Winnyで有名になったP2P 香港のデモでは大活躍してたってホント!?

「P2P」って悪者?

2003年頃から、ネットユーザーに使われ始めた「Winny」は、日本で開発されたファイル共有ソフトです。世界中の不特定多数の人間と互いにファイルをアップロード、ダウンロードできることから、多くのユーザーに広まっていきました。このソフトは専用サーバを用いることなく、ファイルのやりとりができる便利な機能を持っているのですが、あまり良いイメージを持たれていません。 その理由は、Winnyが「市販の音楽映像(CDなど)やパソコンソフト、コミックなどファイルを違法交換」「ウィルス感染」「情報漏洩」といった問題を起こしてしまったからです。また、このファイルが「P2P(peer-to-peerの略。ピーツーピーなどと呼ばれる)」というネットワークモデルを用いたことから、P2P自体が危険視されるようになってしまいました。なお、Winnyのほかにも「Share」「Perfect Dark」などのファイル共有ソフトがあります。

P2Pのどこが危険でどこがいい?

実のところ「P2P」は通信技術のひとつで、たまたま違法に利用されたに過ぎません。ただ、よく知られる「クライアント・サーバ方式」とは異なり、「中央サーバを通さず、ユーザー同士が直接情報のやり取りができる」ため、市販ソフトやわいせつ映像の違法ダウンロードが横行してしまったわけです。

ネットワーク方式の概要

・クライアント・サーバ方式→共有したいデータが置かれたサーバに、クライアントが複数接続されている状態。クライアントはサーバを介して通信を行う。 ・P2P→サーバを介さず、通信相手同士がお互いのデータをやりとりできる自律分散型のネットワークモデル。IP電話話、skype、メッセンジャー、グループウェア、動画配信サービスなども該当。

今後も利用者のモラルが問われるP2P

もちろん、P2Pにも多くのメリットがあります。たとえば、「特定の端末に障害が起きても全体への影響は発生しない」ため、クライアント-サーバ方式のように、サーバがダウンするとクライアントが受信不可能になるような心配がありません。また、記憶に新しいところでは、香港の行政長官選挙の民主化(2017年を予定)を求める抗議デモを呼びかけるため、「firechat(BluetoothとP2P Wi-Fi接続を使用してメッシュネットワークを作成)」が利用されています。 ほかにも地震情報など、役立つ情報を提供しているだけに、P2Pは正しく利用して欲しいものです。