ためになるWeb創世記 Web概念を生んだティム・バーナーズ・リーの発明とは?

女子学生の人気ランキングが世界を変えた?

世界的に普及しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス/social networking serviceの略)、「Facebook(フェイスブック)」には、日本でも1000万人を超えるユーザーが登録しています。なんと誕生のきっかけは、創業者マーク・ザッカーバーグがハーバード大学在籍時に、女子学生をランキングするために始めた「フェイスマッシュ」というゲームだったそうです。その後は、ハーバードのみならず、スタンフォード、コロンビア、イェール大学などの学生が交流を図るためのツールとなり、これが世界最大規模のSNSサイトへと発展していきました。 ザッカーバーグが「Facebook」で成功したのも、また数多くの技術やサービスが登場し、それらがパソコンを介して波及していったのも、すべてインターネットのおかげだといえます。

蜘蛛の巣がネットのルーツ?

今や仕事にも生活にも欠かせない、インターネットの基礎を築いた人物は、英国の技術者、ティモシー・ジョン・バーナーズ=リー(Timothy John Berners-Lee)博士です。リー博士は1980年、初期のハイパーテキスト・データベースシステム「ENQUIRE」を開発。1990年初頭、これをベースに、当時在籍していた欧州原子核研究所(CERN)において、「世界中にある大学や研究所の研究者たちが、自動的に情報を共有できる」システム、「World Wide Web(WWW)」を生み出したのです。1991年、最初のWebサイトが設立され、インターネット時代が到来。なお、URL、HTTP、HTMLなど、WWWの基本プロトコルを創ったのもリー博士です。 コンピューター同士をつなぐ蜘蛛の巣状のネットワークの誕生は、マウスをクリックするだけで、世界中から情報を取り出すことを可能にしました。リー博士は、この「世界に広がる情報網」を「ワールド・ワイド・メッシュ(網の目)」と名付けましたが、「メッシュ」が「メス(混乱)」とも聞こえるとの指摘が。「それだと「世界規模の混乱」になってしまうということで、「ウェッブ(クモの巣)」に変更したのだそうです。

Web創成者は今も現役ディレクター

「WWW」の発明、インターネットの発展に対する貢献が認められ、2004年、リー博士は英国女王エリザベス2世から爵位を受勲しています。現在は、自身が創設したWWWコンソーシアム(World Wide Web Consortium。W3Cと略される。WWW各種技術の標準化を推進するために設立された標準化団体、非営利団)のディレクターであり、マサチューセッツ工科大学、計算機科学研究所の主任研究員。還暦を過ぎても精力的に活動を続けるリー博士のように、長く一線で働けるディレクターでいたいものです。