので、知り合いのITベンチャー企業のお手伝いを始めました。もともとflashが好きだったこともあり、IT・Web業界には興味があったんです。

そうなんですね。ちょっと意外なご経歴です(笑)。

竹澤氏:その会社でソーシャル系サービスのデータベースを担当していたのですが、最初はSQLが全然分からず…。しかし、社長に教わるうちに、だんだんと分かるようになってきたんです。開発業務は、作るプロセスが音楽の作曲と似ていますし、仕事が面白くなってきて。それが、エンジニアとしてスタートする”原点”と言えるかもしれません。

その後、どのような経緯でアイスタイルさんにご入社されたのでしょうか?

竹澤氏:ITベンチャーを卒業した後は、大手Webサービス数社で経験を積みました。アプリ開発のサーバーサイドを担当したり、ショッピングやトラベル系のWebサービスの開発も手がけました。しかし、企業規模が大きいこともあって、技術的な制約も多かったんです。より自由度の高い環境で働きたいと思っていたところに、知り合いから紹介してもらったのがアイスタイルでした。

アイスタイルさんへの転職の決め手は何だったのでしょうか?

竹澤氏:アイスタイルが抱える課題がたくさんあったからです。エンジニアの組織もまだ盤石とはいえない状態。だからこそ、逆に言えば“伸びしろ”がある、自由度もある。そんな環境で、これまでの知識や経験を発揮したいと思ったことが決め手ですね。

開発手法・スタイルは自分たちで見つけていく

開発手法・スタイルは自分たちで見つけていく - アイスタイル 竹澤氏

竹澤さんは、2015年にアイスタイルさんに転職されていますが、入社後はどのような業務に携わっているのでしょうか。

竹澤氏:入社してからは、「@cosme Q&A」という“Q&Aサービス”のリニューアルを手がけました。また、「@cosme」自体が扱っている商品データベースの再設計や根幹部分のリニューアルにも着手。さらに、「@cosme」のネイティブアプリに関わるビッグデータ関連の設計・アーキテクトなども手がけています。

一般的に部長職といえば、マネジメント業務が中心だと思います。しかし、竹澤さんはご自身でも設計・開発など手を動かしているんですね。

竹澤氏:マネジメントも重要な業務などで、もちろんやっていますが、自ら手を動かすことも多いです。実感としては、仕事の5割がマネジメント、残りの5割が設計・開発業務です。私自身、アーキテクチャの設計が好きで、アイスタイルではさまざまな開発手法にも取り組んでいます。現在、一部プロジェクトではドメイン駆動設計を取り入れています。

開発手法・スタイルは、自由度が高いのでしょうか?

竹澤氏:先ほどお話ししたように、プロジェクトによってはドメイン駆動設計を取り入れていますが、手法やスタイルを強制することはありません。逆に、エンジニア自身が最適なものを見つけてほしいんですよね。そのための知見を養うためにも、私の部署では隔週で1時間のワークショップを開催しています。以前に実施したワークショップでは「書籍のレビューアプリを作る」というテーマで、そのためにはどんなデータが必要か、仕様はどうするのか、など実践の中で学べるものになりました。

そのようなワークショップは、竹澤さんが企画するのでしょうか。

竹澤氏:そうですね。私自身、社外の勉強会やイベントで講師をやっているので、そういった場で得た知見をワークショップに活かしています。私は特にPHPが得意なこともあり、全国各地で実施されているPHP関連のイベントに登壇しているんです。エンジニアにとってそうしたイベントは、知識向上やネットワーク作りに最適な場といえます。去年末からアイスタイルがイベントスポンサーをさせていただく機会も増えていて、エンジニアの中でのブランディングにも着手し始めています。

メンバーに共通しているのは、自主性・積極性

メンバーに共通しているのは、自主性・積極性 - アイスタイル 竹澤氏

竹澤さんの部署で働いているメンバーはどういったご経歴の方が多いのでしょうか。

竹澤氏:私がマネジメントしているITイノベーション3部は、全部で15名強のメンバーが所属しています。全員が中途採用で、ほとんどのメンバーがもともと面識のある人です。社外の勉強会で知り合い、仲良くなってリクルーティングしてきました。ですので、Webサービス企業で働いていた経歴の方が過半数を占めていますね。金融知識に長け、さまざまな言語をスピーディーに吸収しているメンバーだったり、Go言語を取り入れているメンバーだったり、SNSなどで海外の技術トレンドをチェックしてそれを実践しているメンバーだったり。彼らに共通しているのは、自主性や積極性を持っていることですね。

これから入社される方も、やはり自主性や積極性は重視しますか?

竹澤氏:そうですね。技術的な制約も基本的にありませんし、かなりフラットかつオープンな環境です。なので、自主性・積極性は重視していきたいですね。

それでは最後に、これからどんなことに挑戦していくのか。今後の展望やビジョンをお聞かせください。

竹澤氏:「@cosme」のクチコミに関わるシステム自体、すでに十数年経っています。それを分割しながら、ビックデータも扱うことができるようにシステムを進化させていくことに挑戦していきます。また今後は、マイクロサービスアーキテクチャに寄せていくことも構想しているため、エンジニアたちが皆、技術トレンドに対して高くアンテナを張り、レベルアップできるような環境を作っていきたいですね。

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